何かができるようになる時、失敗を繰り返しながら感覚をつかんでいく。
大概がそう。
そして、多くの人がこれを経験している。
なんせ、歩くことができるようになる時には、何度も転んでいるから。
自転車に乗ることができるようになる時にも、何度も転んでいるから。
スポーツでも音楽でも、上手くなるには、たくさんの失敗を経験している。
できるようになるには、上手くなるには、たくさんの失敗が必要となる。
なんたって、元々できることなんて、そうはないから。
今できないことであっても、失敗を積み重ねていくことによって、少しずつ感覚をつかんでいけば次第にやれるようになる。
当然のようにできるようになる。
本来、失敗は、嫌なものでも怖れるものではない。
できるようになるために必要なものなんよね。
成長するためには欠かせないものなんよね。
なのに、歳を重ねていくごとに、失敗することを嫌なものとして、怖れるものとしてとらえる人はたくさんいる。
人の目が気になって…
失敗しない生活に慣れることによって…
失敗した時のリスクを負いたくなくて…
小さい時は、失敗してもどうってことなかった。
何回失敗しても、何回でも挑戦することができた。
だが、育つ過程で、心を傷つけ、失敗すると萎縮する自分がいる。
失敗を引きずり、挑戦をためらう自分がいる。
何かをする時、失敗を思い浮かべる自分がいる。
いつしか、失敗に対して過敏になっているんよね。
失敗したからといって、どうなるわけでもないのに。
失敗したからといって、ここで終わるわけではないのに。
失敗したからといって、そこからまだ人生は続いていくのに。
失敗は嫌なもの、してはいけないものととらえることによって、ますます、失敗を遠ざけるようになる。
失敗しそうなものを避けるようになる。
ただ、自分の選択肢から失敗を排除すると、自分の未来や可能性といったものを一緒に捨てることになる。
だって、失敗しないものばかりやっていても、自分の力は伸びていかないから。
やれることだけやっても、環境は変わっていかないから。
できて現状維持。
でも、現状維持することもままならないはずだから、少しずつ衰退の道を辿るだろう。
もちろん、失敗するとリスクを被るため、失敗を避けたくなるのも分かる。
けど、失敗を避けることに慣れると、ずっと失敗を避けるようになる。
失敗を受け入れようとするまでのしばらくの間は…
最悪の場合、受け入れようとすることなく、失敗を避け続けることにも…
心が傷つき、心に傷が残っている人ほど、失敗を敬遠する傾向にある。
心にある傷が拒否反応を示し、失敗を遠ざける行動を取るようになる。
そもそも、失敗を受け入れることができるかどうかは、これまでの過ごし方に大きく影響している。
特に、失敗した後に、どんな対処をしてきたかがすごく重要。
失敗した後、単に我慢してやり過ごしていた人は、高い確率で心が萎縮しているもの。
失敗した後、自分なりに受け入れていた人は、心がノビノビした状態を保つことができているもの。
小さい時からの積み重ねたものが、今の自分に顕著に現れている。
なんせ、今の自分は、これまでの自分が創っているものだから。
心が萎縮しているのか、ノビノビしているのかは、人生においてものすごく大事なこと。
なぜなら、心がノビノビしている人の方が、人生を楽しく生きるから。
様々なことに挑戦して、次から次へとステージを上げていくから。
一方、心が萎縮していると、受け入れることができるものが少なくなる。
そのため、やれることが少なくなり、狭い世界で生きるしかなくなる。
心の状態によって、全然違った人生を歩むもの。
ゆえに、できる限り、心がノビノビしている状態を保った方が良い。
仮に、今萎縮しているなら、少しずつでも、ノビノビできるように心の状態を修正した方が良い。
自分と向き合い、自分の中にある想いや考えを吐き出すことによって…
萎縮するようになった要因や心の傷を取り除くことによって…
自分の中にある想いや考えを実際に吐き出していると、自分が想っている以上にたくさんのことに気づくことができる。
その中には、誤った思い込みや決めつけもあるんよね。
多くの人は、こういったことに縛られることで、心が萎縮してしまっている。
小さい時に抱いた思い込みや決めつけが、心を支配してしまっている。
ちゃんと向き合って、取り除くと今以上に力を発揮できるというのに…
誤った思い込みや決めつけは、自分の受容量を少なくさせる。
しかも、受容量が少なくなるため、やれることが少なくなる。
そのため、極力、自分の受容量は多くしておくんやで。
変な思い込みや決めつけで少なくしたら、自分自身が損するだけなんやから。
受容量が多ければ多いほど、様々なものを受け入れることができる。
普段から、受け入れることができる態勢をしっかりと整えておくんやで。
すると、失敗だって何度も繰り返すことができ、少しずつできる感覚をつかむことができるから。
案外、そんなもの。
サコヤンの独り言
「誤った思い込みや決めつけを取り除いて、何度でも失敗を繰り返すことができる態勢を整えよう」