どんな感情を設定するのか。
ものすごく大事。
なぜなら、それによって起きるものがまったくといって変わってくるから。
例えば、身近に怒鳴る人がいるとしよう。
すると、大概の人は、数回怒鳴られるだけで、萎縮してしまう。
よっぽど訓練を積んでいるか、楽観的でない限りは…
そして、怒鳴っている人は、怒鳴っていることに関してほぼ何とも思っていない。
どちらかというと、怒鳴ることでスッキリしている、どこか納得している。
仮に、何か思うとしても、少し言いすぎたかなぁ、と思う程度。
けど、怒鳴られている方は、全然違う。
怒鳴る人に対して萎縮し、怖れを抱いている場合が多い。
恐怖に支配されていたりもする。
こうなると、高い確率で、負の連鎖が続いていく。
なんたって、自分自身の感情が怖れに支配されているから。
怒鳴られたくない、と強く思うことで、かえって怒鳴られる現象を引き寄せてしまっているんよね。
恐怖の感情が設定されるため、恐怖を感じる怒鳴られる事象が次から次へと引き寄せられる。
良かれと思ってやったことでも、相手の意に沿わなくて怒鳴られる。
指示があるのを待っていても、何もしていないことに怒鳴られる。
やっても怒鳴られ、やらなくても怒鳴られる。
そういったループに陥ってしまうんよね。
恐怖の感情を設定していると、案外、こうしたことが起きるもの。
だからこそ、自分の感情、自分の心構えを整えることってすごく大事なんよね。
なんたって、恐怖の感情が設定されていると、そればかりを引き寄せてしまうから。
自分自身が傷つく事象を自分で引き寄せ、自分で苦しむ。
そんな人生を歩むことになっちゃう。
一方、感情が、喜びや嬉しさ、楽しいことに設定されていると、何をしても、こうした感情を得るようになる。
たとえ、自分では失敗したかなぁ、と思ったことでも、なぜか上手い方向に進んでいく。
そのため、感情や心構えが、プラスに設定され、ブレない人は無敵なんよね。
強すぎて敵がいないのではなく、楽しすぎて敵がいなくなる。
ただ、多くの人は、感情や心構えが、マイナスに設定されている。
しかも、あっちへ行ったり、こっちへ行ったりと、ブレまくっている。
もちろん、一時的には、楽しいことも嬉しいこともある。
けど、長続きしないんよね。
自分の感情が、マイナスに設定されている人は…
たとえ、何か良いことがあったとしても、すぐ以前の感情に戻される。
なぜなら、根本的に解決しているわけではないから。
そもそも、自分の感情や心構えというのは、これまでの自分の育ってきた環境や出会った人、関わった人などに、大きく影響している。
長い時間をかけて、少しずつ構築してきたがゆえに、根深いものがあるんよね。
一朝一夕には、変えることができないようになっている。
やはり、変えていくには、ある程度の時間を要する。
とはいえ、自分の感情や心構えは、プラスに設定した方が良い。
これは、まちがいない。
けど、どうすれば、プラスに設定できるのか。
それは、まず、自分の言葉を変えること。
言う言葉、思考で使う言葉をできる限り前向きな言葉にすること。
そして、言う言葉と思考で使う言葉とでは、断然に思考で使う言葉の方が重要。
なんたって、人は、一日の中で、二万から三万程度、思考を繰り返している、と言われているから。
意識できているのは、その内の五パーセント程度。
実は、自分が考えていることを、自分では認識できていないことが多い。
ただ、ほとんど意識できていない膨大な量の言葉が、プラスであれば良いが、マイナスであれば、とんでもないことになる。
なんせ、今日一日のことだけではないから。
今日もマイナスで、明日もマイナス。
その次の日もマイナスで、これからもずっとマイナスが続いてしまう。
こういう人生では、到底、満足できる人生を送れるものではない。
時々起きる、プラスの出来事を楽しみにして生きるしかなくなる。
でも、人生というのは、こういう生き方がすべてではない。
だって、現に、人生を楽しんでいる人は存在しているから。
人生そのものを謳歌している人はいるから。
もちろん、全体的な量としては、少ないが…
けど、実在するのは確か。
だったら、自分でも、なれないことはない。
なると決めれば、誰だってなれるもの。
決して、特別なことでも、困難なことではない。
自分自身の感情や心構えを変えると、誰だってできるようになる。
そして、自分自身の感情や心構えというのは、自分で選ぶことができるんよね。
自ら選んでいる人は、非常に少ないが…
意識すれば、自ら選べる。
誰でも選べる。
そういう類のものなんよね。
だからこそ、実際に選べば良い。
実際に選んで、今から人生を変えていけば良い。
人生そのものを楽しめば良い。
それくらいならできる。
感情や心構えをプラスにすると決め、その通りに生きていくと…
案外、そんなものなんよね。
サコヤンの独り言
「どんな感情を設定するかは、実は、自分次第でどうにでもなる」