父を想う
アネモネを見ると思い出すこと。
義父は膵臓がんで亡くなりました。
自宅で最期を過ごすことが出来たのですが、腸へのがんの浸潤からずっとお腹の調子を
崩していました。
1日に何十回もトイレに行くような毎日。
ある日子ども達と一緒に庭にピンクと紫のアネモネを植えました。
植物やお花などが大好きだった義父。
少しでもお庭から元気をもらえたら・・・と思っていました。
義母と子ども達と買い物に出掛け、家へ戻ると・・・・・。
ピンクのアネモネが大事に大事に紙に包まれて、トイレに飾ってありました。
1日に何度も過ごすトイレでの時間。
やっぱり辛かったり、寂しかったり、悟ったりしていたのだろうと思います。
義父の手で大事に大事に掘り返されたピンクのアネモネの愛おしい姿は忘れられません。
どんな環境でも毎年ちゃんと花を咲かせてくれる植物や自然の姿。
しなやかで逞しく、優しく、そして強く、強く。
そんな風に生きていきたい。