今までの人生の中で、失敗を繰り返してきたことで、失敗に対して嫌なイメージを抱いてしまっている。


失敗すれば、普通、嫌な感情を抱く。


心に傷を負い、少し、後向きになっちゃう。


ただ、少し後向きになったくらいでは、まだまだ勇気を振り絞って挑戦することが可能。


そして、勇気を振り絞って挑戦し、また失敗すると、以前よりも少し後向きになっちゃう。


失敗したことによって負った傷を癒すことなく、失敗の数を重ねていけば、少しずつ少しずつ後ろ向きの度合いが強くなっていく。


しかも、ある程度の量が重なると、失敗することを怖れ、行動することにブレーキがかかるようになっちゃう。


行動しようと思っても、失敗するのではないか、失敗したらどうしよう、失敗して傷つくのは嫌だな、といった想いを抱き、やらないことを選びがち。


多くの人が陥っていること。


ただ、こうした想いは、無意識の内に抱いてしまっているもの。


だから、意味も分からずブレーキがかかるだけ。


大概の人は、何が理由でブレーキがかかっているのか分かっていない。


分かっていないから、対処のしようがないんよね。


何かをする際、失敗するのではないか、といったように、失敗することを意識していたら何もできなくなっちゃう。


問題なのは、何もできなくなるほど、失敗することを過剰にとらえ、過敏に反応するようになっていること。


力的にはできるものであっても、マインドが下がるだけでできないものに感じちゃう。


やってはいけないもののように思い込んでしまう。


失敗を重ねている内に、自分でも知らない間に、マインドが下がり続ける。


マインドが下がり続け、行動できないほどのマインドになってしまう。


だって、失敗しても、嫌な感情を抱き我慢するだけでどうにかしようとするから。


我慢するから、失敗に対してより一層警戒するようになる。


抵抗の度合いが強くなってしまう。


失敗した時に我慢するのって、多くの人がやりがちだが、これって、実は良い方法ではない。


むしろ、心が傷つき、長い目で見るとマイナスなんよね。


けど、我慢する以外で、対処の方法を知らない人が多く当たり前のように我慢をする。


なぜなら、今まで、何かがあれば我慢してどうにかしてきた経緯があるから。


そのため、この経験則に基づいて、何かあれば我慢するもの、というパターンが形成されている。


自分は、自分の中にあるパターンに従っているだけ。


自分の中にあるパターンに従わなければならない、と決めつけているだけ。


人は、誰しもが今までの人生で、様々なことを積み重ね、色々なパターンを構築しているもの。


そのパターンのすべてが良い、という人は珍しい。


大概の人は、足かせとなるパターンを持っているもの。


その一つが、失敗に対するとらえ方。


失敗を繰り返し、嫌な感情を抱いても我慢で対処していたがゆえに、失敗に対する思考が歪んでしまっている。


まだ、失敗していないのに、失敗するのではないか、と警戒してしまう。


失敗したらどうしよう、と不安を膨らませ、やらないことを選んでしまう。


無意識の内に、失敗することを考え、失敗することに焦点を当ててしまっている。


よって、怖れがより一層強まると共にやらない方が良い、という想いを強め、やらないことを選ぶ。


失敗してもいないのに、失敗することを過剰に怖れ、何もしない。


すっごくもったいないことをしちゃうんよね。


たとえ、失敗してもどうにかなるものばかりだというのに…


過剰にとらえ、失敗を避ける。


避ける手段の一つが、やらない。


究極ではあるが、やらなければ失敗はしない。


もちろん、現状や事態に変化は生じないが…


これまでに様々な失敗を繰り返し、失敗に対して過剰にとらえることで、失敗するより何もしないことを選ぶようになってしまっているんよね。


しかも、この状態がおかしい、とも思っていない。


当たり前であるかのようにとらえている。


マインドが大幅に下がり、まともにとらえることができないほど、心が腐っている。


だから、まずは、そういう状況である自分を自覚する必要がある。


過去、どんな失敗をしようと、これからすることに対しては、失敗するかどうかは決まっていない。


決まっていないのに、失敗するのではないか、と思うのは自分の力や可能性を否定しているから。


自分を信じていない証でもあるんよね。


自分の力や可能性を疑っていては、先には進めない。


そのため、何をするにしても、やれると思って取り組みなよ。


確かに、以前は失敗したかもしれないが、今回は上手くやってみせる、と意気込んで取り組みなよ。


失敗するのではないか、と思ってやるのと、上手くやってみせると思ってやるのでは、結果が全然異なってくるから。


前向きな姿勢でやるか、後ろ向きな姿勢でやるかは、非常に重要なこと。


どうせなら、前向きにとらえてやりなよ。


前向きにとらえてやるからこそ、前に進みやすくなるんやから。


後ろ向きな姿勢でやっても、ブレーキをかけながらやることになるから、前に進みにくいものなんやで。


失敗を繰り返してきたからといって、必ずしも後ろ向きでやらなければならない、ということは一切ない。


過去の失敗を引きずるから後向きになっちゃうんやで。


よって、過去の失敗が気にならなくなるくらいには、想いを和らげなよ、想いを絶ちなよ。


それが、これからを生きる上で重要なこと。


過去にどんなことがあろうと、過去を引きずって今を生きるなよ。


その生き方は、自分を苦しめるだけで、自分が損をするだけだから。


そんな辛い生き方は止めなよ。


もっと、自分を大切にして、楽しく生きなよ。


意識次第で、そうやって生きることはできるんやから。


失敗することに対して、もっと軽くとらえなよ。


無意識とはいえ、失敗するのではないか、と思っていると強烈なブレーキがかかっちゃうから。


とにかく、何かをする際は、上手くやるイメージを持ってやりなよ。


そのイメージが根づくと、何だって気軽にやれるようになるから。


案外、そんなものなんやで。



サコヤンの独り言

「失敗を繰り返してきたからといって、失敗するのではないか、という想いに支配される必要はない」