まず新規区間は金沢~敦賀です。金沢~敦賀間の距離は在来線で130.7km、新幹線で125.1kmとほぼ減っていません。そのため従来の特急の基本停車パターン(停車駅金沢、小松、加賀温泉、芦原温泉、福井、鯖江、武生、敦賀)と各停つるぎ(停車駅金沢、小松、加賀温泉、芦原温泉、福井、越前たけふ、敦賀)の所要時間差は20分と値上げ幅にしてはあまり短縮されていません。

金沢駅のホーム別発着数なのですが今までは全体的に発着数が少なく地味だったのに開業後は爆発的に増加しています。13番線にいたってはほぼ3倍になってますからね…。

 

2023

2024

11

11

13

12

14

33

13

11

31

14

7

8

 

車両なのですが敦賀開業に合わせて13編成もW7系が増備されているのでW7系に遭遇する確率が上がっています。北陸ロマン好きなのでかなり嬉しいです。W7系の本数は22本、北陸新幹線の運用に入る(つまり長野所属の)E7系の本数は19本なのでW7系遭遇確率は約53.7%です。ただ、尺西区間完結のつるぎ(運行区間敦賀~金沢、富山)でもE7系が運用に入っていますのでW7系に狙って乗るのは難しいと思います。

延伸区間の明かり区間(=トンネル区間以外)は約67%です。2011年開業の九州新幹線は約51%、2022年開業の西九州新幹線は約39%、2030年開業予定の北海道新幹線にいたっては約35%ですので北陸新幹線延伸区間がどれだけ平野部を走っていくかがよくわかるかと思います。ただ、トンネルが少ないことにより雪対策が大変になったというデメリットもあるわけですが。

 

座席配置ですが、下の表を見てください。

 

グランクラス

グリーン

指定

自由

つるぎ(2024~)

12

11

3~10

1,2

はくたか

12

11

5~10

1~4

かがやき

12

11

1~10

なし

つるぎ(2015~2023)

なし

11

5~7

1~4

 

かがやきが全指だったりはくたかがグランクラス付きなのは相変わらずなのですがつるぎは延伸開業前と開業後でかなり運用がかわっています。まず、グランクラスの営業開始です。金沢~富山は23分しかかからないので誰もグランクラスに乗らないからということでしょう。まあ敦賀~富山も81分しかかからないのでグランクラスに人は乗るのか?という話ではありますが。空気輸送なんだよな、それが。乗車率は0%です。正直e5489で発車10分前のつるぎを見たら誰も乗ってないなんて思いませんでしたよ。

次に自由席が2両減車させられています。なぜなら敦賀で全指のサンダバとしらさぎに接続するので乗り換えられるように十分に席を確保する必要があるからです。それでも指定席の供給は140席ほど足りてません。

サンダバ9連 514(普指)+32(🍀)=546

しらさぎ6連 314(普指)+36(🍀)=350

つるぎ 687(普指)+63(🍀)+18(グランクラス)=768

はい、たりません。ここに敦賀からの乗車分も考えるとかなりかついことがわかると思います。なのに自由席を設定した理由は富山~敦賀間の各駅間だけの移動で指定席を取るのは面倒なのでその救済措置というのと特急料金の届け出をするのに自由席特急料金をもとにしているからという2つが考えられます。