一つのことを千回やってみる。
すごく大事。
なぜなら、千回やってみると、意外と、見えてくるものがあるから。
千という数は、実は、不思議な数なんよね。
石の上にも三年、という言葉があるが、これも、暗に、千という数を示している。
千回もやれば、流れも分かり、どのように考え、どのように動けば良いかが分かる。
千回やる内に、たくさんのことを学ぶことができる。
意識しなくとも、多くのことを学ぶことができる。
何も学べない人なんて、一人もいない。
だから、まずは、千回やってみること。
質なんて置いといて、量を千回こなしてみる。
最初から、質にこだわるなんて、早計すぎる。
最初から質にこだわるなんて、百年早い。
質は、量を重ねることで高まるもの。
最初から質にこだわると、量をこなせなくなる。
量をこなすことが嫌になる。
なんせ、量をこなす、ということは、その間にたくさんの失敗を重ねることになるから。
失敗や嫌なことの量を重ねる。
これはこれで、重要なこと。
もちろん、失敗や嫌なことを経験することなく、できることに越したことはない。
だが、多くのことは、失敗や嫌な経験をしてから学ぶもの。
その時の強い想いが、自分自身を修正する。
失敗や嫌な経験をしないように、どうすれば良いかを学び、同じ過ちをしなくなる。
これが、学びであり、成長である。
ただ、多くの人は、最初から質にこだわる傾向がある。
初めから、上手くいきたい願望がある。
けど、理想と現実は違うもので、どんなに上手くいきたい、と思っていたところで、実力が伴っていなければ、そうはならない。
実力が乏しいのに、上手くやりたい、というのは、絵空事。
ここを勘違いすると、自分自身が苦しくなる。
生きることが窮屈になる。
だって、「何で、俺がこんなことをしなければならないのか」と思っていると、楽しく生きることはできないから。
人は、スポットライトに当たることや、花形なこと、目立つことをやりたがる。
でも、初めから、そういった役割を与えられる人なんて、滅多にいない。
おそらく、下積みなしにそういう役割を与えられる人というのは、スーパースターの素質を備えた人くらい。
そんな全体の数%の人しかなれないことに憧れると、自分自身の道を誤る。
もし、スポットライトが当たる場所で活躍したいのなら、今から力をつけること。
誰もが認めるくらいの力をつけること。
もちろん、力をつけたからといって、スポットライトが当たる場所で活躍できるとは限らない。
どんなに自分が熱望しても、自分よりも有力な人がいれば、その人がスポットライトが当たる役割を担うことになる。
ただ、スーパースターの素質がないのであれば、自分が力をつけることでしか、スポットライトが当たる場所に行くことはできない。
今の状況に嘆くのではなく、今から力をつけることが大事。
周囲が納得する力をつけることが大事。
そして、力をつける上で、大事なのが量。
どれだけ量を積み上げるかによって、つく力は変わってくる。
生半可な量では、他者と戦う武器にはならない。
他者が納得するくらいの力にはならない。
ゆえに、他者が納得するくらいの量を積み上げることが大事。
そこで、その量というのが、「千」という数だったりする。
一日一回、それを千回繰り返す。
これくらいの想いと姿勢を示せば、大概の人は、自分を認めてくれる。
だが、初めから千回やろうと思って、千回やれる人は少ない。
千回を意識しすぎると、それにプレッシャーを感じて、途中で息切れしてしまう。
理想的なのは、一回一回積み上げて、気づいたら千回に達しているのが良い。
千回続けると、不思議なもので、自分のことを今まで以上に認めることができるようになる。
自分のことを、今まで以上に、信じることができるようになる。
だから、量を重ねることってすごく大事なことなんよね。
それに、一度、何でも良いから、一つのことを千回をこなすと、質へのこだわりが小さくなる。
失敗や嫌な経験をすることを受け入れることができるようになる。
量をこなす重要性を知ると、様々なこだわり、余計なプライドがどうってことないものに思える。
そんなものを大切にしていても、何にもならないことを理解する。
重要なのは、量をこなすこと。
量をこなせばこなすほど、色々なことを学ぶ。
千回もやっていると、それに関しては、ある程度通用する力を持つようになる。
一回、一回を自分の糧にしていると、千回もやっていると、千の学びを得ることになる。
千も引きだしがあれば、ある程度のことには対応できるもの。
質なんてものは、量をこなしていると、自ずと高まるもの。
ゆえに、初めから、質にこだわる必要はない。
質が高くなるまで、量をこなせば良い。
失敗を重ねれば良い。
そもそも、量をこなさずに美味しいところだけを得よう、という考え方自体が誤っている。
素晴らしいことをしたいのであれば、憧れるだけではなく、それに見合った自分になること。
この意識を持つことって、すごく大事。
そのためにも、量をこなすこと。
ただ、量をこなす上で大事なのは、なりたい自分、素晴らしい自分を想い描いておくこと。
なりたい自分を抱いていると、失敗しても、これは、より良くなるためなんだ、と自分の中で消化できる。
量をこなしている時に、自分をマイナスにとらえたら意味がない。
ゆえに、自分をプラスにとらえたまま量をこなす。
これは、すごく大事なことなんやで。
こうした意識を持ちなよ。
サコヤンの独り言
「自分をプラスにとらえたまま、量をこなそう」