嫌と感じるもの。
大概の人は、何かしら持っている。
嫌と感じるものがまったくない、という人は、ほとんどいない。
だって、嫌と感じる食べ物がある人はたくさんいる。
嫌と感じる人がいると自覚している人は山ほどいる。
自分のいたらない点を、嫌なものとして認識している人は大勢いる。
人は、自分の感覚、自分の常識、自分の前提に合わないものに対して、嫌と感じるもの。
嫌な感情が芽生えるもの。
ただ、これって、実は、自分自身が受け入れることができていないからなんよね。
自分自身の器量が小さいからなんよね。
仮に、受け入れることができているなら、嫌な感情は起きやしない。
包み込むことができるような器量があれば、嫌な感情は起きやしない。
何かを受け入れることができない時、頑なに拒んでいる時、結構、自分自身の常識や基準、前提にとらわれてしまっている。
自分の考えが固まり、「こうなんだ」「こうあるべきなんだ」といったようにガチガチになっている。
ガチガチに固まっているがゆえに、受け入れようとしない。
自分の考えを曲げようとしない。
自分の考えや想いを柔軟にするという発想がない。
だがら、衝突してしまう。
嫌な感情を抱いてしまう。
そして、一度、嫌な感情を抱いたものに対しては、次からは警戒するようになる。
次第に、避けるようになり、やらないようになる。
終いには、自分の世界から姿を現さなくなる。
なぜなら、選択肢から排除して、意識できないものとしちゃうから。
でも、嫌なものを嫌と判断し続けていると、自分自身の世界はドンドン小さくなっちゃう。
やれることが減り、やれないことが増え、小さな範囲で生きることになる。
ゆえに、できることなら嫌と感じることを減らした方が良い。
その方が、人生が楽しくなる。
これは、まちがいない。
なんたって、選べる選択肢が多くやれることが多いから。
また、選べる選択肢が多いというのは、それだけ受け入れることができている証なんよね。
やはり、受け入れることができている量が多い方が、人生は楽しいもの。
なんせ、感情が落ちることがほとんどないから。
高いレベルで、感情を保ち続けることができる。
こうして過ごしていると、嫌なストレスや不安を感じなくて済む。
嫌なストレスや不安がない人生って、すごく魅力的だよね。
なぜなら、毎日を明るく楽しく過ごせるから。
もちろん、健康にだって良い。
健康に今日を明るく楽しく過ごすと、高い確率で今日一日に充実感を抱くもの。
しかも、次の日も、充実感を抱くもの。
そのため、充実感を抱く日が続いていくんよね。
こんな生活を送っていると、楽しいに決まっている。
よって、人生全体が楽しいものとなる。
だからこそ、嫌と感じるものをできる限り、少なくした方が良いんよね。
自分自身が受け入れることができるキャパを増やした方が良いんよね。
自分自身の人としての器を大きくした方が良いんよね。
そこで、大事なのは、嫌と感じたものに対して疑問を抱くこと。
「どうして、嫌と感じるのか」という問いを自分に投げかけること。
なんたって、嫌と感じるには、その理由があるはずだから。
理由も知らずに、なんとなく嫌と感じていることって、意外とよくある。
なんとなく嫌のままでは、いつまで経っても、何も変わらない。
けど、なんとなく嫌だったものを、少しずつでも具体的にしていけば、今まで気づかなかったことに気づくことができるようになる。
納得することができ、対処できるようになる。
分からないものは、対処のしようがないが、分かってしまえば、いくらでも対処のしようがある。
だから、嫌と感じているものに対しては、深く掘り下げる必要がある。
掘り下げて初めて、自分で自覚することができるんやから。
自覚することができると、今まで以上に許すことができる、受け入れることができる。
ただ、嫌と感じる想いが強いものほど、許しにくく、受け入れにくくなっているもの。
でも、許せないものはないし、受け入れることができないものもない。
自分が成長し、自分の基準や常識、前提が覆れば、どんなことでも許すことができるし、受け入れることができるようになっている。
たとえ、覆ることがなくても、和らげるだけで、ある程度許すことができるし、受け入れることもできる。
こうした些細な変化であっても、自分の世界には、きちんと変化が現れる。
一度にすべてを許す必要はないし、受け入れる必要もない。
段階を踏んで、少しずつ自分のペースでやればよい。
それでOK。
とにかく、嫌と感じるものが少なくなるよう意識して過ごすんやで。
特に、自分の親や自分自身のある点に嫌と感じている場合は…
だって、親や自分を嫌と感じていて、幸せになる人って少ないから。
親を受け入れ自分をも受け入れる。
すごく大事なこと。
親を嫌がっても、親がいなければ自分は存在していない。
自分自身のある点を嫌がっていても、それを含めての自分自身。
嫌と感じることって、拒むことだから、やはり淋しいものがある。
できることなら、受け入れて過ごした方が良い。
その方が、自分が自分らしくいられる。
人生を楽しく面白く過ごすことができる。
案外、そんなものなんやで。
サコヤンの独り言
「嫌と感じていることこそ受け入れよう」