新たな行動をしてもどうってことないことを知る。
ものすごく大事。
なぜなら、新たな行動をしようとした時に、怖れをなしてやらないことは多々あるから。
やる力はあるのに、怖れを理由にやらないのはすごくもったいない。
それに、やろうという想いを抱いたなら、実際にやらなければ、その想いは完結しない。
やるまでずっと、自分の中にモヤモヤした想いが残ることになる。
自分にとって大切なものであればあるほど想いが強く、いつまでも残る。
やりたいことがあるのにやらなかったら、何十年先になっても思い出す。
好きな人ができて想いを伝えなければ、何十年先になっても思い出す。
しかも、完結しない想いは後悔として残ることが多い。
後になって、もし〇〇だったら、もし上手くいっていればと「たら」「れば」で話すようになる。
後になればどうすることもできないため、過去の記憶に縛られながら今を生きることになる。
その時その時の想いを完結することなく、ウヤムヤにすることって、人生全体を考えるとすごくマイナス。
想いがあるのに行動にしないのは、後になって分かる大きなマイナス。
実は、新たなことをやり、上手くいかなくてダメージを負うことの方がダメージの量としてははるかに少ない。
例えるなら、新たなことをやって負うダメージは切り傷であり、直接目で見え痛みも感じるが、治りは早い。
新たなことをウヤムヤにして負うダメージは癌(がん)のようなものであり、直接目で見ることができずに痛みも感じないが、治るのに時間がかかる。
新たなことをやれば、上手くいこうと上手くいかまいと次に進める。
上手くいけば、想いは継続しつつ次のステージに進む。
上手くいかなければ、想いが絶たれ、次に想いが向かい今までと違った方向に進んでいく。
どちらになろうと、今に留まることなく、どこかに進んでいく。
けど、新たなことをやりたいという想いを抱きながらも、やらなければ、いつまでも想いが残り、今の場所からは動けなくなる。
想いに縛られ、他のことを強く意識できなくなるし、見ることもできなくなる。
やりたいという想いを抱くだけでちっとも前に進めず今に留まることは、決して良い方法とは言えない。
だって、何もしていないから、何も変わらない。
何かが起きているわけではないから、これまでと同じまま。
何もしないという行動を選ぶことによって、今の環境に留まることを選んでいる。
一見、やりたいことがあっても新たな行動をせずに今の環境に留まることは、楽なことのように感じる。
だが、自分が思っている以上にリスクは高い。
だから、やりたいことがあるなら、実際にやった方が良い。
その方が、人生全体を考えるとまちがいなくリスクは少ない。
今のことだけを見て考えるから、新たな行動はリスクが大きいように感じる。
ただ、新たなことをすることによって生じるリスクを拡大して見るから、リスクが大きいように感じているだけ。
けど、これは、気のセイであり、錯覚である。
リスクを超至近距離で見るのと、距離を取って見るのとでは、感じ方は全然違う。
近くで見れば見るほど怖れは増していき、距離を取ればとるほど怖れは和らいでいく。
なのに、多くの人は、リスクを近くで見ることによって、怖れだけを感じている。
自分で怖れを膨らませることによって、やることは難しいと、できないと思い込んでしまう。
この思い込みが、行動から遠ざける。
行動から遠のき、やらないことが続くことにより、ますますとんでもないものとしてとらえるようになる。
とんでもないものとしてとらえるから、より遠のくようになる、近づかなくなる。
実際にやってみると、アッサリできることであっても…
やる前に寄せつけなくなるため、やらなくなる。
決して、やる力がないからやらないわけではない。
やらない状況を作り、やる選択肢を排除することによってやらなくなる。
大概がそう。
多くの人がやらず嫌いに陥り、やらないようになっている。
マイナスな先入観を取り除けば、抵抗なくやることができるというのに…
ただ、大勢の人が多かれ少なかれ、先入観を抱いているもの。
けど、どんな先入観を抱いているのかあえて意識する人は少ない。
意識すれば、過去に抱いた先入観を取り除くキッカケをつかむことができ、手放すことにつながるというのに…
人は、過去の経験によって抱くことになった先入観を指針として、今も考えたり動いたりする。
でも、過去の自分の実力じゃ、とんでもないものに感じたものであっても、今の自分からするとどうってことないことはたくさんある。
やれる力を備えているにもかかわらず、先入観によってやれないと思い込んでいることは山ほどある。
このズレを修正し、やれることを自覚するとちゃんとやれるようになるというのに…
ほとんどの人が、先入観を修正すれば、今以上に力を発揮できるようになる。
しかし、先入観を修正する人はあまりいないため、過去に築いた先入観のまま今を生きている人ばかりなんよね。
ゆえに、新たな行動をあるがままとらえることができずに、新たな行動を選択肢から排除している人は思っている以上に多い。
実際にやってみれば、どうってことないものだらけなのに…
命を落とすようなものなんてのは、数パーセントあるかどうか。
そして、上手くいかないことは、必ずしも、いけないことではない。
むしろ、よくあること。
よくあることだし、上手くいかないことは一つの想いを絶ち切るキッカケとなりうる。
次に進むキッカケとなる。
上手くいかなくて、それでも上手くやれるようになりたいと思えば、その道を突き進めば良い。
上手くいかなくて、合わないと感じたら別な道に進めば良い。
上手くいかなくてダメージを負ったとしても、中途半端な想いは解消する。
直接ダメージを負うことよりも、中途半端な想いを抱き続けることの方が、リスクは高いんやから、上手くいかなくてダメージを負っても良いんやで。
人生全体を考えると、直接ダメージを負った方が良いこともある。
それに、直接受けるダメージって、瞬間の痛みであって、結構早くに回復する。
ゆえに、どうってことない。
これが真実。
案外そんなものなんやで。
サコヤンの独り言
「上手くいかなくてダメージを負ってもどうってことない」