できるやんか、俺。


できたやんか、俺。


といった感覚をどれだけ味わうことができるか。


それが、人生を開ける大きなコツ。


多くの人は、やる想いを抱いてもやらない。


やっても意味がないのではないか。


やっても恥をかくだけではないのか。


やったところでできないのではないか。


といったできない理由、やらない理由を並べ、行動に移らない。


でも、これは、思い込みでしかない。


なんせ、まだ、やってもいないんやから。


やってもいないのに、できないことが決まっているわけではない。


ただ、できない理由を並べ、できないことがあらかじめ決まっていてほしいと思いたいだけなんよね。


でも、人の能力はすさまじいものがある。


誰の能力も、自分が思っている以上に素晴らしい。


ゆえに、自分にはできないと思っていることでも、やってみればできることなんていくらでもある。


やり続けていると、次第にできるようになり、できることに慣れ、できている自分が当たり前になる。


人は、環境に適応するし、吸収しながら成長を重ねる。


それが、人に備わる性質。


できないのではなく、できないと思い込む心に問題があるんよね。


そして、こうした心は、普段の生活で培われる。


日々、何を考え、何を思い、何を意識し、どんな行動をするかによって決まってくる。


だって、心は、時間をかけて形成されるものだから。


やってみようと思う心も、できないと思いこむ心も、膨大な時間を要して形成される。


自分が意識できていないところで形成される。


どちらのパターンを形成するかによって、その後の人生は大きく変わる。


なんたって、やってみようと思う心に基づくと、自然と挑戦が増え行動が増えるから。


一方、できないと思いこむ心では、やらないことが増え、今に留まることになるから。


もちろん、やってみようと思う心を形成した方が、より良い人生を歩むことができるだろう。


そんなことは、多くの人が知っている。


知っているにもかかわらず、多くの人ができないと思い込む心を形成する。


一体、なぜなのか。


それは、できることばかり、できそうなことばかりをやってしまうから。


できそうにないもの、やれる確信が持てないものを避けてしまうから。


小さい時から、手が届きそうなものばかりを選んでやるため、そういう習慣が構築されてしまうんよね。


こうした背景には、傷つくことの怖れが存在する。


傷つかない方が良い、傷ついてはいけない、こうした思い込みができることばかりをするのを助長する。


傷つくことは悪、といった風潮が世間には存在する。


だから、傷つかずに済むものばかりを選ぶ傾向がある。


手が届くものばかりをやっていると、手が届くかどうか分からないものに対して、得体の知れない恐怖を抱くようになる。


そして、傷つくことを過剰に怖れている人は、得体の知れない恐怖にすくんでしまう。


やめておこう、やらないでおこう、といった想いに支配される。


ゆえに、飛び込まないし、やらない。


恐怖を感じたからやらない、やらない方が良さそうだからやらない、といったやらない理由、できない理由ばかりを並べる。


けど、やってもいないのに、できないことが決まっているわけがない。


決まっていないのに、決まっているかのようにとらえる。


それが、そもそもおかしい。


このおかしいことを、当たり前のようにとらえている自分がおかしい。


その矛盾に気づきなよ。


すると、今まで以上に、やってみよう、という想いを抱くことができるから。


しかも、「やれるやんか、俺」、「やれたやんか、俺」といった感覚を味わうことができるようになっていくから。


こういった実感を積み重ねていると、やったことがないことに対しても、やれるのではないか、やった方が良いのではないか、やってみよう、といった想いを抱くことができる。


やらない理由、できない理由を並べていたのに、いつしか、やる理由、できる理由を並べるようになる。


心が変化しているんよね。


やらない理由、できない理由に固執していたのが、やる理由、できる理由に意識が向くようになっているんやから。


そもそも、やらない理由、できない理由を並べることは簡単。


なんせ、人は、言い訳する天才だから。


だが、本当に大事なのは、やれた、できた、と実感すること。


できないのではないか、と思っていたことをできるようになっていくこと。


すると、できないと思いこんでいただけだったんだ、ということに気づくようになる。


気づけば、できないと思い込むこと自体に意味がないことを自覚するようになる。


そうやって、やれるのではないか、できるのではないか、やってみよう、とマインドが変わっていく。


マインドは変えることができる。


どんな人だって修正していくことはできる。


そのためにも、できないと思い込んでいたものをやる必要があるんやで。


できないと思いこんでいたものを、「できたやんか、俺」と実感する経験が大事なんやで。


こうしたことを積み重ねていると、少しずつ、人生は拓いていく。


これはまちがいない。


だから、手が届くかどうか分からないからといって、すぐ、できないと決めつけないこと。


やらない理由を並べないこと。


だって、人の能力はすごく、やれるようになるものはたくさんあるんやから。


単に、自分がそのことに気づいていないだけ。


もっと、自分自身を信じてあげなよ。


自分が思っている以上に、すごい可能性を秘めているんやから。


誰だってそう。


案外、こうなっている。



サコヤンの独り言

「やれないと思っていたことをやって、やれたやんか俺、という実感を味わいなよ」