この程度やれば良い。
これだけやれば良い。
これで十分だろう。
最初から最高を狙わず60~70点を狙うやり方。
抜きん出て素晴らしい結果を出すことはできないが、落第点ではない。
褒められはしないが、怒られもしない。
微妙な位置。
ただ、処世術としては素晴らしい方法。
でも、人生で考えるとつまらない。
だって、いつも手を抜き、自分の力を発揮しないんやから。
70点を狙って、70点程度を出せる人って、実は、力がある人。
力がある人が、力を出さずに70点に甘んじることって、本当は、ものすごく大きな罪。
なんたって、自分の力や可能性を冒涜しているから。
しかも、高得点を出せば、それだけ助かる人が、救われる人がいるため、その人達をも愚弄している。
本来、やってはいけないこと。
だが、頑張ることに、努力を見出せなくなった人は、ついついやってしまいがち。
高得点とって何になるんだ、と本気で思いこんでいる。
確かに、テストであれば、高得点を上げることは、自分のためだけでしかない。
そこに、意味を感じることができない人がいるのも事実。
けど、現実社会では、そうではない。
高い結果を出せば出すほど、喜ぶ人が増える、笑顔になる人が増える。
決して、自分だけの問題ではない。
なのに、高得点を出すことを諦めている人は多い。
自分の力をセーブした状態で事に取り組んでいる人は山ほどいる。
無意識とはいえ、自分のことしか見ていないし、見ようとしていない。
世界は、人と人がつながりながら生きているというのに、周囲の人をまったくといって意識していない。
だから、この程度やれば良い、という判断ができる。
これって、すごく寂しい考え方。
だって、自分が持てる力をすべて出し切れば、それだけ、救われる人がいるんやから。
そういう人達に意識を向けた上で、今、自分が何をしたら良いかを考える。
世の中は、自分一人では回らない。
皆が手を取り合いながら何とか回っているもの。
そして、自分ができることというのは、自分の力を精一杯出し切ること。
この程度やれば良い、と妥協するのではなく、自分の力を全部使い切るくらいで丁度良い。
その方が、自分も幸せになるし、周囲も幸せになる。
もちろん、自分のためだけに生きる、という考え方もある。
だが、自分のためだけに生きて、すべての力を使える人なんて、滅多にいない。
どうしても、力をセーブしてしまう。
なんせ、全力でやる必要性がないから。
手を抜こうと全力でやろうと、自分に返ってくるなら、手を抜いたって良い、という考えに行きついちゃう。
けど、全力で生きないから、持てる力を出し切らないから、高い確率で、退屈感を抱くもの。
人生を、つまらないものだと感じてしまう。
なんたって、自分一人のために、手を抜いて生きていても、感動は小さいから。
ひょっとすると、感動を得ることができないかもしれない。
そんな人生、面白くない。
だって、人生の醍醐味は感動することだから。
心が動くことだから。
全力でやって、上手くいき、嬉し涙を流すこと。
全力でやって、上手くいかず、悔し涙を流すこと。
友と協力しながら、笑顔や喜びを共有すること。
こういったことに、人生の面白さが詰まっている。
人と共に生きるからこそ、人生は楽しくなるもの。
自分一人で生きていても、自分のためだけに生きていてもつまらない。
そして、自分以外の誰かの力になるためにも、自分が全力で生き、全力で行動するんやで。
また、自分にやれることは何でもやるんやで。
手を抜くのは、投げやりになるのは、妥協するのは、自分のことしか考えていないから。
もっと、自分以外の人の存在を感じると共に強く意識しなよ。
その上で、周囲にいる人、これから関わる人を大切にとらえなよ。
大切だと認識できると、手を抜いている場合ではないことが実感するから。
全力で取り組むことが自分にも、皆にも礼儀であることが分かるようになるから。
そもそも、この程度やれば良い、という考え方は、つまらないし、どこか寂しい。
それよりも、皆が喜ぶように考えなよ。
皆に笑顔が増えるように考えなよ。
この方が、人生は、確実に楽しくなるから。
あと、自分のことだけを考え、手を抜いて生きている人って、持てる力を出し切ることを、恥ずかしいこととしてとらえているケースが多いもの。
ただ、そんなことはなくて、全力を出して生きる人って、ムチャクチャ格好良い。
精一杯生きるって、格好良い生き方なんよね。
だから、全力を出すように生きなよ。
とはいえ、いきなり全力を出そうとはしないこと。
なんせ、緩い環境で育つと、どうしても、緩さが残ってしまうから。
そういう人は、この程度やれば良い、と思っていることより一つ上の行動を取り入れたら良い。
やる行動を一度考えると、そこで一旦止まり、一つ上の行動を考える。
これを繰り返している内に、全力で生きることができるようになるから。
手を抜くのは自分のため。
全力で生きるのは、自分のため、周囲の人のため、皆のため。
もっと、大きく考えなよ。
そして、皆のことを考える素晴らしい人でありなよ。
だって、自分のためだけに生きると、他者のために動くことが恥ずかしく感じるから。
けど、皆のことを考えながら生きると、他者のために動くことが嬉しく感じるもの。
チョットした意識の違いで、大きな違い。
いつも皆のことを考え、皆があってこその自分であることを肝に銘じなよ。
すると、皆のことを強く意識しながら動くことができるから。
案外、そんなもの。
サコヤンの独り言
「皆のことを考えた上で、今できる最高な行動を取りなよ」