警戒心を強めると、自分が駄目になっていく。
なぜなら、警戒心を強めると、些細なことにまで過敏に反応するようになるから。
反応しなくてもいいものを、過敏に反応していると、ちっとも前に進まなくなる。
大事なことから意識がそれ、どうでもいいことに多くの意識が注がれる。
ゆえに、前に進むことができずに、今に留まることになってしまう。
しかも、警戒心を強めると、人との距離が遠のいていく。
お互いの距離が縮まることなく、一定の距離を取るようになる。
どんな人に対しても…
人との距離が遠のけば遠のくほど、自分は直接的なダメージを負う可能性が低くなる。
だが、人生においては、ものすごくマイナス。
だって、人との距離が遠かったら、他人からの応援は受けられないばかりか、自分から誰かのために動くこともできないから。
何をするにしても、うがった見方をしてしまう。
他人から変に思われないだろうか。
変に映らないだろうか。
低く評価されないだろうか。
といったように…
やる前から、やった後のことを気にして、今に集中できなくなる。
やった方が良いことなのに、周りの目が気になり、やらなかったりする。
警戒心が強ければ強いほど、余計なことを考える。
ただ、余計なことを考えても、良い方向に進むことは滅多にない。
大概、不安や怖れ、心配を膨らませているだけ。
やりにくい状況を作っているだけ。
やらないことを正当化する理由を探しているだけ。
警戒心に基づいて考えることって、自分を守ることが主なんよね。
もちろん、自分を守ることを考えることは大事。
けど、過剰に守ることを考えても意味はない。
過剰に守らなければならないことなんて、そうあるものではない。
ないにもかかわらず、過剰に守ることは無駄なこと。
自己満足でしかない。
今の時代、過剰に自分を守っても、どうなるものではない。
人生は、守ってばかりでは、何の進展もない。
環境や状況が変わることもない。
自分に変化は起きやしない。
そもそも、警戒心って強める必要がないものなんよね。
最低限あれば、それだけで自分を守ることができる。
適量で十分。
多すぎると、かえって、毒となる。
だから、警戒心を強めるくらいなら、自分をさらけ出した方が良い。
なんせ、自分をさらけ出して、心を開いて生きた方が、人生は楽しくなる上に、良い方向に進んでいくから。
しかも、自分をさらけ出して生きていると、自然と人が寄ってきて、人が集まるようになる。
自分をさらけ出している人の側って、すごく心地が良いものなんよね。
とげとげしいものがなく、身構えることなく過ごすことができる。
自分をさらけ出している人につられて、自分自身もさらけ出すようになる。
自分をさらけ出すことって、自分が思っている以上に良いことが多いんよね。
でも、自分をさらけ出すことって、容易なことではない、と思い込んでいる人は山ほどいる。
なぜなら、たくさんの人が、過去、自分をさらけ出すことにマイナスなイメージを抱いたことがあるから。
自分をさらけ出すと、笑われることもある。
怒られることもある。
気に入らないと見なされ、いじめの対象になることもある。
こうしたことを見たり、経験すると、自分をさらけ出してはいけない、と思い込んでしまう。
そして、この思い込みは、警戒心を強める種にもなりうる。
人は、自分を守ろうとすればするほど、警戒心を強めるもの。
心を傷つけた後には、警戒心を強めるもの。
何か嫌なことがあった後は、警戒心を強めるもの。
チョットしたことがキッカケで、警戒心は強くなってしまう。
過敏に反応し、過剰に反応してしまう。
ただ、人というのは、弱い生き物ではない。
過敏に反応しなくても、過剰に反応しなくても、自分を守ることはできる。
特別対応することなく、自分を守ることはできる。
強く警戒しなくても、自分を守ることはできる。
ゆえに、もっと、自分の力を信じることが大事なんよね。
自分を守るくらいの力は、何か特別なことをしなくても備わっていることを、自覚する必要がある。
何か特別なことをしなければ自分のことを守ることができない、ととらえるのは自分の思い上がり。
そんなヤワにできていないから、自分を信じて自然体でいれば良い。
それが、バランスよく自分を守る方法だから。
過剰に守ると、攻めのバランスを崩し、全体的にバランスが悪くなる。
人生においては、全体のバランスを考えた上で、攻めと守りのバランスを考える必要がある。
そして、最も、バランスの良いのは、自然体で臨んでいる時。
だから、できる限り、自然体の状態に近づければ良い。
強い警戒心を抱くと、バランスが悪くなる。
今のことだけを考えるのならまだ良いが、人生は、まだまだ先がある。
人生全体を考えるのであれば、強い警戒心を抱くことは、バランスを崩す方法でしかない。
今を守ることができても、人生全体で考えるとマイナスになってしまう。
よって、強い警戒心は、一刻も早く手放した方が良い。
手放した状態で生きる術を身につけた方が負い。
この方が自分のためになる。
案外、そんなものなんやで。
サコヤンの独り言
「強い警戒心を手放したって、自分を守ることはできる」