生きていると、イラッと感じる人がいる。


嫌に感じる人がいる。


もちろん、合う合わないがあるから、ある意味仕方がないのかもしれない。


ただ、イラッと感じる人、嫌に感じる人って、大概、自分が自分に対して嫌と思っている部分の要素を備えていたりするんよね。


無意識の内に嫌と思っているのだが、それを認めたくないんよね。


だから、他人がその要素を出しちゃうと、イラッと感じちゃう、嫌に感じちゃう。


そもそも、自分の周りに集まる人って、自分の心を映し出していることが多い。


仮に、素晴らしい人がいるなら、自分の心の中に素晴らしさがある証。


イラッとする人、嫌に感じる人がいるなら、自分の心の中にそう感じる原因がある証。


だって、すべての人がイラッとするわけではないし、嫌に思うわけではないから。


限られた人だけが思うというのは、感じた方に原因がある証なんよね。


なのに、このことに気づいていない人が多い。


イラッと感じたなら、イラッと感じさせた人が悪い。


嫌に感じたなら、嫌に感じさせた人が悪い。


そうやって決めつけている。


決して、自分に原因があるとは思わない。


だから、いつまで経っても、自分の嫌な部分を認めることができないし、イラッと感じる人はイラッと感じたままで過ごすことになる。


もし、自分と向き合い、自分の嫌な部分を認めることができるようになると、イラッと感じていた人に対して、イラッとしなくなるもの。


嫌に感じていた人に対して、嫌と感じなくなる。


だって、そう思う原因が自分の中には存在しなくなるんやから。


すると、今まで以上に良い感情を保つことができるようになるもの。


ゆえに、イラッと感じる人、嫌に感じる人が現れることは、ラッキーなことなんやで。


自分自身を見つめ直す最高の教材なんやで。


でも、感情のままに突っ走ると、相手のセイにしてしまうもの。


自分は悪くないと決めつけてしまうもの。


そのため、何か嫌に感じた時こそ、立ち止まることが大事。


立ち止まって、冷静に自分を見つめることが大切となる。


自分自身に原因を求める素直さが必要となる。


自分自身に原因を求める素直さと謙虚さがあれば、結構、原因を認識することは容易なんよね。


ここで注意することがある。


自分の中にある原因に気づかなければ、次から次へと問題が生じるもの。


しかも、問題が発生するごとに、問題の規模がでかくなってしまう。


小さい問題の内に気づけば大した問題にならないが、大きな問題に発展してしまうとどうにもならなくなる。


だから、できる限り早く、自分の中にある原因を追求した方が良い。


イラッとするのにも、理由がある。


嫌に感じるのにも、理由がある。


そして、自分自身のダークな部分が、理由の原因だったりするんよね。


ただ、人は、自分のダークな部分は、見ようとしないもの。


真正面から見て、認めようとはしないもの。


そりゃそうじゃよね。


なぜなら、自分で自分を嫌な人間だと認めるようなものだから。


よって、極力、自分のダークな部分は見ないようにしている。


蓋をして意識できないようにしている。


けど、自分自身のダークな部分って、自分が意識していないだけで、自分自身には大きな影響を与えている。


自分が思っている以上に、大きな影響を与えている。


そのため、いつまでも無視し続けるわけにはいかない。


自分の人生をより良いものにしていくには…


もちろん、無視し続ける生き方もあるが、そういう生き方は、どうしても頭打ちしてしまうもの。


確かに、自分のダークな部分と真正面から向き合うと、心が痛むであろう。


知りたくない事実を知ることにもなるし、自分に対して情けなくもなる。


やるせない気持ちになる。


でも、ここからすべてが始まるんよね。


嫌な部分を認めることでより大きな自分になれるし、より大きなステージに立つことができる。


嫌いな部分というのは、拒絶している間は、自分自身に害を与え続けるもの。


だが、認めて受け入れると、その瞬間、大きなパワーになるもの。


マイナスの感情に振れていたのが、一気にプラスの感情に振れる。


マイナスの方に流れていたエネルギーが、プラスの方に流れていく。


だから、人生にも、良い変化が現れるようになっていく。


なんたって、嫌と感じていた人を良い人ととらえるようになると、マイナスを抱くことはなくなるし、おまけにプラスになることが増える。


すると、まちがいなく、以前よりプラスの感情を抱くようになる。


プラスの感情は、前に進む推進力となるため、自ずと変化が生じていくもの。


自分の意図とは関係なく、前に進んでいく。


それほど、プラスの感情の力は強い。


マイナスに抱いていたものがプラスに転じると、自分に与える影響は計り知れないものがある。


また、自分が良くなれば、それに応じて、周りにも良い影響を与えるようになる。


そのため、イラッとする人がいるなら、その人によって、自分のダークな部分を知るキッカケにすれば良い。


そして、成長の材料とすれば良い。


相手のセイにすることは簡単だが、あえて、自分の中に原因を追求する。


この姿勢と意識は、すごく大事。


これがあるだけで、人生は、少しずつではあるが好転していくもの。


案外、そうなっているんやで。



サコヤンの独り言

「イラッとする人にこそ、学ぶ姿勢を持って自分を成長させよう」