人は、未知なるものに対して怖れを抱きやすいもの。
どうなるか分からないものに対して怖れを抱きやすいもの。
なんたって、自分の経験則が使えないから。
人は、これまで積み重ねてきた経験則や習慣によって動こうとするため、それが使えない時、すごく不安を感じる。
多くの人が、やらない方が良いと判断し、やらない選択肢を選択する。
不安や怖れを抱くことによって、危険と判断し、自分を守るためにやらない方法を取る。
だが、未知なるものに対して怖れを抱き、何もしなければ何も変わらない。
自分の世界は広がっていかないばかりか、次第に縮小していく。
ゆえに、必要以上に、未知なるものに対して怖れを抱く必要はない。
なぜなら、どうなるかわからないことをやっても、自分のためにすることはできるから。
良い結果が出ようと、芳しくない結果が出ようと自分のためにすることができる。
あらかじめ、自分のためにすることができると分かっているなら、どうなるか分からないことに対して怖れを抱く必要はない。
しょせん、どうなるか分からないのは、やるまでの間だけ。
やってしまえば、自分のためにすることができるのは、やる前から明らかなこと。
不安や怖れを抱いて臆することはない。
堂々と前に進めば良い。
前に進めば、必ずといって、何かしらが起きる。
経験が増える。
良い結果であろうと、芳しくない結果であろうと、経験が増える。
何かを学び、成長することができる。
だから、とにかく行動に移して、前に進めば良い。
何もしなければ、経験は増えていかないんやから。
行動したからといって、どうってことない。
たとえ、未知なる行動をやったとしても…
未知なる行動を怖れるのは、良い結果を出すことを強く望み、芳しくない結果を出したくないと強く望んでいるから。
良い結果が良くて、芳しくない結果が悪いと区別しているから。
確かに、良い結果は得するように感じ、芳しくない結果は損するように感じる。
だが、これは、簡単な損得勘定によるもの。
実際のところは、良い結果を出そうと、芳しくない結果を出そうと、それはそれで自分のためになる。
良い結果が出る時というのは、大概、やり方や考え方が合っているもの。
これが分かるだけでも、すごく大きい。
芳しくない結果が出る時というのは、大概、やり方や考え方が合っていないもの。
そのため、自分の誤りに気づきやすく、修正して次に活かしやすくなる。
目の前の結果に固執しなければ、良い結果であろうと、芳しくない結果であろうと、自分の糧になる。
何も、今すぐ素晴らしい結果を出す必要はない。
もちろん、出すことに越したことはないが…
でも、焦る必要もなければ、固執する必要もない。
人は、成長する生き物であるため、少しずつ結果を出せるようになっていけば良い。
今結果を出すには、今やれることをやるしかない。
将来結果を出すには、今やれないことでも挑戦できる。
選択肢に縛りがなく、何だってやれる。
そして、何でもやることが大事なんよね。
今やれないことでも、未知なることでも、どんなことでも。
やりさえすれば、自分との差が分かる。
芳しくない結果を出すことで自分との距離が分かり、何をしたら良いのかが分かる。
怖れて遠ざけるのではなく、やってみて感じることが大切。
今だけを見ると、芳しくない結果は、悪いものとして見える。
だが、将来を通して見ると、すごく大事なものであることが分かる。
多くの人が目の前のことだけを見ているから、芳しくない結果を悪と決めつけてしまう。
悪と決めつけるから、遠ざけるようになるし、怖れるようにもなる。
全体を通して見ると、自分が成長するためには必要な要素なんよね。
芳しくない経験は…
上手くいくことに越したことはないが、芳しくない結果を得ることによって多くを学ぶ。
この学んだことが次に活き、少しずつ上手くいくようになり、次第に良い結果が出るようになる。
良い結果を出すにおいて、力が不足しているなら芳しくない結果を出す必要がある。
苦い経験を積むことによって、力をつけていく必要がある。
嫌な想いをしたくないから、芳しくない結果を避けるのはお門違い。
損したくないから、怖れを抱きやらないというのは、大きなまちがい。
目先の損得に縛られると、大きなものを失う。
ゆえに、物事を見る時には、広く全体を見るようにすること。
全体を通して得することを選ぶこと。
目先の損が、結果的には得することにつながることは意外と多いもの。
じゃなきゃ、「損して得を取れ」といった言葉は生まれてこない。
未知なることであっても、怖れる必要はない。
やってしまえば、自分のためにすることはできる。
未知なることだからといって、特別にとらえる必要もなければ、かしこまる必要もない。
堂々とやれば良い。
そして、経験を積めば良い。
こうして、前に進んでいくんやから。
案外、そんなものなんやで。
サコヤンの独り言
「未知なることだからといってどうってことない」