そこからはもう完全にしょーちゃんのペースだった。

 

 

明日は日勤なんでしょって言っても夜勤明けの徹夜も経験あるから大丈夫とか、しょーちゃんは絶対1回で終わらないからヤだって言ってもじゃあ濃いぃの一発にするとか。僕にも仕事あるんだよって言ってもあっさりは雅紀も嫌でしょとか。こうしてる内にも時間はなくなってくよとか。

 

とにかく何言っても論破される。

 

 

しかもその間、ずっと僕の体の一部を手か口で触ってる。

 

 

やらしい動き方だからそれがどこかを掠める度に声が洩れちゃって我慢するのが大変で、口に手を持っていくんだけど、そうするとしょーちゃんがその手をすぐにどかしちゃう。

 

 

 

で、今はついに着ていた服を手首のところに引っ掛けてひとまとめにされて頭の上。

 

 

と言っても僕が少し動かせばすぐに全部脱げちゃうんだけど、なぜかそうできないでいる。

 

 

「しょーちゃん・・・」

 

 

しょーちゃんは、楽し気に僕の体のあちこちを触りまくっては反応を確かめている。

 

 

「・・・ふっ。・・・・・・くぅっ。・・・っ。・・・もー、しょーちゃん、やだぁー。・・・むぐ」

 

 

散々あちこち弄られ倒した体はそこかしこが敏感になっちゃてて、しまいにはどこを触られても反応する始末。

 

それでなくても燻ってた身体だけに火が点きやすかったのだろう。

 

腰の辺りがムズムズするし、いつの間にやら内ももを、脚の間に挟み込んだしょーちゃんに擦り合わせていた。

 

文句しか言わない口はいらないとばかりに唇で塞がれた。

 

 

「雅紀さん、今日は一体どうしたの?いつもより反応良すぎなんですけど」

 

 

脇腹をぺろりと舐められ、それでまた僕の体がぴくりと反応する。

 

 

「どうもしない・・・、よ。気の、せいなんじゃ、・・・ない?

 

 

めちゃめちゃ。めーっちゃくちゃ心当たりあります。ありまくりですが、それを話す訳にはいかないんです。

 

 

「・・・フゥン」

 

 

面白くない、と言った風情でしょーちゃんは人差し指を自分の唇にあてた。

 

その動きが、表情が、全体的な色気が艶めかしくて、目を逸らすことができなかった。

 

それに気づいたしょーちゃんがニヤリと笑って、ものすごいイヤラシイ顔をして僕の方を見ながら自分の指を口に含んだ。

 

 

「・・・っ」

 

 

扇情的な姿に僕の体の一部が連動して、疼いた。

 

 

 

しょーちゃんはその指を口から出すと僕の体のある場所にそっと触れて、くるくると円を描くように触り、ゆっくりとその場所に沈めていった。