自分が大事。


そんなことは多くの人が分かっている。


だが、分かっているつもりだったりする。


本当に理解していなかったりする。


なんたって、意識して自分を大切にしている人ってほとんどいないから。


仮に、真に理解しているなら、自分が苦しむような選択をするものではない。


むしろ、自分が楽しむような、喜ぶような選択をするもの。


けど、実際のところ、自分が傷つくような選択をしている人は多い。


何かと言い訳をして、自分が苦しむような選択をしている。


自分の心が傷つくような選択をしている。


時には、自分の心が悲鳴をあげるようなことだって選択している。


決して、自分を大事にしているとは言えない。


ただ、自分のことを大事にして生きている、と思いたいだけ。


自分のことをぞんざいに扱っているとは認めたくないだけ。


自分で自分を、そう認めることなんてできやしない。


なぜなら、人は、いつだって、その時の自分をどうにかして認めようとするから。


どんな酷い状況であろうと、そこにいる自分を認め、正当化しようとする。


完全に自分を自分で否定すると、命を保つことができなくなる。


命を保つことができている場合は、自分で自分のことを認めている。


口で何と言おうと、自分のことは認めているもの。


そもそも、自分の人生では、自分は大事。


なんせ、自分は、自分の人生では主役だから。


自分がいてこそ、自分の命があってこそ、自分の人生が成り立つ。


自分って、存在自体が重要なものなんよね。


そのことを自覚する。


そして、自分というものを、意識して、もっと大切に扱う。


すごく大事。


だって、自分の命というのは、本来、当たり前にあるようなものではないから。


今ある命は、奇跡的にあるもので、決してあることが当たり前ではない。


いつ終わるかも分からない不確定な命。


誰しもが、日々、死に向かって生きている。


刻々とカウントダウンしている。


しかも、今日という日は、ある人にとっては、もっと生き延びたかった一日。


何よりも貴重な時間。


なのに、今日という時間を疎かに扱っている自分。


また明日が来ることを当然として、適当に扱う自分。


実は、こうやって時間を使うことって、失礼なことなんよね。


あまり、意識されないことだが…


すごくもったいないことをしているし、すごく残念でならない。


そんな生き方をしている自分がすごく情けない。


自分の人生において、自分は大事。


頭では分かっていても、心では理解できていない。


その証拠に、自分を大切にするように考え、動くことができていない。


様々な経験を積んでいくごとに、自分自身の価値観が形成されていく。


それと共に、世界を自分なりの価値観でどんなものかを決めつける。


素晴らしいものと決めつける人もいれば、とんでもないものと決めつける人もいる。


世界を素晴らしいものとしてとらえることができる価値観を抱ける人は、高い確率で素晴らしい人生を歩むだろう。


だが、そう思えない人って、妥協したり、諦めたり、人生をマイナスにとらえ、自分自身をマイナスにとらえる。


しかも、自分の価値を自分で下げ、自分は価値がないものとして思い込む。


考えること、やることすべてがマイナスとなり、次第に、希望を失う。


希望を失い、自分の価値を下げていくと、自分なんてどうなっていい、といった自暴自棄的な発想が生まれる。


ただ、そういう発想からは、自分を大切にしようという、考えや行動は生まれない。


自分で自分を傷つける選択をし、自分で自分を苦しめる選択をする。


自分を大切にするという方向とは、真逆な方向に進む。


こういう人は、意外と多いもの。


自分は大事と分かっていても、それが自分を大切にすることにつながるとは限らない。


頭で分かっていても、分かっているだけで、頭とは異なる行動をすることなんていくらでもある。


自分を大切にして生きるには、まず、自分を大切にして生きることを自分の前提にする必要がある。


前提にすることによって、自ずと、自分を大切にするように考え動くようになる。


ゆえに、自分を大切にしている、という結果が出る。


ただ、今、自分がどんな前提を設定しているのかは、知らない人は多い。


そのため、自分の言動を参考にして、自分に設定されている前提を知るようにしなよ。


逃げているのか、自分を傷つけているのか、自分を喜ばせているのか、どういったパターンが多いかを知ることによって、自分自身の前提を知るヒントを得ることができる。


そして、今、自分に設定されている前提を知ることによって、前提を修正、更新することができるようになるんやで。


人は、誰もが、自分に設定されている前提通りに動くもの。


上手くいっている人も、上手くいっていない人も皆。


前提こそが、流れの源泉。


どう進むかは、ここにかかっている。


普段、目で見ることができないがここにかかっている。


だから、自分自身と向き合う時間を日々確保するんやで。


なんせ、自分の前提なんて、何気なく生きていると気づくことができないものだから。


自分と向き合い続けることによって、知ることができるものなんやから。


そして、知るか知らないかは、大きな違いを生む。


よって、できる限り、知るようにしなよ。


その方が、まちがいなく、自分のためになる。


案外、そんなものなんやで。



サコヤンの独り言

「意識して自分を大切にする生き方を自分の人生の中に取り入れよう」