「抵抗」という言葉。


どんなイメージを抱いているのか。


プラスのイメージなのか、マイナスなイメージなのか。


一度考えることをお薦めする。


なぜなら、自分を変える時、今の枠から飛び出す時には、必ずといって抵抗を感じるものだから。


ゆえに、抵抗に対して、マイナスにとらえていると、自分を変えにくく、自分の今ある枠から飛び出しにくい。


ただ、多くの人は、抵抗に対して、マイナスなイメージでとらえている。


できることなら、抵抗がない方が良いと思い込んでいる。


抵抗を受けることを嫌っている。


そのため、抵抗を感じる方には、進まない人が多い。


そして、抵抗がほとんどない、慣れた今の環境に留まる人が圧倒的に多い。


一方、抵抗を受け入れている人もいる。


その証拠に、厳しい状況であればあるほど燃える。


周りからできないと言われれば言われるほど燃える。


ピンチな状況になればなるほどより一層やる気が出る。


といった人がいるから。


数としては少ない。


だが、実際にいることは事実。


そして、抵抗を受け入れている人の方が、人生を楽しんでいる。


人生を謳歌している。


だって、抵抗を受け入れていると、自分を変えることも、枠から出ることも受け入れているから。


自分自身が成長し、枠を広げ、見る世界がドンドン変化していっている。


そうやって生きていると、人生って面白くなるんよね。


でも、大概の人は、抵抗を怖れ、今の環境に留まっている。


楽しい世界は、抵抗を感じる先にあるというのに…


実は、抵抗って警戒し避けるよりも、受け入れて抵抗を感じる方に進んだ方が良いんよね。


だって、抵抗を感じる道って、意外と、自分が進む道だったりするから。


強い抵抗を感じる道ほど、進んだ方が良い道だったりする。


なんせ、抵抗を感じつつも、踏ん張りながら一歩一歩進んでいると着実に力を伸ばすことができるから。


自分を成長させる観点から言えば、抵抗が負荷となり、自分を強くさせる。


そのため、素晴らしい道なんよね。


そもそも、抵抗に対して強い力で向かっていくと、抵抗の力を利用してより高く飛び立つことができる。


抵抗には、こうした性質がある。


そして、この性質を利用しているものに、飛行機が挙げられる。


なんたって、飛行機は飛び経つ際、向かい風に向かって飛び立っているから。


向かい風という抵抗に対して、強い力で向かっていくことで、かえって、大きな揚力を生み出している。


抵抗って、利用すれば、自分が思っている以上に高く飛び立つことができるんよね。


ただ、抵抗に対して、弱い力で向かっていくと、抵抗につぶされてしまうから要注意。


多くの人は、抵抗につぶされることを、無意識の内に怖れている。


つぶされることが前提となっているため、強い力で向かっていこうとしない。


弱い力で向かおうとするから、抵抗をより怖ろしいものとしてとらえてしまう。


抵抗というのは、強い力で向かっていくからこそ、より大きな力が生まれて高く飛び立つことができるものなのに、弱い力で向かっていくと怖れが膨らんでいくだけ。


それでは、ますます、抵抗に対して縮こまってしまう。


だから、抵抗に対して、強い意思と覚悟で向かうことが大事なんよね。


こうした姿勢で、ぶつかっていくことで事を成し遂げた人として小泉元総理が挙げられる。


小泉元首相は、抵抗勢力をぶっ潰すとハッキリと言い、真正面から強い力でぶつかっていった。


すると、世論を味方につけ、郵政民営化に成功している。


ただ、強い力と意思、覚悟を備えている人は、抵抗に対して容易にぶつかっていけるもの。


だが、こうした人ばかりではないのも事実。


では、力を持っていない人は、どうしたら良いのか。


それは、仲間や同士といったものと共に動くこと。


共に動いている中で、少しずつ力をつけていくこと。


仲間がいれば、一人でなければ、抵抗を受ける量も分散される。


そうした環境の中で、少しずつ力をつけていけば良い。


仲間と共に動くことで、抵抗を和らげているものとして渡り鳥が挙げられる。


渡り鳥は、群れを成して海を渡る。


そして、その時は、V字型の陣形を取る。


V字型の陣形って、先頭にいるものが大きな抵抗を受け、他のものはほとんど抵抗を受けずに済む。


先頭を飛んでいる鳥が疲れてくると、後ろを飛んでいた鳥がスーッと群れの先頭に立って飛ぶようになる。


群れの中でこれを繰り返し、海を渡る。


群れ全体で抵抗を受ける量を分散すると共に、自分の出番の時は、仲間のために頑張る。


自分の役割を果たそうとしていると、自ずと、力もついてくる。


ゆえに、今、力が足りていない人は、仲間と共に過ごす中で力をつけていけば良い。


こうして力をつけた後に、抵抗に対して強い力をぶつけたらよい。


抵抗に対して、何かしら、怖れを抱いている人には、一人でやらないことをお薦めする。


けど、中には、無防備で抵抗を感じる方へ飛び込める人もいる。


傷つきながら、痛い目に遭いながら、それでも、歯を食いしばって進むことができる人もいる。


これは、諸刃の剣のようなところもあるが、上手くいけば、時間をあまりかけずに大きく前進することができる。


自分がどんなパターンが合っているのか、自分で確認して自分に合ったものを選べば良い。


とにかく、抵抗に対して、プラスなイメージを抱けるようにしなよ。


それだけで、自分自身に変化が現れ、人生は大きく変わっていくから。


案外、そんなものなんやで。



サコヤンの独り言

「抵抗を受け入れて、抵抗に対してプラスなイメージを抱き、人生を今以上に楽しもう」