何が相応しいのか。


考えることはすごく大事。


なんたって、何も考えなければ、今の自分が相応しいと思いこんでしまうから。


今の自分が相応しいと思いこんでいるうちは、自分を変えることは難しい。


変えようとしても、思うだけで、行動につながらない。


今の自分が心地良いと感じているんよね。


とてつもなく幸せではないが、とてつもなく不幸ではない。


手ごろの幸せを感じ、生活が成り立っている。


こうした、一般的な生活を送っている人は山ほどいる。


そして、今の生活が、今の自分には相応しいと決めつけている。


ただ、絶対的なものとしてとらえている人は多い。


絶対的なものではないにもかかわらず…


人は、ちょっとしたキッカケで、大きく変わる。


変化が生じれば、それに伴い、周りの環境も変化する。


ゆえに、今相応しいと思いこんでいる環境って、絶対的なものではない。


あまりにも慣れてしまっているため、絶対的なものとして勘違いしているだけ。


ただ、この勘違いって、ものすごく危険なんよね。


だって、今の環境が自分に相応しいととらえていると、今の環境を変えようとしなくなるから。


変えようとする発想すらなくなり、今の環境にドップリと浸かる。


脱け出す発想もなくなり、今と同じような生活がずっと続く。


何も疑うことなく、似たような日々を続ける。


考えることを止め、作業をこなす毎日を繰り返す。


すると、あっという間に、時は流れていく。


いや、あっという間に、時が流れていっているように感じる。


一つの環境を、自分にとって相応しい環境と決めつけると、その環境に留まろうとする力が働く。


自分が知らない環境は山ほどあるのに、それには目を向けないようになる。


ひょっとすると、今以上に自分が活きる環境があるかもしれないのに…


相応しいと決めつけなければ、もっとより良い環境に移れたかもしれないのに…


相応しいと思うと、その環境に適応していくが、その分、極端に視野が狭くなる。


今の環境しか視界に入らないようになる。


もちろん、一概に悪いとは言えない。


なんせ、今の環境を相応しいと思い、最高な環境としてとらえている人がいるのも事実だから。


ただ、より良い環境を求めるなら、今いる環境を自分にとって相応しいものとしてとらえない方が良い。


通過点として、学ぶ場としてとらえた方が良い。


それが、次のステージに進む上での心構えとなるから。


でも、一つの環境に長い間いると、無意識の内に、今いる環境を自分にとって相応しい環境としてとらえがちだから要注意。


そうなっていると、前に進もうと想いを抱いただけでは、前には進めない。


まず、無意識とはいえ、今の環境を自分にとって相応しいものとして設定していることに気づく必要がある。


気づいて、自分にとって相応しい環境は、ここではないことを認識する必要がある。


そうして初めて、次に進める。


認識することで、思い込みから解放され、次のステージを目指すことができる。


より相応しい環境を求めて、前に進むことができる。


自分にとって、相応しい場所というのは、決して一つではない。


時代や自分の力量、何を目指しているかなどによって変わってくる。


ゆえに、コロコロと自分にとって相応しい場所を変えていけば良い。


ひょっとすると、落ち着きがないようにとらえられるかもしれない。


だが、コロコロ変わるのは、それは、成長している証。


着実に、成長を重ね、ステージを上げている証。


だから、素晴らしいことなんやで。


相応しいと感じた場所が次々と変わるのは…


むしろ、何年も何も変わらず、同じ場所に居続けることの方が危険。


この場合、相応しいと勘違いしているだけで、何も成長していない可能性がある。


すべてとは言わないが、その可能性は捨てきれない。


成長し続けていると、自然と次のステージに行きたくなる。


想いが、次のステージへと向かってしまう。


それが普通なんよね。


けど、上を目指すことを止め、今の環境に妥協するから、慣れている今の環境を相応しい場所としてとらえてしまう。


これって、ある意味、逃げなんよね。


成長することから逃げ、事実と向き会うことから逃げ、今の環境を相応しいものとして思い込むことで、逃げの口実としている。


そもそも、ある期間においては、今自分がいる環境は相応しいのかもしれない。


でも、それは、一定期間であって、継続した時間ではない。


一定の期間が過ぎると、また新たな場所を相応しいと感じる。


この繰り返しなんよね。


自分自身が成長し続けていると、自ずとこうなる。


そのため、このサイクルにのっていなければ、自分自身を省みた方が良い。


おそらく、自分の何らかのことが誤っているはずだから。


それに気づき、修正する。


すごく大事。


すると、それが成長につながり、次なる相応しい場所に近づく。


そういうものなんよね。


よって、今いる環境を相応しい絶対的な場所と決めない方が良い。


それは、自分を限定することになり、自分をダメにすることにつながるから。


極力、自分自身に足かせをはめることなく、堂々とノビノビと生きるよう努めるんやで。


環境は変えることができるし、今いる環境は絶対的なものではない。


環境に縛られるなよ。


環境に縛られると、でかい発想ができなくなるから。


相応しいかどうかは、後になって判断すれば良い。


今は、今やれることを本気で取り組み、その積み重ねで次のステージに立てるよう過ごしていれば良い。


まちがいなく、それが自分のためになる。


案外、そんなものなんやで。



サコヤンの独り言

「今いる環境は絶対的な相応しい場所ではない」