人は、他者の反応を気にするもの。


だから、様々なことを不安がる。


これをしたら、相手から嫌われるのではないか。


これをしたら、相手に迷惑がかかるのではないか。


これをしたら、相手は気分を害するのではないか。


といったことを、無意識の内に抱いている人はたくさんいる。


他者との関係に非常に気を遣っているんよね。


なんせ、他者に嫌われると、嫌がられると、相手にされなくなると自分自身の立場が危うくなるから。


他者との関係は、自分の立場にも大きな影響を与える。


ゆえに、疎かにすることはできないし、放っておくこともできない。


ただ、実際のところ、他者の反応はさほど気にするものではない。


しょせん、他人の反応だから。


けど、ついつい気にしてしまうもの。


特に、嫌われることを過剰に怖れている人は…


自分に自信を持てていない人は…


波風立てたくない人は…


でも、他者の言動や動向ばかりを気にしていると、何もできなくなってしまう。


気にすることが主となり、自分自身のことを疎かにしてしまう。


それでは、本末転倒。


自分は自分の人生を生きているのであり、他者の反応を気にするために生きているのではない。


また、他者の反応ばかり気にしていると、お互いの距離が縮まっていかない。


どうしても警戒心を抱いたまま接してしまう。


しかも、自分の警戒心を、相手はちゃんと感じ取っているもの。


すると、自分は心を開かない人として相手に認識される。


他者を警戒しても、得することは少ない。


むしろ、損することの方が多い。


だからこそ、他者の反応を気にしすぎるのは、あまり良いことではない。


他者の反応を気にし過ぎる人の特徴は、自分自身を守ろうとする想いが必要以上に強い。


おそらく、過去、対人関係で心に傷を負った経験があるのだろう。


その経験が、再び同じことがないようにと警戒心を強めさせている。


けど、警戒心が強くなればなるほど、他者と仲良くなりにくくなる。


だって、警戒心をかいくぐって懐に飛び込んでくる人なんて滅多にいないから。


大概は、警戒心を感じると、近づかないようにする。


警戒心が強いだけで、他者の反応を過剰に気にするだけで、多くの損をする。


実際に何かが減るわけではないが、たくさんのことを損してしまう。


なぜなら、チャンスの多くは、他者が運んでくれるものだから。


より多くのチャンスをつかむには、他者と仲良くなる必要がある、親しくなる必要がある。


自分自身を他者に知ってもらう必要がある。


そうやって、人との関係を構築していくことで、自分自身のチャンスが増える。


また、自分自身の得るものが増えていく。


そのため、人とどんな関係を築くかはすごく大事なこと。


反応ばかり気にしていると、良い関係というのは築きにくい。


よって、他者の反応はあまり気にする必要はない。


気にすれば気にするほど、他者の反応に縛られてしまう。


自分の自由が失われていく。


他者がどんな反応を取ろうと、その反応をしっかりと受け入れたら良い。


だって、反応というのは、自分の言動があってあるものだから、芳しくない反応が返ってきたなら、そうなった原因を反省すれば良い。


事前にあれこれ気にして、対策を練る必要はない。


反応が返ってきた時に、対策を練れば良い。


それでなんとかなるものなんやで。


そもそも、実際のところ、他人からの反応なんて良い反応であろうと、芳しくない反応であろうと、どちらでも構わないもの。


なんせ、どちらであろうと、自分のためになるんやから。


良い反応が返ってきたら、自分の言動が合っていたことを確かめることができる。


芳しくない反応が返ってきたら、自分の言動が合っていなかったことを認識することができる上に、どうすればよかったのかを考えることができる。


だから、どんな反応が返ってきても、自分自身に活かすことができる。


自分自身に活かすことができ、プラスになると分かっていると、どんな反応が返ってこようとどうってことない。


行動に取り組む前にあれこれ考える必要はない。


余計なことを気にして、不安を膨らませる必要はない。


誰かに対して、行動を働きかけると、大概、何かしらの反応が返ってくる。


ただ、返ってくる反応に、意味がないものなんて一つもない。


良い反応であろうと、芳しくない反応であろうと、必ず意味がある。


しかも、自分の言動に応じた反応が返ってくるようになっている。


自分が期待する反応が返ってくることを望むなら、そのレベルの行動を取り組む必要がある。


期待する反応が返ってくるレベルに至っていないのに、期待する反応が返ってくるのを望むのはお門違い。


芳しくない反応が返ってくるのが怖いからといって、何もしないでいるのはまちがい。


芳しくない反応が返ってくることをあらかじめ受け入れて、何回でもやることが大事。


なぜなら、芳しくない反応を参考にしてより良くしていけば良いだけなんやから。


芳しくない反応というのは、嫌な反応なのではなく、次に活かすことができる情報がふんだんに含まれている教材なんやで。


いわば、成長するためのアイテムなんやで。


ゆえに、芳しくない反応が返ってくるのを嫌うのではなく、受け入れて心待ちにするくらいで丁度良い。


なんたって、勝ち試合より、負け試合の方が学ぶことが多いんやから。


負けて糧にして次に挑む。


実力によるが、しばらく負ける日が続くかもしれない。


だが、しっかりと糧にし次に活かしていると、負けなくなってくる。


しかも、次第に勝つようになってくる。


こうして、負けから学び成長し続けることもできる。


よって、他者の反応は、学びの宝庫。


良い反応であろうと、芳しくない反応であろうと、自分のためにすることができる。


そのため、他者の反応のすべてが、自分の成長につながる。


他者の反応を怖れる必要なんてない。


アカン反応なんて一つもないんやから。


自分次第でどうにでもなる。


案外、そんなものなんやで。



サコヤンの独り言

「他者から返ってくる反応は、どんな反応でも自分のためにすることができる」