自分の命。
あまり考えることがない。
いつの間にか生まれ、当たり前に過ごす日々。
そして、生きていることが当たり前で、命があることが当たり前となっている。
ゆえに、自分の命のことなんて、普段、意識することは滅多にない。
命のことを考えるのって、身内の誰かが亡くなった時や、自分が大きな怪我や病気をした時なんよね。
こうしたことがないと、自分の命って、意識しないもの。
よっぽどのことがない限りは…
ただ、意識しないがゆえに、自分の命を疎かにしている事実。
自分の命の重要性を認識することができていない。
自分の命がどんなものなのかを知らずに過ごしている。
すごくもったいない。
だって、どの人も、唯一無二の存在で、非常に価値が高い。
しかも、その人にしかできない役割を誰もが担っている。
命って、自分を司る根本的なものなんよね。
なのに、これをちゃんと認め、受け入れている人はほとんどいない。
自分の命や存在を認めることって、自信にもつながることなのに…
多くの人は、自分に自信を持ちたがっている。
けど、たくさんの人は、自分に自信を持つことができずにいる。
もちろん、何かができることは自信につながる。
なんせ、何かができると、誰かに褒められるから、認められるから。
賞賛や承認って、自分の自信を育むには有効。
だが、何かができる、という条件付きな自信は、自分が思っている以上にもろいもの。
自分より優れた他人が現れた時、簡単に心が折れる。
相手を有能と思い、自分を無能と感じることだってある。
何かができることで、自信をつけることも大事。
でも、これだけでは、本当の自信とは言えないんよね。
そもそも、本当の自信って、何かができるから得るものではない。
自分の命や存在をあるがまま認めることによって、本当の自信って得られるもの。
ただ、ものすごく曖昧。
分かったようで分からない。
分からないからこそ、目で見えるもので代用したがるんよね。
何かをできるようにして…
しかし、分かりやすいものって、誰もが求めやすいものなんよね。
誰もが求めやすいのであれば、そこには、比較や競争が生まれる。
それに勝ち続けなければ、自信ってつかみ取れない。
比較や競争が生まれる環境で、本当の自信をつかむことって難易度が高い。
だからこそ、自分の根本を認めてあげる。
自分の命や存在、魂といったものを…
小さい時に、親から「あなたを信じている」、「あなたは私たちの宝物」「何があってもあなたを信じる」といった強い言葉を受けている人は、自分の根本を信じることができていたりするもの。
親の強い言葉って、子供には大きな影響を与える。
自分は自分で良いんだ、と小さい時に実感する。
これって、非常に重要な経験なんよね。
一方、自分って、必要とされているのだろうか。
と思うと、結構、厳しい道を辿ることになる。
なんせ、自分自身を疑いながら生きることになるから。
自分のことを疑っていると、自信なんてものは育まれない。
むしろ、怖れや不安を強めてしまう。
たとえ、どんなに実力がある人であっても、その力を活かしきることはできやしない。
もちろん、何かができることは素晴らしい。
だが、それ以上に、自分の命や存在、魂を認めることってすごく大事。
親に強い言葉をもらった人は、すごく幸運な持ち主。
残念ながら、そういう人ばかりではない。
おそらく、親に強い言葉をもらっていない人の方が多いのではないか。
だって、親には親の人生があり、子供に強い言葉をかける余裕がない人はたくさんいるから。
とはいえ、今、嘆いたところでどうしようもない。
なぜなら、過去の自分には戻ることはできないから。
今しか生きることはできないから。
だったら、今から、自分の根本的なことを認めていけば良い。
自分の命や存在、魂といったものを。
自分で自分に対して、何度も何度も言葉をかけたら良い。
できることなら、ボイスレコーダーに録音して、何度も聞けば良い。
大切な人がいるなら、大切な人にお願いして、大切な人の声を録音するのも良い。
何度も何度も、言葉をかけ自分の腑に落ちるまで繰り返す。
すると、今まで以上に、自分に対して自信を持つことができるようになる。
簡単には折れない本当の自信を得ることができるようになる。
どんな人も、その人にしかできない役割を担って、この世に生まれてきている。
どの人も素晴らしく、貴重な存在なんやで。
こうしたことを、各々が深く追求していくことって必要なんやろね。
各々が各々の命のことを考え、独自の役割を考える。
何かを感じたり、何かが分かると、それだけでも、自信は育まれるもの。
もちろん、そう簡単には見つからないだろう。
だが、見つけるために、自分の命のことを考えることってすごく重要。
なんせ、自分の命や存在、魂といったものを認める度合いがまちがいなく高まるから。
これは、自分に対しての自信にもなる。
自信を得たい人は、自分の命について考えてみる。
それも、立派な方法なんよね。
何かをできるようにして、自信を得ることだけが術ではない。
このことを肝に銘じておきなよ。
きっと、役に立つ日がやってくるから。
案外、そんなもの。
サコヤンの独り言
「もっと自分の命について考えよう」