「お金を使うのはもったいない」
「お金はできるだけ使わない方がいい」
「でもお金はなくなっていく」
「できるだけ安いものを探して買うべきだ」
「お金がないと恥ずかしい」
「お金は貯めるもの」
物心ついた時からつい最近までわたしがお金に対して思っていたことです。
正直なところ、今もまだムクムクとこのような思いが湧くことがあります。
特別貧しい環境で育ったわけではありません。
それなのに、どうしてこんなにお金に対する「恐れ」があったのか。
それは、
お金の知識や使い方を知らないこと
お金の良い使い方のモデルがなかったこと
これらが影響しているのです。
わたしのモデルとなった人たちはお金に対してどんな付き合い方をしていたのか…。
祖母は良い物好き。かつてバブリーだったのか着物、革製品、宝石などを持っています。服も押し入れいっぱいあります。
それなのに、口癖は「〜がない」。
「今の時期着る服がない」
「お金がない」
など息をするように言うのです。
そして、自分の物への執着が強い。
「わたしの〇〇は?」
「わたしが買った〇〇がもうこれだけしかない」
と言って自分以外が使ったり食べたりすることをすぐさま指摘します。(これがわたしにとってとても不快です)
母は百均好き。実家にはデザインのバラバラな収納用品で溢れています。そして母も服が山のようにあり、毎月必ずと言っていいほど服を買います。(正直、引きます)
これは最近知ったことですが、母は過去にお金を騙し取られていました。その時の恨みや後悔が根強く残っています。
父はお金をできるだけ使いたくない人。お金があるのかないのかさえもわかりませんが、だらしないというイメージがあります。
なぜなら、父が家を出てから母が「今月のお金まだ振り込まれない」とイライラするのを見てきたから。
父はもともと時間にルーズな人ですが、お金に対してもそうだったのでしょう。
こんな人たちに育てられたので、お金の良い使い方を知らないのはごく自然なことでしょう。
では、なぜ今までの価値観を崩すことができたのか。
それは、夫のお金に対する考え方がわたしとまるで違ったから。
まず夫は欲しいものがあるとき、ネットなどで十分にリサーチします。
口コミや自分の求める性能があるか、コスパはどうなのか。
調べた上で本当に今欲しいのか、必要なのかをまた考えます。
そして夫の中で買う決心がつく程欲しい物であれば、値段の安さにはこだわらない。
夫の買い物の仕方に、最初は戸惑いました。
似たような物でもっと安い物があるんじゃない?!そんなにお金使っていいの?!
と心がザワザワ…
しかし、それは家族に気を遣ってお金を使わないようにしていた幼いわたしだったのです。
もう親のお金じゃないから自分のためにお金を使っていいんだよ、大丈夫だよ。
そう自分に寄り添いました。
そして、わたしのお金に対する価値観が徐々に塗り替えられていきました。
夫という良いモデルが出来たからこそ変わった価値観。
今のわたしの価値観は、こうです。
「お金を使うことは、自分の求める価値と交換すること」
「お金は丁寧に使うといい」
「お金はまた手に入れられる」
「自分の求めているものを追求して買う」
「お金があると選択肢が増える」
「お金は目的を持って貯めるもの」
生きていたらお金は使います。
でもどうせならお金を怖がるのではなく、自分にとっての良い使い方を知って楽しくお金と付き合いたいですね♪