人には、他者が喜んでいる姿を見るのは嬉しい、という性質がある。


小さく喜んでいる姿でも、大きく喜んでいる姿でも、どちらでも見ていて嬉しい。


自分の言動がキッカケで喜んでいる姿を見ても、自分がキッカケでなくても喜んでいる姿を見ていると嬉しくなる。


とにかく、喜んでいる姿を見るのって気持ちが良いものなんよね。


人は、自分が喜ぶことを望んではいるが、他者が喜ぶことも望んでいる。


そして、多くの人が喜んでいる空間、多くの人が楽しんでいる空間って、自然と心地良い空間が流れる。


心地良い空間が流れているから、自然と、心がスッキリする。


なぜか、心が浄化されたような感覚になる。


素晴らしい空間や、素晴らしい人に感化されているんよね。


だから、他者が喜ぶことや楽しさを提供できる人の下には、人が集うようになる。


自ずと、素晴らしい人が集まり、そこには、膨大なエネルギーが集まる。


ゆえに、そういう人には、素晴らしい仲間を得ると共に、多くのお金を得る。


不思議とそうなっている。


おそらく、ここに、資本主義の根本的なことがあるのだろう。


なんたって、ほぼすべての企業は、お客さんやお得意様の欲を満たすことで、喜びを提供することで、それに見合ったお金を得ているから。


企業の本質は、欲を満たすことであり、喜びを提供すること。


しかも、これを継続的に行うこと。


時代や環境の変化があっても…


できている企業がいつまでも残り、できなくなった企業が存在できなくなっていく。


当たり前といえば当たり前。


そして、こういうことって、人においても、似たようなことが言える。


人の欲を満たし、喜びを提供していると、相手に喜んでもらえる。


相手が喜ぶと、自然と、自分に対して良い印象を抱いてくれる。


自分に、また会いたい、と思ってくれるようになる。


そうやって人と接していると、自分を慕ってくれる人が一人ずつ増えていく。


気がつけば、とんでもない数になっていることもある。


嬉しさや喜び、楽しさという感情は、すごく強いものなんよね。


それを感じさせてくれる人、提供してくれる人は、やはり、人として強い。


魅力に満ち溢れ、素晴らしい人を引き寄せる。


ただ、こういう人って、自分の魅力を自覚していないことが多い。


素晴らしい人が集まるのは、自分のおかげととらえるのではなく、運が良いだけ、運に恵まれただけ、といったように考えていたりする。


なぜか、すごく謙虚なんよね。


本当に素晴らしい人って…


これからは、個の時代、心の時代と言われている。


おそらく、それは合っていることなのだろう。


ゆえに、このことに逸早く気づき、心を育み続けている人が、他者の先頭に立つ人となり、他者を導く存在になっていくのであろう。


でも、心を育むと言っても、一体何をすれば良いのか、分からなかったりする。


なんせ、心の育み方なんて、教えてくれる人には、滅多に会えるものではないから。


すごく大切なことなのに、学校では教わらない。


しかも、教えてくれる大人は滅多にいない。


そのため、分からないまま育つ人はたくさんいる。


では、何をしたら良いのか。


何を意識したら良いのか。


それは、他者が喜ぶことを提供すること。


他者が嬉しいと感じるものを提供すること。


今の自分にできることで良いから。


自分の言動で、他者が喜び、その姿を見る。


これって、すごく嬉しいこと。


嬉しくなるから、また提供したくなる。


そして、また、喜んでもらい、その姿を見ることができる。


これを、一人の人に繰り返すと共に、様々な人にもしていく。


すると、自分を中心に、喜びの輪が広がっていく。


そして、笑顔も、喜びも、嬉しさも、楽しさも、快の感情を抱く数が増えていく。


しかも、その輪の範囲内では、心地良い空間が流れる。


素晴らしい人同士の交流が生まれる。


良いこと尽くしなんよね。


他者に喜んでもらえるものを提供することって…


ただ、これをするには、自分を知る必要がある。


自分を知り、自分の武器を知り、喜んでもらえるものを知る必要がある。


知って、それを育み続けることで、実際に、他者に喜んでもらえるものへと仕上がっていく。


これができている人って、様々な人に喜んでもらえることが可能となる。


特定な人だけでなく、色々な人に喜んでもらえる。


極めていけば、出会ってすぐ、相手に喜んでもらえることを提供できるようになる。


出会ってすぐ、相手に喜んでもらえることを提供できれば、自ずと温かい空気が流れ、居心地の良い空間となる。


変に壁がないから、話が弾む。


話が弾むから楽しくなる。


楽しくなるから、お互いの距離が一気に縮まる。


初めて会ったからといって、お互いの距離を縮めることができるようになるものなんよね。


ここまでくるのは、並大抵のものではない。


だが、できれば、すごいこととなる。


人とのつながりが、とんでもないことになる。


だって、出会ってすぐ、仲良くなることができるんやから。


これほど強いものはない。


なんせ、ほとんどのチャンスは他者が運んでくれるものだから。


人とのつながりが広く深い人ほどチャンスをつかむ。


ただ、考えてもらいたいことが一つある。


魅力に溢れ、素晴らしい心を持っている人って、他者の喜びを強く意識している。


他者に喜んでもらえるものを提供し続けている。


これを積み重ねることによって、少しずつ少しずつ素晴らしい人へとなっていく。


ということは、誰にだってできることなんよね。


自分を育み続ける想いさえあれば…


だから、今の自分にできる範囲で良いから、他者に喜んでもらえるような言動を取りなよ。


これを積み重ねていると、自分の人生がより素晴らしいものとなっていくから。


案外、そんなものなんやで。



サコヤンの独り言

「できる範囲で良いから、他者が喜ぶことを意識して提供し続けること」