これまでの人生で、どれだけの妥協を重ねてきただろうか。


サッパリ分からない。


だって、小さな妥協を合わせると、とんでもない数になるから。


こんなものだろう、と小さな妥協はたくさんしている。


これで良いんじゃない、という小さな妥協は山ほどしている。


本気でやったからといってどうなるわけでもない、と早々と妥協したことは数え切れないほどある。


人は弱く、育つ過程で、妥協を重ねる。


もちろん、大概の人は、妥協したくて妥協するものではない。


ただ、自分でも気づかない内に、妥協する癖がついていることは多い。


何かキッカケがあって妥協してしまうと、次も、つい、妥協してしまう。


納得するのではなく、諦めることによって妥協する。


すると、徐々に妥協することが増えていき、妥協することが当たり前となる。


何かを本気で取り組み、納得のいく結果を出さない限りは、この流れはいつまでも続いていく。


なんたって、無意識の内に、妥協することを絶対的なものとしてとらえるようになっているから。


小さい時にする小さな妥協。


これが、妥協する流れを作る。


そして、この流れを時と共に大きくする人は山ほどいる。


なんせ、人は、習慣の通りに生きる生き物だから。


無意識とはいえ、妥協する習慣があれば、その習慣を当たり前のように続ける。


よって、小さい時に妥協する習慣を身につけ、そのままにしておくと、自分のためにはならない。


もし、妥協することがあったなら、その後、ちゃんと挽回する機会を設けることはすごく大事。


じゃなきゃ、妥協する流れが大きくなるばかり。


妥協する癖や習慣は、流れが小さい時にしっかりと解消する。


すごく重要。


なのに、そうやって意識する人は少ない。


いや、できないのだろう。


だって、妥協する習慣は、小さい時に築くものだから。


周囲の大人は、妥協することまで目がいき届かないもの。


ゆえに、妥協することを繰り返す子供は多い。


では、どうして、妥協を積み重ねるのか。


長い目で見ると、自分のためにならないというのに…


それは、人自体が、長い目で考えることを苦手としているから。


特に、子供はそう。


子供の時は特に、目の前のことが大事なんよね。


妥協することは、長い目で見ると、自分にダメージを与えることは明らかだろう。


でも、それよりも、今の楽の方が大事に思える。


途中で諦め、その段階で妥協する。


本気で最後までやらないことというのは、すごく楽なことなんよね。


しかも、傷つく度合いを低くすることができる。


今という瞬間を切り取れば、妥協することは、自分のためになる。


瞬間の快楽を求めるために妥協する。


そんな人は多い。


そして、妥協する回数が増えていくごとに、妥協することが当たり前となり、妥協することが絶対的なものとなる。


妥協すること以外選ぶことができなくなる。


ただ、これって、実は、怖いことなんよね。


なぜなら、本気で取り組むことを否定し、選択肢から排除するようになるから。


また、自分の感情の揺れ幅が小さくなり、自分の心の動きの範囲が狭まるから。


心の動きの範囲が狭まれば狭まるほど、人は、前向きな想いを失う。


何かをしようという想いが弱まり、今に留まり続けるようになる。


好奇心はなくなり、人生そのものに生きがいややりがいを抱くことができなくなる。


よって、妥協することというのは、自分の想い、感情、心を弱める。


しかも、想い、感情、心が弱い人って、精気が感じられない。


どんなに歳が若くても、精気がない人って老けて見える。


生きているのにロボットのような感じさえ見受けられる。


大事なのは、心のエネルギーの大きさ。


心のエネルギーを前面に出している量の多さ。


決して、肉体年齢ではない。


たった一つくらいであれば、妥協したってどうってことない。


だが、一つの妥協は、次の妥協を生み出す可能性を高める。


たとえ、小さな力であっても、流れを生み出す力は備えている。


ゆえに、甘く見たら痛い目に遭う。


放っておいたら、取り返しのつかないことになる。


だから、極力、妥協しない方が良い。


自分が納得するまでやった方が良い。


一つ一つをちゃんと納得するまでやる。


その意識を持って、この習慣を築くことはすごく大事。


なんたって、納得するまでやれば、少なくとも、想い、感情、心は強めることができるから。


強い状態を保ったまま次に進むことができるから。


妥協して想い、感情、心を弱めてしまうと、次につなげるどころではない。


むしろ、次につなげることができずに、今に留まる可能性が高まる。


途中で諦めて妥協するのか。


納得するまでやり続けるのか。


チョットの違いではあるが、人生においては大きな違いとなって現れる。


もし、今まで、たくさんの妥協をしてきたのなら、そんな自分を、ゆるし、認め、受け入れなよ。


まずは、そこがスタートとなるから。


今の自分が、妥協してきた自分を認め、受け入れることができると、これから妥協する数を軽減することができる。


納得する数を増やすことができる。


すると、納得するように考え、納得するように動くようになる。


しかも、納得するまでやることが自分の習慣となる。


こうなれば、人生は、必ず変わる。


なんせ、納得するには、自分自身が持てる力をぶつける必要があるから。


自分自身が本気で臨む必要があるから。


そうやって、何の変化がないのはありえない。


確実に、変化は生じる。


だから、妥協する人生から納得する人生に移行しなよ。


その方が、人生を楽しく過ごせるようになるから。



サコヤンの独り言

「妥協する自分をゆるし、納得するまでやる自分を認め、受け入れなよ」