不安を抱いた時の自分を受け入れる。
ものすごく大事。
なぜなら、不安を抱いた時の自分も、自分の一部分だから。
都合が悪い部分であっても、それも含めて今の自分が成り立っている。
ゆえに、不安を抱いている時の自分を否定してはいけない。
無視してはいけない。
邪険に扱ってはいけない。
なんたって、不安を抱いた時の自分を受け入れることができていないと、いざ、不安を抱いた時に何もできなくなってしまうから。
マイナスに考え、マイナスな行動しかできなくなってしまうから。
しかも、何もかも信じることができている状態で物事に取り組むことなんて滅多にない。
完璧に安心安全が保証されていることをやり続けることなんてできやしない。
もし、完璧に安心安全が保証されていることをやり続けることができているなら、その人は、自分のレベルに応じたものをやっていない。
自分のレベルよりもはるか下なものばかりをやっている。
なんせ、自分の力に応じたものをやっていると、上を目指していると、どうしても不安は抱くものだから。
しかも、ステージが上がれば上がるほど、自分が抱く不安は増していく。
だって、ステージが上がるごとに、自分にのしかかる責任は大きくなるから。
得るものはたくさんあるが、一度の失敗で失うものも大きくなる。
上を目指し、ステージを上げようとしている限り、不安とは共存する必要がある。
避けたくても避けることができないものだから。
だが、不安を抱く自分を受け入れることができていないと、上を目指さなくなる。
ステージを上げようとは思わなくなる。
無難なことばかりをこなすようになる。
結果、不安を抱いたら、逃げるような体質になってしまう。
そして、何もできなくなってしまう。
なぜなら、不安を抱いた途端に前に進む選択肢を排除するから。
ただ、不安がある中でも、それを受け入れてやる必要がある。
やることによって、前に進む必要がある。
不安を理由にブレーキを踏んでいては、留まることしかできない。
けど、人生は、留まっているだけでは、何もできない。
むしろ、自分のポジションはドンドン危うくなっていく。
よって、不安を抱いた時の自分を受け入れることができているかどうかは、人生においてものすごく大事なこと。
受け入れることができていなければ、受け入れようとしなければ、今の状態は何も変わりはしない。
なんせ、不安を抱いた時に、前向きな行動を取らなくなるから。
不安に自分自身が支配され、後ろ向きに、マイナスに考え、逃げるような行動を取ってしまう。
不安を抱いたからといって、後ろに下がるばかりでは、望む方向に進むことはできない。
望む方向に歩み出さなければ、望むものを得ることはできない。
何か望むものを得ようとする時、大概、不安や怖れを抱くもの。
それが、自分にとって大事なものであればあるほど、想いが強いものであればあるほど、不安や怖れは強くなっていく。
いわば、不安や怖れの強さは、自分にとって大事なものである証なんよね。
けど、この不安や怖れを抱いた自分を受け入れることができなければ、いくら大事であろうと、自分自身が得る日はやってくることはない。
人は、不安や恐れを抱くものに対して、防衛本能が働いてしまう。
過剰に、自分を守ってしまう。
不安や怖れを嫌なものとしてとらえてしまう。
だが、実際のところ、不安や怖れを抱くことは嫌なものでなければ、悪いものでもない。
単に、育つ過程で、嫌なものとして、悪いものとして決めつけてしまっているだけ。
経験則によって、思いこみによって、警戒する対象としてとらえてしまっているにすぎない。
しかも、多くの人は、不安や怖れに対しての抗体が少ないんよね。
たくさんの人が、小さな時から、不安や怖れを抱かないような生活を過ごしている。
守られている環境で育つことによって…
身近にいる大人が、不安や怖れを抱く状況を取り除いてくれていることによって…
だから、不安や怖れを抱くことのない生活に慣れてしまい、不安や怖れを抱くことに対して警戒心が強まっているんよね。
普段、馴染みがないために、どうやって受け入れたら良いのかも分からない。
また、不安や怖れを受け入れなくとも、今の生活を過ごす上では、何の問題にもならない。
ゆえに、あえて、受け入れようとはしないもの。
ただ、不安や怖れを抱かない生活を過ごしていると、いつまで経っても、現状と何ら変わらない生活をこれからも過ごしてしまう。
それでも良いなら、そうやっていつまでも生きたら良い。
だが、そんな生活に疑問を抱いているなら、不安や怖れを抱いた時の自分を受け入れるようにしなよ。
普段から受け入れていると、自分の方から、本気で上を目指すことができるから。
ステージを上げることができるから。
上を目指し、ステージを上げるには、どうしても不安や怖れを抱くもの。
そして、抱いた時に、受け入れた上であえて前に進む選択をできるかどうかによって、人生は大きく変わる。
不安や怖れを抱いた時に、受け入れることができていないなら、マイナスにとらえ逃げるような行動を取ってしまう。
でも、受け入れることができていたなら、踏ん張って、一歩踏み出し前に進むような行動を取ることができる。
前に進む行動を取ることができるかどうかは、不安や怖れを抱いた時の自分を受け入れることができているのか、受け入れる姿勢があるかで決まってくる。
何も考えずにできている人もいるが、できていない人は、意識しなければできるものではない。
だが、意識すれば、誰にだってできるようになる。
受け入れることができるようになれば、不安や怖れに負けずに、前に進むことができるようになる。
完璧に安心安全を抱くことができないことでも、取り組むことができるようになる。
とにかく、不安が残っているものであっても受け入れた上で、前に進むこと。
これができるかどうかで、どんな人生を歩むかが変わっていく。
だから、不安や怖れを抱いた時の自分を受け入れるんやで。
拒んでいても、無視していても、何の意味はないから。
案外、そんなもの。
サコヤンの独り言
「不安を抱いた時の自分も自分の一部分」