考えることを控える。


ものすごく大事。


なぜなら、人は、考えるばかりで、自分の感覚や本能が衰えているから。


人の身体は、使わないものは衰える。


それが、感覚や本能にも当てはまる。


感覚や本能というのは、感じるものであって、考えるものではない。


意識するものではないがゆえに、育むのが難しい。


なんせ、ただ単に感じる、という機会は、日常生活では意外と少ない。


よくよく考えてみると、意識するものばかり、考えることばかり。


しかも、考えてばかりだと、感じることがその影に隠れてしまう。


感覚や本能で感じることなく過ごすことになってしまう。


考えることは素晴らしいことだが、考えることによって、感じる力が衰退している事実。


だからこそ、意識して考える回数を控えることが大事。


考えずに感じる時間を取ることが大事。


感じることをもっと前面に出すことが大事。


なんたって、考えることよりも、感じることの方が自分の本質により近いから。


自分自身の核や本能にアクセスしやすくなるから。


考えることなどによって意識するということは、実は、自分の本質から外れている場合が多い。


本来の姿を覆うために考えるという手法を使っている人も多い。


考えることによって出る情報は自分から出る情報ではあるが、それが自分の本質を表すとは限らない。


考えるというのは意識できるものであるため、今の自分の都合に合わせた情報を出すことができる。


損得を計算した上で、情報を出すこともできる。


本来の姿を偽ることもできる。


考えることによって出された情報というのは、操作されている可能性は否めない。


小さい頃から自分に都合が良い情報を出すことで、本来の自分を見失っている場合もある。


考えるということは、自分を守ることにもなるが、本来の自分を覆い隠すことにもつながる。


身を守るという点では素晴らしい手法となるが、本来の自分で生きるという点で見るとそうではない。


やはり、一長一短ある。


ただ、バランスがすごく大事。


身を守ることを重要視して考えてばかりだと、本来の自分を偽って生きることになる。


本来の自分で感じたまま生きると、幾分かは危険性が高まる。


守りすぎるのもアカンし、本来の自分過ぎてもアカン。


両方のバランスを取ることが重要。


もちろん、考えることは重要だが、考える割合は高くなくて良い。


考える割合は、抑え気味で丁度良い。


なんたって、考えることを司る左脳より、感じることを司る右脳の方が情報処理能力が優れているから。


脳の仕組みを考えると、考えることよりも感じることの割合を増やした方が良い。


なのに、多くの人は、考えることの割合を多くしている。


小さい時から考えることばかりをしていて…


考えることに慣れ、考えることを当たり前として…


考えることに偏ってしまっていて…


そのため、考えることを優先している人はたくさんいる。


けど、考えることが相応しくない場面というのは、意外と多い。


特に、論理性が相応しくないものは…


自分に合うかどうかを判断する時、考えても仕方がない。


美味しいかどうかを判断する時、考えても仕方がない。


楽しいかどうかを判断する時、考えても仕方がない。


考えても答えが導けないものに対しては、潔く考えないこと。


考えれば考えるほど、かえって、ややこしくなる。


世の中には、考えることが向かないこともある。


これを理解していないと、何をするにしても考えることで対処することになる。


考えることが優先され、考えることに偏っていては…


何もかも、無理矢理、頭で判断する必要はない。


身体で感じて判断したって構わない。


むしろ、身体で感じて判断した方が良いこともたくさんある。


もし、新たなことをする場合、あれこれ考えないこと。


やる前にあれこれ考えたって、自分が思っている以上に意味がない。


やる前に考えるだけでは、答えを導けるものではない。


やってみて、身体で感じて判断したら良い。


自分に合っていれば、気持ちが快くなり、またやろうと思える。


自分に合っていなければ、気持ちが落ち、またやろうとは思わなくなる。


こうした、感じることというのは、頭でいくら考えても導き出せるものではない。


導き出せないのであれば、初めから、考えないこと。


考えたって、否定的な想いが募る一方で、多くの時間を無駄に過ごすだけ。


人は、無意識の内に考えることの優位性を高め、考えることに対して偏ってしまっているもの。


だって、考えることに偏って育っている人はたくさんいるから。


だからこそ、感じることの重要性を認識して、感じる時間を増やすこと。


そして、考える割合と感じる割合を、一度見直すこと。


すごく大事。


考えることは素晴らしいことではあるが、万能ではない。


なのに、万能と思い込んでいる人は山ほどいる。


ゆえに、この思い込みを手放し、自分の感覚や本能であるがまま感じることを今以上に大切にすること。


こうして、何かを変えることで、事態が進展していく。


人生が好転していく。


絶対というのはなく、これまでの生き方に固執する必要はない。


誤りと気づけば、潔く手放せば良い。


そして、新たな方法を受け入れて生きたら良い。


その方が、自分のためになるんやから。


案外、そんなもの。



サコヤンの独り言

「考えることを控えた方が人生は上手く回り出す」