今の自分の状態を考えてみて。
ものすごく満足していやすか。
ものすごく不満を抱えていやすか。
それとも、可でも不可でもない状態でいやすか。
おそらく、満足している人も、ものすごく大きな不満を抱えている人も少ないだろう。
きっと、可でも不可でもない状態でいる人が多いはず。
ただ、可でも不可でもない状態って、実は、一番危険な状態なんよね。
なんたって、可でも不可でもない状態にいる人って、そのまま流されて過ごす人が多いから。
変化に乏しく、以前と同じような生活をいつまでも続けがち。
可でもなく不可でもない状態って、強い満足を抱いているわけでもなく、強い不満をかけているわけでもない。
だから、モチベーションがあってないようなもの。
人って、強い不満を抱えていると、その状態を変えようと必死になる。
だが、可でも不可でもない場合って、このままでも良いか、と思っちゃう。
まぁまぁの環境に妥協してしまう。
心の底から満足はしていないが、今の状態に大きな不満を抱えていない。
いわば、安心や安全を強く感じることができる状態なんよね。
しかも、今の状態に心地良さを感じていたりもする。
ゆえに、今の場所から、あえて離れようとはしない。
必死こいて、今の環境を出ようとはしない。
無意識とはいえ、今のまま過ごせば良い、とどこか楽観的。
けど、可でも不可でもない状態って、どこか安定はしているが、大きな喜びもなく、大きな悲しみもない。
その割には、可でも不可でもない状態にいると、少しずつ環境は悪化していることが多い。
自分が気づかないほどのスピードで環境が悪化していることが多い。
このため、可でも不可でもない状態って、危険な状態と言えるんよね。
危険な状態、という感覚はないのだが危険へと向かっている。
可でも不可でもない状態って、どこか快適は感じる。
しかし、快適な環境って、そのままいれば、高い確率で衰退へとつながっていく。
よって、快適さを感じている時ほど、気を引き締める必要があるんよね。
あぐらをかいていると、ジワリジワリ環境が悪化していくんやから。
けど、大概の人は、あぐらをかいちゃうんよね。
可でも不可でもない環境で過ごしていると。
大きな満足はないが、大きな不満もない環境に妥協しちゃって。
いや、妥協しているのではなく、過ごしている内に、それが絶対的なものになっているのだろう。
絶対的なものとなり、選択肢がこれ一つになるんやろね。
そのため、他の選択肢を選ぶことができなくなっているのだろう。
残念ながら、多くの人が陥っていること。
可でもなく不可でもない環境に慣れることで、まぁまぁと感じたまま過ごすことで、ドップリとハマっちゃう。
脱け出すことができないほど、ハマっちゃう。
よって、可でもなく不可でもない中途半端な状態に終始符を打ちなよ。
中途半端な状態で良い、ととらえている自分を改善しなよ。
そして、ベストを目指し、ベストを尽くしなよ。
その時その時、やれる最高のことをしなよ。
今までの自分を反省して、自分を修正しなよ。
すると、可でもなく不可でもない、といった状態は脱することができるから。
多くの人は、可でもなく不可でもない環境で過ごすことに慣れ過ぎている。
なんたって、大概の人は、小さい時から、そういう環境で過ごすから。
小学校、中学校、高校、大学、と一度入ってしまえば、可でもなく不可でもない状態が続く。
就職しても、同様なことが言える。
よっぽど、人として大きく成長する風土ができていなければ…
何か組織に所属しちゃうと、大概の人は、可でも不可でもない、と感じちゃう。
意欲的で、トップ争いするような人ではない限り。
でも、上位で争うことができる人なんて、全体の二割程度しかいない。
しかも、その中で更にトップ争いをする人なんて、数パーセントでしかない。
多くの人は、その他大勢に分類され、可でもなく不可でもない状態のまま過ごす。
飼い殺しのような最も危険な立場で過ごすことになる。
不可になれば、尻に火がつき、人生を大逆転する人だっている。
トップの方に行けば、充実感を抱き、日々を楽しく過ごす人だっている。
可でもなく不可でもない状態が、実は、一番、アカン状態なんよね。
なんせ、ここに分類されている人が、喜びも悲しみも小さいまま人生という時間を無駄にしているんやから。
なのに、ジワリジワリ、自分の環境を悪化させている。
悪化させているのに、何の手立てもなく、その状況を受け入れるしかない。
そうやってとらえている。
今の自分をどうにかしよう、という発想や思考は一切ない。
単に、流されるだけの毎日。
それで上手いことやり過ごすことができれば、まだマシ。
けど、時代の変化は早くやり過ごせない人もいるのが事実。
途中で放り出される人もいる。
そこから何かをしようとしても、形になるまでには時間がかかるもの。
危険に陥ってから動くのでは遅い。
だが、可でも不可でもない状態に慣れた人って、自分が本当に危険な状態になるまで動こうとしない。
どうにかなるだろう、とどこか楽観的。
楽観的、というよりあまりにも無策。
もっと、自分を自分の人生を大切にしなよ。
可でもなく不可でもない生き方って、自分をぞんざいに扱う生き方なんやで。
そして、自分のベストを目指し、ベストを尽くす生き方って、自分を大切にする生き方なんやで。
どうせ生きるなら、自分を大切にする生き方を選びなよ。
これが自分のためになるから。
案外、そんなもの。
サコヤンの独り言
「可でもなく不可でもない状態に甘んじるな」