お犬様

腎臓がんが多発転移してから

分子標的薬なるものを

服用し続けています。

もう何年になるのか

知りたくないほど、ながーい

気がします。

まー、回数をつけているので

コマネズミは知っていますが

本人は知らないでしょう。

 

副作用、

高血圧、下痢、頭痛の

三点セットに加え、

白髪、白眉。

ですが、なぜか、

周囲には

染めてるの?

と訊かれるような

ムラなく

きれいなシルバー真っ盛りです。

 

しかーし、

この分子標的薬は

ゆくゆく耐性ができ、

またまた

腫瘍が活動を始めるのだそうで、

そのゆくゆくって

突然くるのか、そろそろくるのか、と

ふっと思ったりする時があって、

その時は

ムンク、のコマネズミです。

 

先日の血液検査では

やはり腎機能のGFR値が

41まで下がりました。

いいんか、これは!!!

 

でも

ドクターぺっちょりは

「今回も問題はありませんから、

前回と同じ処方でよろしいですね」

とあっさり。

 

ところが今回は

休薬のシーズン到来だもんねーの

お犬様です。

といっても1か月、お休みします、のつもりで

「今回は、休薬します」と

言ったのですが、

 

なんとドクターぺっちょりは

「ああ、では次回は次のCT後の

結果を聞くということで予約しますね」

 

って

3か月も空くじゃん、

 

お犬様、

ラッキーみたいな顔つきになって

「来なくていいんですか?」

 

「えっ、💊飲まないのに

ただ顔見せにきたって

仕方ないでしょ」

 

おいおいこの二人の会話はどこが変?

 

思わず、

「あのー、休薬は今回だけで、

来月からはまた再開なんですが」と

コマネズミが口をはさむと

 

「えっ、ずっと休薬するのかと思ったよ」

と口調が突然、タメ。

 

「えっ、ずっと休薬していいんですか」

と訊き返してしまいました。

 

「いやだめでしょ」と

ドクターぺっちょりは

言ったものの、

やめるやめないは、完全にこちら任せ?

のようです。

 

転移しているがんに対し、

なんの状況説明も解説もないので、

ドクター、というより

もう最近では

検査結果判断後の処方係、

のようになっています。

 

診察室を出てから

いいんか、これで!!!

と鼻を膨らませるコマネズミの横で

いいよ、それで、とお犬様。

 

5月から

待ちに待った

キャンプシーズン到来なので

お犬様、

ドクターべっちょりのことなど

すでに転移脳から

押し出されてしまったようで、

これぞ、ホントの脳天気、でしょうか。