ベクトルを他者に向ける。


すごく大事。


なぜなら、自分にベクトルを向けていると、一人よがりになりがちだから。


人は人と関わりながら生きており、一人よがりでは、自分自身のポジションを危うくする可能性がある。


人は、誰もが、やりたいことを持っている。


なりたい職業を抱いているもの。


だが、やりたい、なりたいだけでは、よっぽど思い入れがなければ、想いを強くすることなんてできやしない。


ゆえに、単に、やりたい、なりたいだけでは、実現する可能性を低くしてしまう。


やること、なることがゴールであれば、中々、たどり着かない。


なんたって、人は、ゴール手前になると失速するようにできているから。


失速していては、ゴールにたどりつくことは容易ではない。


だから、ゴールは少し先に設定することが大事になる。


そもそも、やりたい、なりたい、というのは、一人よがりでしかない。


なんせ、自分のことしか考えていないから、やりたい、なりたい止まりなんやから。


もし、ベクトルを他者に向けていると、やりたい、なりたい、だけでは終わらない。


やることでどうしたいのか。


なることでどうしたいのか。


やることで、なることで、どんな人の役に立ちたいのか。


そういったところまで考える。


一人よがりでは、イメージが乏しくなる。


自分のことだけ考えると、先のことまで考えることができなくなる。


しかも、考えることが自分のことだけだから、他者からの協力を得る可能性は低い上に、他者に自分の想いが届きにくい。


結果、自分のことばかり考えていると、自分がやりたい、なりたい、と思っていることが実現しにくくなる。


ただ、他者のことを考える、ということが結構難易度が高いポイントなんよね。


だって、他者のことを考えるといっても、損得を考え得を得そうだから他者のために動く、というのでは、邪推だから。


この考え方では、一時は通用しても、次第に、通用しなくなる。


なぜなら、相手は、自分の想いをちゃんと読み取るものだから。


相手に嫌な想いをさせていては、次第に、嫌な想いが返ってくる。


それは、当然なこと。


だからこそ、純粋な想いで相手のために動くことが大事になる。


やりたいから動く、という純粋な想いを動機とすることが大事になる。


人は、誰もが、自分の人生を生きており、自分のために生きがち。


そのため、一人よがりになりがち。


そういう状態の中で、他者のことを純粋に考えて動く。


おそらく、一人よがりになっている間は、純粋に考えることは容易ではない。


よって、まずは、自分自身の心を整える必要がある。


心を整え、他者にベクトルを向けることができるようにすることが必要になる。


自分の心が整ってこそ、純粋に、他者にベクトルを向けることができるもの。


では、どうすれば、自分の心を整えることができるのか。


それは、他者を意識しつつ、何か一つのことを突き詰めること。


一つのことを突き詰めていると、次第に、自分の心は和らぎ、整うようになる。


なんたって、一つのことを突き詰めていると、何度も何度も壁と向き合うことになり、その壁を超えるごとに、心は成長するから。


心が成長すると、今まで以上に心が整うようになる。


心のレベルに応じて、心が整う度合いも変わってくる。


そして、心のレベルを上げ続けていると、次第に、他者のために動きたくなる。


純粋に他者のことを考え、他者の役に立ちたくなる。


心のレベルを上げ続け、他者にベクトルが向くようになった時こそ、自分自身の準備ができた瞬間なんよね。


他者の役に立つという、今までと異なるステージで生きる準備が整った証なんよね。


今の時代、与える人が多くを与えられる。


ただ、与えるといっても、その動機が大事になる。


自分が得することを強く考えて与えるのか。


純粋に相手のことを思って与えるのか。


同じ与えるでも大きな違い。


自分が得することを強く考えて与えるのでは、一人よがりになりがち。


ゆえに、純粋に相手のことを思って与えることができる心の強さを備える必要がある。


また、一つのことを突き詰めると共に、他者の役に立つことを自分の生活の中に少しずつ取り入れることが大事になる。


他者のことを考える喜びを知りつつ、他者のために動く喜びを知る。


そうやって、自分に向いているベクトルを他者に移行させる。


すごく大事なこと。


いきなり、純粋に他者のことを考え、動くことなんて、普通の人にはできやしない。


だが、他者のために動く喜びを知っていけば、他者のためにより動きたくなる。


よって、まずは、他者のために動きたくなるマインドを整えることが重要。


その方法が、一つのことを突き詰めること。


だって、一つのことを突き詰めていると、次第に、自分の力を試したくなる衝動に駆られるから。


そういう想いが芽生えた時に、他者のために動けば良い。


おそらく、そういう心境になっているのであれば、高い確率で相手に喜んでもらえるから。


そして、自分自身も嬉しくなり、また、他者の役に立ちたくなる。


相手に喜んでもらうと、自分も嬉しくなり、この嬉しさを集めていくことが重要なんよね。


一人よがりでは得ることができない嬉しさ。


他者にベクトルを向けることによって得ることができる嬉しさ。


この嬉しさを意識して日々過ごしている人こそ、素晴らしい人生を生きている。


なんだか、そんな気がする。


よって、純粋に他者にベクトルを向けることができるよう心を整えなよ。


その上で、他者にベクトルを向け、他者の役に立つことで得ることができる嬉しさを少しずつ集めていきなよ。


そうやっていると、確実に、自分の人生は好転していくから。


案外、そんなもの。



サコヤンの独り言

「純粋な動機で他者に与えること」