マウ含め支援級は原則付き添い登校なので、
朝はマウと学校まで歩き、帰りもマウの下校時間に学校に行って二人で帰っています。
学校の敷地を出た途端、マウは突然ベラベラと喋りだします。
「アユくんとソラくんが、
トカゲの絵本を見ていたから、
見せて、って言ったら、
ダメ、って言われたんだ。
本をバタン、って」
「だから、
マウがおばけの絵本を取ってきて
アユくんとソラくん(仮名)に
見せない、ってやろうとした。
でもしっぱいした」
たぶん、仕返しを試みたが相手には伝わらなかったという内容のよう。
小学2年生なら毎日のようにありそうな、日常的なシチュエーション、と想像しました。
平和主義なマウが珍しく攻撃的。
マウはストレスがたまると言動がちくちくしてきます。
新学期3日目。マウの疲れも感じます。
なんと声をかけるか悩んで、
仕返しも、一度やってみたら気が済むのかなとも思ったのだけれど(賛否両論あると思いますが)、マウは人が争っているのを見るだけでも泣くので、それを後押しするのは違うと思って、
「でも、一番嬉しいのは、マウが見せてって言ったときに、アユくんとソラくんが、
いいよ、って言ってくれることだよね」
「本当は仲良く見たかったよね」
と、言って目をやると
マウはもう泣いていて
「うん、うん、」
とぼろぼろ涙が出ていました。
「次は、仕返しじゃなくて、もう一度『見せて』ってお願いしてみる?」
「うん」
帰宅して40分泣き、
夜まで思い出しては泣いていました。
マウは学校ではいい子です。
困ったときに泣くので、そのときは普通級や支援級の先生に助けてもらっているそうです。
学校は子ども社会。
先生はいるけど介入は限定的。
親もそうで、
その場で助けることはできません。
マウが、自分で問題解決しないといけない場面が小学生になって圧倒的に増えました。
マウはルール通りでないと安心できません。
学校のその時の流れやタスクから外れるようなことができないので、
手を止めて先生に困り事を伝えることができず、いつも我慢して帰ってきます。
いつも、学校の敷地を出てからマシンガンのようにその日我慢したことを話します。
それでもいいのかな。言えてるから。
今日、友達に「見せて」って自分から言えたことは、今まではあまり聞かなかったから成長した部分だと思います。
語彙のレパートリーもないので言い返したり自分の気持ちを伝えたりするのは難しく、何も言えず飲み込んで1日過ごしてきます。
4月はマウの心のケアに徹しよう。
と、毎日つい小言を言いがちな自分に
喝を入れました。笑