都合が悪いことからは目を背ける。


また、都合が悪いことを意識できないようにもする。


人には、こういった性質がある。


なぜなら、人には、防衛本能が備わっているから。


自分を守るために、都合が悪いことを都合が悪いものとしてとらえようとはしないもの。


もし、普段から、都合が悪いことを都合が悪いものとしてとらえていると、できていない自分を、やれていない自分を否定することにつながる。


人は、いつだって、その時の自分を正当化しようとするから、自分を否定する行為は、これに反する。


だから、自分を否定しないためにも、都合が悪いことを認識できないようにする。


たとえ、事実があったとしても、なかったかのように扱う。


最初からなかったかのようにとらえる。


都合が悪いことを除いた上で、独自の世界を作ってしまうもの。


自分勝手極まりない。


例えば、お金を借りた人。


お金を借りた人は、借りたという事実はあるが、催促がない限り、その事実を意識できないようにする。


お金を借り、返していない自分を悪くとらえないためにも、その事実がなかったかのようにとらえて日常を過ごす。


お金を貸した人は、ちゃんと覚えているというのに…


都合が悪いことは、なかったことのようにしたいんよね。


そうでもしなければ、かえって、自分自身が危険になる。


都合が悪いことに苛まれ、自分自身の身が危うくなる。


そうならないためにも、記憶に蓋をする。


くさいものには蓋をする、という考え。


人は、無意識の内に使っている。


なんせ、都合が悪いものと真正面から向き合う力量がなければ、向きあった途端に自分がやられてしまうから。


力量がない時には、無理をせずに、どこかに閉じ込めてしまう。


だが、自分の力量が上がったり、心が整理されると、これまで都合が悪いと感じていたものとも真正面から向き合うことができるようになる。


記憶に蓋をしなくとも済むようになる。


そして、これまでは都合が悪かったものと感じていたものを受け入れることができるようになると、そこから、人生の流れが変わっていくもの。


成長速度が加速するようになる。


周りがビックリするくらいに成長していく。


偏差値が低く勉強なんてどうだっていいと考えていた人が、何かのキッカケで自分の状況を冷静にとらえ、大幅に偏差値を上げることができた人もいる。


偏差値が低い、という自分にとって都合が悪いことをあえて認めたことで、そこから大きな変化を自分にもたらした成功例はたくさんある。


自分にとって都合が悪いことと真正面から向き合うことってすごく重要なんよね。


ただ、人は、今のままでも良いと思い、今の自分を正当化しようとするから、あえて意識しなきゃ都合が悪いことを認めることはできないもの。


また、普通、自分にとって都合が悪いことをあえて認めようとはしないもの。


だって、日常生活を過ごす上では、必要ないことだから。


必要ないことをあえてやる人というのは、大概、自分のステージを上げることを意識していたりするもの。


そういう人にとっては、自分がどんなことを都合が悪いととらえていたのか、明らかにすることはすごく大事。


明らかにし、受け入れることで、自分の視点や感覚が少し変わる。


この変化が、今までとは異なるステージへと導く。


そして、都合の悪さの度合いに応じて変化も大きくなる。


おそらく、最初は、小さな都合が悪いものを受け入れることから始まるだろう。


そこから始めて、次第に、大きな都合が悪いものを受け入れるようになる。


大きな都合が悪いものを受け入れると、きっと、目に見えるような変化が自分の世界に現れるだろう。


そりゃそうじゃよね。


今までの当たり前と異なるものを受け入れるには、それ相応の心を要するから。


何もせずに、受け入れることができるものではない。


ゆえに、受け入れるには、心の成長が欠かせない。


本気で動くことで心を鍛えるも良いし、自分自身と本気で向き合うことで少しずつ心の力量を高めるのも良い。


どんな手段であれ、心のレベルが上がれば上がるほど、受け入れることができる容量も大きくなるもの。


ただ、心の力量を上げなければ、どんなに歳を重ねようと受け入れることができる容量は変わらないから要注意。


自分に受け入れることができる容量というのは、心のレベルで決まるのであって、年齢で決まるのではない。


そのため、日頃から、心の力量を高めることを意識して過ごしなよ。


そして、都合が悪いと感じていたものを、受け入れることができるようになりなよ。


この回数が多いほど、人生はドンドン変わっていくから。


自分にとって都合が悪い現実というのは、認めたくないものだが、実は、自分自身に認める力がないだけなんよね。


力があれば認めることもできる。


認めることができない時というのは、認めるだけの感覚や視点を持っていないだけ。


これは、心を成長させることで持つことができる。


だって、心が成長すれば、これまで気づかなかったことに気づくようになっていくから。


しかも、人の心には限界がないため、心はどこまでも成長する。


だから、どこまでも心のレベルを高めるように過ごしなよ。


一つの環境に慣れることで安住することなく…


心のレベルを高めることは、人生において大きな財産となるから。


案外、そんなもの。



サコヤンの独り言

「自分にとって都合が悪いものをあえて意識しよう」