一点天に足つき 両手に器 器の中には 青インキ ひっくり返して たらたらと 逆さに昇る その色が 空へと堕ちて 点から面へ 空っぽの器 放り出し インキを吸った 真っ青な空 ひっくり返って ひらひらと 逆さに落ちる この僕が 宙へと舞って 天から地まで 空っぽの体 放り出し インキに浸る あの群青へ 光の滲む あの空へ