まだ表に出ていない自分を出してもそれはそれで良い。


人は、無意識の内に、すでに表に出ている自分をすべてととらえている節がある。


そして、それ以外のものをすべて無意識の内に否定している節がある。


だから、自分に対するイメージが凝り固まってしまっているんよね。


自分はこういう人なんだ、と強く決めていたりする。


だが、それは、本当なのか。


単に、自分がそう思っているだけなのではないか。


自分が思う自分像なんて、結構いいかげん。


言っちゃ悪いが偏りすぎている。


マイナス思考、プラス思考といったものがあるが、マイナスにもプラスにもどちらだって考えることができる。


なのに、自分はマイナス思考だから、プラス思考だから、などと、最初から決めてかかる。


すると、逆なことを考えていけないように思い込む。


マイナス思考と決めたら、マイナスのことしか考えてはいけないように思うんよね。


そんなのはおかしい。


マイナスなことを考えても良いし、プラスなことを考えても良い。


どちらかだけ、というのは何ら決まっていない。


普段と逆のことをしても何ら問題はない。


逆のことを、いつもの自分とは違うといって、否定する必要はない。


なんせ、どう生きようが、自分の自由なんやから。


今、自分の表に出ているからといって、それがすべてではない。


普段やらないことをやっても良いし、普段と異なるタイプの真似をしたって良い。


同じ自分を繰り返す必要はない。


でも、同じ自分を繰り返さなければならない、と思い込んでいる人は多い。


毎日毎日、同じような自分を演じ、次第に、同じような自分を演じるもの、演じなければならない、と決めてかかっている人は意外と多い。


これって、日々、何も考えずに過ごしていた結果なんよね。


同じ自分を演じることによって、同じ自分でいることが固まってしまったんよね。


なぜ、そうなるのかというと…


簡単に言えば、楽だから。


同じ自分を演じていると、考える必要性がなくなる。


そのパターンで過ごしていると、なんとかやり過ごせる。


ゆえに、多くの人が、同じような自分を演じる。


けど、こうやって過ごしていると、いつもと違う自分を出すことが怖くなっちゃうんよね。


いつもと違う自分を出せなくなっちゃうんよね。


そのため、いつもと同じような自分を繰り返し続ける。


ただ、いつもと違う自分って、出しても、それはそれで良い。


むしろ、その方が健全と言えるだろう。


だって、いつもの自分ではできないことって、たくさんあるから。


普段の自分とは異なる自分を出してでしかやれないことがあるから。


普段の自分にこだわっていると、それだけで、多くのチャンスを失う。


それは、自分が損をすること、自分をぞんざいに扱うこと。


決して、自分のためになることではない。


よって、そんなことをしても意味がない。


いつもの自分に物事を合わせるようにするのではなく、物事に自分を合わせるようにすることってすっごく大事。


なぜなら、物事に、自分を合わせていっている方が、自分自身の幅が広がるから。


今まで表に出ていない自分が次々と出るようになるから。


やれることが増えていくから。


すると、受け入れることができる容量が大きくなるんよね。


何も、自分でとらえる自分のイメージって固める必要はない。


固めちゃうと、狭い範囲で狭い世界で生きることになる。


柔軟性を持って、色にとらわれない自分で生きていたら良い。


何かに染まるわけではないが、様々なことに自分を合わせ対応できるようにしたら良い。


その方が、自分の可能性が開け、人生が楽しくなるから。


これしかできない、これだけをやる、という生き方ではなく、あれもこれもやる、色々なことをやる。


そんな自分で良いんやで。


いきなり、今までの自分を捨て、新たな自分を演じても良い。


本来、どんな姿で生きても良いんやで。


どんなイメージで生きても良い。


どんなイメージで生きるかは自由。


今までと同じような自分を演じる必要はない。


続ける必要はない。


確かに、続けると楽ではあるが、それが絶対的な選択肢ではない。


もっと緩く考えてごらん。


その方が、人生は面白くなるよ、楽しくなるよ。


仮に、今まで消極的に生きていたなら、今までの自分に飽きたから、積極的に生きよう、と思って積極的に生きても構わない。


今までやらなかったことに次々とチャレンジしても構わない。


どんな自分で生きたって構わない。


なんせ、いつもと違う自分で生きてはいけない、と決まっているわけではないから。


いつもと違う自分で生きてはいけない、と決めているのは、自分なんよね。


自分が無意識の内に、いつもの自分で過ごそうとしているだけ。


過ごさなければならない、と思いこんでいるだけ。


自分が、いつもと違う自分を出さないようにしているだけ。


でも、こういう思考って必要なのだろうか。


おそらく、必要ではない。


むしろ、自分自身を悪化させている思考。


ゆえに、そんなくだらない思考は手放しなよ。


そして、もっと自由に生きなよ。


どんな自分で生きても大丈夫、という思考を受け入れ、柔軟に生きなよ。


生き方は、多種多様で、どんな姿で生きるかも、本人が決めることができる。


これまでの自分から離れようと、それはそれで構わない。


今までの自分と離れた方が、格段と良い、ということも結構ある。


何が良いかの正解はないから、何でもやってみたら良い。


色々な自分を試したら良い。


試しているとしっくりくる自分が見つかるものなんやから。


案外、そんなもの。



サコヤンの独り言

「今まで表に出ていなかった自分を次から次へと出しちゃえば良い」