世の中には、物事を肯定的にとらえる人がいる。
また、物事を否定的にとらえる人もいる。
おそらく、肯定的にとらえる人の方が、人生をより良いものにする傾向が強い。
でも、実際のところ、日本では否定的にとらえる人の方が多い。
もちろん、誰しもが好きで否定的にとらえているわけではない。
できることなら、肯定的にとらえて過ごしたいと思っている。
では、どうして、否定的に物事をとらえるようになったのか。
それは、きっと、小さい時に要因がある。
物事を否定的にとらえる人は、小さい時に、自分で自分を否定した経験があることが多い。
例えば、親から賞賛や愛をあまり受けずに育った子。
優秀な兄もしくは姉がいて、コンプレックスを抱いて育った子。
身近にいる友達と比較されながら育った子。
といった子は、自分のことを自分で否定しがち。
その時は、何気なく自分を否定する。
自分は、周囲の人達よもダメなんだな、と勝手に思い、判断してしまう。
ただ、時の流れと共に、こうした感覚は薄れていく。
薄れていくのは、単に意識できないだけで、ちゃんと自分の中には、自分を否定していたことが残り続けている。
そして、これこそが、物事を否定的にとらえる大きな要因。
小さい時に、何気なく自分を否定しちゃうと、それは、人生において大きな制限となる。
自分がこの事実に気づくまでずっと。
なんたって、何かをやろうとしても、否定的なところから入っちゃうから。
否定的なところから入ると、中々、行動に移すことはない。
だって、否定的にとらえると、不安や怖れが膨らむから。
やることに恐怖を抱き、やることをためらう。
しかも、様々なものを簡単に恐怖と結びつけちゃう。
何か心配事があれば、容易に恐怖を抱き、やらない方へ持っていく。
否定的に物事をとらえる考え方って、恐怖ありきの考え方。
これでは、先に進むことなんてできやしない。
よって、物事を否定的にとらえていると、自分一人では、中々事態を好転することができないもの。
あまり、良いことがない。
けど、多くの人は、否定的な考え方を手放そうとしない。
むしろ、自分が否定的な考えをしていることにすら気づいていないことが多い。
そのため、いつまでも、否定的な考えを貫いちゃう。
そして、物事を否定的なとらえ方をしている人って、実は、自分が否定的にとらえられることを最も嫌う。
無意識の内に、否定的にとらえられることにトラウマを抱えているもの。
本当は、物事を否定的にとらえることって、否定的な自分を攻撃させないためのもので自分を守る術なんよね。
しかし、このことを認めたくないし、認めることができない。
だからこそ、否定的にとらえられることを極度に嫌う。
それに否定的なことに対して過剰な人は、何か些細なことで上手くいかなかったとしても、全人格が否定されたかのように感じる。
決して、そんなことはないのに、否定されることに敏感になっているため、全人格が否定されるかのようにとらえている。
よって、何かにチャレンジしようとしないもの。
何かやりたいことがあっても、そこには挑まないもの。
挑んで何かを得るチャンスより、上手くいかずに全人格を否定されることを避ける。
そうやって、自分を守る。
物事を否定的にとらえる人って、自分が否定されることを一番嫌う。
誰かに否定されると、ものすごい剣幕で反抗する。
それほど、否定されることが許せないものとなっている。
なぜ、そうなるのか。
これは、小さい時の経験が大きな要因となっている。
小さい時に自分を否定して過ごした記憶が大きな要因となっている。
誰かに否定されると、無意識の内にこの時の記憶がフラッシュバックするんよね。
自分の中で、解消できていないため、負の感情が一気に爆発する。
ただ、否定されるのが嫌なのではなく、癒されていない心の傷に刺激を与えることを極度に嫌っている。
でも、当の本人は、心の傷の存在に気づいていないことが多い。
気づいていないから放ったらかしにしたまま。
放っておいて、否定されるから、それに大きく反応する。
残念ながら、これを繰り返す。
自分が気づくまでずっと…
それで、何も起こらなければ、大した問題はない。
けど、実際は、そんなことにはならない。
大概、人間関係で問題が生じる。
なんせ、何かある度に、極度に反応していると、周囲にいる人は、オドオドしながら、怯えながら、顔色をうかがいながら過ごすようになるから。
こうやってとらえられると、その人の下から人は離れていく。
だって、そんな人とは、一緒にいたくないから。
よって、否定的にとらえる生き方って損することが多い。
チャレンジができないは、人間関係では問題が生じるは、てんやわんやの生活を過ごすことになる。
そこで大事になるのが、自分を否定していた小さい時の自分を認め、受け入れ、ギュッと抱きしめるようなイメージを持つこと。
インナーチャイルドを癒す、という考え方が大事になる。
過去の自分を癒すと、それは、今の自分にも大きな影響を与える。
物事を否定的にとらえる度合いが和らぎ、自分が否定されることも今まで以上に受け入れることができるようになる。
もし、頑張って先に進もうとしているのに進めない場合、過去に負った心の傷が原因であることもある。
こんな時は、過去に負った心の傷を癒すよう努めなよ。
それによって、先に進むことができたりするものだから。
案外、そんなもの。
サコヤンの独り言
「物事を否定的にとらえていることに気づいたなら、過去に負った心の傷と向き合いなよ」