くよくよしても仕方がない。


なぜなら、くよくよしたからといって、事態が良くなるわけではないから。


同情は集めることはできるかもしれないが、できるとしてもこの程度。


むしろ、くよくよしていると、より一層悪くなるばかり。


人は、何か芳しくないことが起きると、くよくよしがち。


自分が原因なら、「何であんなことをしたんた」と思ってしまう。


自分以外が原因なら「何であんなことが自分に起きたんだ」と思ってしまう。


起きたことに対して、嫌な想いで反応する。


しかも、嫌な想いを引きずってしまうから、くよくよしてしまう。


芳しくないことが起きると、嫌な想いをするのは普通の反応なのかもしれない。


だが、この反応こそが、くよくよする原因。


そして、過去の出来事に縛られる原因でもある。


もちろん、くよくよする反応を取ってしまうのも分かる。


けど、起きたことに対しては、自分ではどうすることもできない。


くよくよしたって大きな意味があるわけではない。


ゆえに、起きたことは起きたこととして、過ぎたこととしてとらえること。


すごく大事。


反省したら、そこで終わり。


決して、引きずってはいけない。


引きずると、これからの生き方に大きな悪影響を与える。


過去に縛られ、今後を生きることになってしまう。


そんなことはやらない方がよい。


どんなに能力が優れていても、過去の出来事に縛られていると本来の実力の半分も出せなかったりするもの。


なんせ、過去の出来事に意識が取られ、今に集中することができなくなるから。


一つの出来事に意識を取られ、全力を出せなくなるのは、自分のためになることではない。


自分を駄目にする行為である。


自分の反応によって、自分を駄目にする。


そんなことが普通に起きている。


すごくもったいない。


そもそも、芳しくないことが起きた時というのは、ものすごく大事な時なんよね。


その後の反応をまちがえると、この先の人生に多大な悪影響を与える。


嫌な想いを抱くのは分かる。


でも、嫌な想いを抱くのは、その時その瞬間だけが望ましい。


反省したら、即座に次に意識を向けること。


挽回に向けて動き始めること。


嫌な想いを嫌な想いのまま残していると、嫌な想いに基づいた言動を取ってしまう。


再び、嫌な想いをしたくないからといって、様々なことを避けるようになることにも…


だから、芳しくないことが起き、嫌な想いを抱いた時こそ、意識して次に意識を向けること。


じゃなきゃ、嫌な想いが意識をゆがめ、より良くなる方向に進めなくなってしまう。


より良くなる方向に進むことができるかどうかは、本人の意識にかかっている。


どんな意識に基づいて生きるかにかかっている。


意識がゆがめばゆがむほどズレが生じ、望む方向に進めなくなる。


ゆえに、意識がゆがむような言動は取らない方が良い。


たとえ、芳しくないことが起きたとしても…


良いことが起きようと、芳しくないことが起きようと、起きた瞬間からは過ぎたこと。


想いを抱くのも分かるが、過ぎたことに想いを馳せる必要はない。


だって、人は誰もが今を生きているから。


過去に生きているわけではない。


今を本気で生きるには、過去のことを気にしている場合ではない。


起きたことをいつまでもウジウジ考えている場合ではない。


過去のことを考えていても、時は今も刻々と流れていっているんやから。


今という時は、あっという間に流れていくもの。


そのため、真剣にとらえる必要がある。


もう戻ることがない今という時間を。


今という時間を思えば、過去の出来事を考えている場合ではない。


良くも悪くも、起きたことは起きたこととしてしっかりと受け入れる。


受け入れて、次に活かせば、もはや考える必要はない。


いや、考えてはいけない。


なんせ、過去の出来事をいくら考えようと、事実は変わらないから。


過去の出来事をいつまでも引きずって、今を疎かにするなんてもってのほか。


過去の出来事を考えることよりも、今を精一杯生きることの方が何倍も大事。


このことを忘れてはいけない。


そもそも、芳しくないことは、気をつけていても起きるもの。


実力が認められている人でも、起きる時には起きる。


百パーセント防げるものではない。


起きる時には起きる。


そういうものなんよね。


ただ、芳しくないことが起きる時というのは、大概、自分に何かを知らせようとしていることが多い。


気が抜けていることを教えてくれることもある。


進む方向がまちがっていることを教えてくれることもある。


リズムを変える必要があることを教えてくれることもある。


何か意味があって、芳しくないことは起きるんよね。


芳しくないことから、メッセージを受け取ろうとすると、必ずといって、何かに気づく。


だから、考えようによっては、芳しくないことは、その時の自分にとって必要なことなんやで。


嫌な想いをするのは、お門違い。


嫌な想いを引きずるのは愚の骨頂。


真摯に受け止め、次に活かす。


これが、本来のあるべき姿。


今の自分の損得で考えるか、これからの自分にとっての損得で考えるか。


それによって、どうとらえるかが変わってくる。


どうせなら、これからの自分に活かすことができるようにとらえなよ。


すると、芳しくない結果というのが、自分の中から消えてなくなるから。


そして、どんな行動でも気軽に取ることができるようになるから。


案外、そんなものなんやで。



サコヤンの独り言

「嫌な想いを抱く必要もないし、引きずる必要もない」