自分のことばかり考えている場合ではない。


だって、自分のことばかり考えていても人生は良くなるものではないから。


人は他者との関係の中で生きており、他者に喜んでもらう者、他者の力になっている者が人生を好転させている。


人生が滞っている人って、自分のことばかりを考え過ぎている。


他者のことに意識が向いていない。


たとえ、どんなに頑張っていても、頑張り方のベクトルがズレているため、自分が望む結果は出やしない。


頑張っている人は、ものすごく頑張っている。


たくさんの本を読んでいるし、講演会にも参加している。


異業種交流会にも参加し、多くの人と名刺交換をしている。


にもかかわらず、何ら進展していない人は山ほどいる。


そりゃそうじゃよね。


自分のことしか考えていないから。


自分の損得しか考えていないから。


相手のことなんてまったくといって考えていないから。


本を読みたくさんの知識を蓄えることは、ものすごく素晴らしいこと。


だが、それだけでは、単なる準備でしかない。


自己満足でしかない。


どんなに素晴らしい知識を持っていても、それを誰かのために使わなければ宝の持ちぐされ。


仕入れた知識は、誰かのために使ってこそ初めて活きる。


講演会で得た情報だって、誰かのために使ってこそ初めて活きる。


もちろん、自分の中に蓄積することは大事。


なんたって、ないものを出すことはできやしないから。


あるからこそ、出すことができる。


ただ、控えめな人が多いのか、自分の中にあるものを出そうとする人は少ない。


自分の中にあるものを出すことにためらっている人はたくさんいる。


出すほどでもないと決めつけている人は山ほどいる。


なんせ、自分を出すことって、大勢の人が怖いものとしてとらえているから。


小さい時に、怖れの対象としてとらえてしまっていることは、意外と多い。


例えば、何かを主張してからかわれ、嫌な想いをした人は自分を主張しなくなっていく。


からかわれたくない、という想いが働き、自分を守るために主張しなくなる。


また、何かを主張してからかわれている人を見て、「あんな風にはなりたくない」と思った人も、自分を主張しなくなる。


学校では、平均的でいることを求められ、自分を抑えることを覚える。


主張したらどうなるのか、目立ったらどうなるのか、そういうことも自然と覚える。


すると、自分なりに対処していくんよね。


ただ、多くの人は、マイナスに対処していくもの。


自分を抑えるようにして対処していくもの。


なぜなら、周りにいる人の多くが自分を律し、抑えるようにしているため、自分も周りに同調するようになるから。


そのおかげで、自分を出さないことが、主張しないことが習慣となり、当たり前となる。


そして、いつしか、自分のことしか考えない人間になっている。


自分を出さないこと、自分を主張しないこと、一見、クールに見える。


おとなしそうに見える。


だが、実は、自分のことしか考えていないだけなんよね。


もちろん、主張すれば、何かと批判されることも、指摘されることもある。


嫌な想いをすることもある。


でも、ちゃんと相手に伝えなければ、自分を出さなければ、相手は分かってくれない。


気づいたことや改善策があるのに、それを相手に伝えないのは、自分のエゴでしかない。


相手に興味を持っておらず、自分のことしか考えていない証。


何かに気づいたなら、それをちゃんと相手に伝える。


やりたいことがあるなら、それをちゃんと主張する。


学んだことで素晴らしいと思ったことは、ちゃんと人にも教える。


すごく大事なこと。


人は、他者との関係の中で生きており、決して、一人で生きているわけではない。


だとすると、自分のことばかりを考えているだけでは、自分自身が損をする。


だって、どんなに自分のことばかりを考えても、人生は好転していかないから。


自分だけの世界にいたとしても、何ら好転していかない。


他者に喜んでもらい、他者の役に立つことで自分の人生は大きく動いていく。


そもそも、多くのお金を得ている人は、それだけ多くの喜びを与えている。


喜びを与えていない人が、多くのお金を得ることなんて、滅多にできやしない。


他者とのつながりの中で生きる以上、自分のことばかりを考えてはいられない。


自分にやれることがあるなら、しっかりとやって、誰かの役に立つ。


絵が上手い人は絵を描けば良い。


歌が上手い人は歌を歌えば良い。


話を聞くことが上手い人は、話を聞けば良い。


自分の長所を人のために活用すること。


自ら率先して、その機会を作っていくこと。


非常に大事。


仮に、自分の力や長所が思い浮かばない人は、自分自身の経験や労力を使って他者の役に立てば良い。


どんな人だって、必ず、やれることがある。


力になれることがある。


重要なのは、それを、誰かのために活かすこと。


自分のことばかり考えるのではなく…


他者を意識して、自ら動く。


今の自分にできることを考えてしっかりと動く。


いつまでも、自分のことばかり考えている場合ではない。


自分の人生をより良いものにしよう、という想いがあるなら尚更に。


よって、得た知識や力は、自分の中だけに留めないこと。


少しずつで良いから、他者のために使うこと。


すると、自分の人生が徐々に動いていくから。


案外、そんなものなんやで。



サコヤンの独り言

「自分のことばかり考えることから卒業し、他者の役に立つように動こう」