自己重要感を高める。


すごく大事。


これは、よく言われること。


多くの人が知っていること。


だが、どうすれば良いのかを教えてくれる人は少ない。


なんたって、自己重要感を高めた方が良い、と言う人の多くが、成功体験を積むことを薦めるから。


確かに、成功体験を積めば、自己重要感は高めることができるだろう。


でも、この思考は、力がある人にしか通用しない。


おそらく、薦める人は、成功体験を積んできたからこそ、そういう言葉をサラッと出している。


けど、今、成功体験を積んでいない人に、今から成功体験を積むこと、とアドバイスするのは酷。


なんせ、言われてできるのであれば、当の昔にやっているから。


ゆえに、本当に大事なのは、今、自己重要感を高めることができていない人に向けてのアドバイスなんよね。


過去、心に傷を負い、自己重要感を低くしたまま生きている人に通用するアドバイスなんよね。


現時点で、力がある人とない人では、アドバイスの内容は異なるもの。


それを同じように扱うと、相手にそっぽを向かれる。


だって、あなただからできるんでしょ、と思われたらそこで溝ができちゃうから。


よって、導く立場の人は、相手の力量を見極めた上でアドバイスする必要がある。


ただ、導く人の多くが、昔から力が備わっていることが多く、力がない人の気持ちが分からなかったりする。


だから、自分が上手くいったやり方を押しつける形を取る人は多い。


自分と似た人であれば上手くいくだろう。


でも、上手くいかないことも多いだろう。


とはいえ、上手くいかないからといって、放っておくわけにはいかない。


なぜなら、これからも関わっていくはずだから。


そのため、導く立場の人は、ちゃんと学ぶ必要がある。


では、何を学べば良いのか。


それは、主に、自己重要感における重要なファクター。


これを知らずに導こうとすると、大概、自分のやり方を押しつけることになる。


すると、反発を買いやすくなる。


そうならないためにも、学ぶことが大事なんよね。


そこで、自己重要感を高める上で、重要なファクターは次の三つ。


個性、長所、存在意義。


この三つをバランスよく認めることができている人は、大概、自己重要感は高いもの。


小さい時に、親の愛情をたっぷりと受け、親との会話が多い人は、知らず知らずの内に、バランスよく認めることができているもの。


だが、そういう子ばかりではない。


どちらかというと、自己重要感を高めることができないまま大人になる人は多い。


特に、スポーツや音楽、芸術などに触れずに過ごす人は…


なんせ、自己重要感を高めることができる機会が少ないから。


なのに、自己重要感を低くする経験はしていたりするんよね。


残念なことに…


育つ過程で、自分の個性や長所、存在意義を否定してしまうことって意外とあるもの。


自分で否定することもあれば、他者から否定されることもある。


優秀な兄弟がいれば、自分でも否定するし、他者からも否定される。


自分の個性が発揮した場合、それを面白くないととらえる人がいれば、否定される。


組織に所属していれば、組織運営のために、自分の個性や長所はやんわり否定される。


あまり、意識されないことではあるが、実は、個性や長所って、普段の生活では重要視されていないことが多い。


その証拠に、自分の個性や長所を即座に答えることができる人は意外と少ない。


これは、日常で、自分の個性や長所を意識していない証。


自己重要感を高める上で、必要なファクターだというのに…


自分が自分として生きるのに、自分の個性や長所を自覚しない。


よくよく考えてみると、すごくおかしい。


このことが、自己重要感を低下させる大きな要因となっている。


だから、自分の個性や長所を自覚するだけでも、人生を変えるキッカケをつかめるもの。


しかも、自分だけの個性や長所を自覚し、それを表現し、伸ばしていると、確実に人生は変わっていく。


なんたって、自信を持ち、自己重要感を高く保ちながら生きることができるから。


生きる上で、重要なのは、自分の個性と長所を自覚し、それを他者のために活かすこと。


これを意識し、実践していると、まちがいなく、人生は好転していく。


だが、日本の教育は、テスト至上主義で重要視されているのが知識。


個性や長所ではないんよね。


そのことが、個性や長所に意識を向けなくなっている大きな要因なのだろう。


ゆえに、今こそ、個性や長所に、目を向け、大切に扱う必要がある。


その上で、個性や長所って表現しても良いことに気づこう。


いや、表現した方が良いことに気づこう。


多くの人は、無意識の内に、自分の個性や長所を表現してはいけないと決めつけている。


自分の個性や長所を発揮しても高が知れていると思い、表現することを諦めている。


個性や長所を発揮できるのは、特別な人なんだ、と思いこんでいる。


やる前から白旗を挙げ、個性や長所を表現することから遠ざかる。


でも、これでは、いつまで経っても、自己重要感を高めることができるものではない。


不思議と、自分の個性や長所に自信を持てていない人は多い。


それが、表現することに躊躇することになっているのだろう。


けど、よくよく考えてみて。


人の個性や長所ってその人だけに備わっている素晴らしいものなんやで。


それを自分の中だけに押し込めるのって、すごくもったいない。


よって、できる限り、自分の個性や長所を表現しなよ。


表現していくと、必ずといって人生が変わっていくから。


そのためにも、まずは、自分の個性や長所をちゃんと自覚しなよ。


どんな人にも備わっているものやから。


今自覚していない人は、単に気づいていないだけ。


決して、存在していないわけではない。


それに、自分の個性や長所を自覚すると、自然とそれを表現したくなるもの。


だから、自覚することが大事。


それで、人生は、確実に好転していく。


案外、そんなものなんやで。



サコヤンの独り言

「自分の個性や長所って表現した方が良いんやで」