自分をごまかしていると、自分の大切な想いに鈍感になっていく。


自分が何を大切に想っているのか分からなくなっていく。


自分の想いとは関係ないことを繰り返しながら生きるようになっていく。


自分をごまかしながら生きていると、自分が生きている人生なのに自分で生きている気がしないんよね。


なんたって、嘘で固めた自分として生きてしまっているから。


しかも、この環境に慣れ、この環境を当たり前のように感じている。


そして、時の流れと共に、自分をますます嘘で固めてしまう。


ゆえに、歳を重ねるごとに、自分でも自分のことが分からなくなるようになり、こなすために日々を過ごすようになる。


自分の想いや自分の考えを表に出すことなく、ただ時が流れていく。


感情の起伏がなく、少しずつロボットのように生きることにも…


そりゃそうじゃよね。


毎日毎日同じようなリズムを繰り返しているんやから。


出会う人も行く場所もほとんど変わらない。


同じような景色を見ながら、歳だけを重ねていく。


ただ、こうやって過ごしていると、時の流れは年々加速しているように感じるもの。


実際、時の流れは、早くも遅くもなっていないというのに…


これは、日々、心が動いていない証なんよね。


普段から、心が動けば動くほど、時の流れはゆっくりに感じてしまう。


なぜなら、それが記憶となり、生きている実感を味わうことができるから。


今日、心が動けば、それはまちがいなく、脳にインプットされる。


後から思い出せる記憶となる。


でも、心が動かなければ、脳には何もインプットされず白紙のようになってしまう。


今日一日が白紙なら良いが、一ヶ月何も心が動かなければ、一ヶ月白紙のように感じる。


一ヶ月白紙のように感じると、思い出す時、何もしてこなかったようにさえ感じる。


この何もしてこなかったように感じることが、時の流れを早く感じさせる大きな要因なのではないか。


ゆえに、日々を充実して生きるには、心を動かし、感情を揺さぶる必要があるんよね。


「そんなこと言っても、歳を重ねれば重ねるほど、経験を積み、心が動くことは少なくなるのは仕方がないではないか」


と言う人がいるかもしれない。


もちろん、同じ場所ばかり行き、同じ人ばかりに会っているだけでは、心が動くことは年々減っていくだろう。


だが、世界は広い。


また行ったことがない場所なんて山ほどある。


未だに会ったことがない人なんてたくさんいる。


自分が動きさえすれば、心は動き、感情は揺さぶられる。


日々、感情が揺さぶられない人というのは、横着している人なんよね。


だって、毎日同じようなリズムで生きているから。


しかも、リズムが狂うことなく、ほぼ同じ生活をしているから。


ただ、こういう生活をしている多くの人が、自分をごまかして生きている


なんたって、自分の想いを知らずに生きているから。


毎日毎日忙殺されることで、自分の想いに蓋をする。


自分のことを大切にすることよりも、こなすことを重要視する。


そして、次第に、ロボットのように生きるようになってしまう。


日々こなすように生きる上で、自分の想いや感情って邪魔になるんよね。


抱けば抱くほど、かえって、傷つくことが増える。


届かない夢や希望、やりたいことがやれないことに肩を落とし、その度にやりきれなくなる。


毎回毎回、こんなことをしていると身が持たないため、感情そのものに蓋をするようになるんよね。


自分を守るために…


こなす生活を守るために、自分の生活スタイルを変えていってしまう。


そうやって、ロボットのような自分ができあがる。


その上、こうやって生きる時間が長ければ長いほど、自分の大切な想いが何なのか、サッパリ分からなくなる。


だって、考えることも意識することも止めた生活に慣れてしまうから。


もちろん、どこかに所属すれば、そこで求められるものがあるため、様々なことをこなす必要がある。


企業では、一日、八時間前後は拘束され、こなすことを求められる。


でも、それ以外の自分の自由時間は、自分が自由に使うことができる。


だからこそ、この自由時間の間だけでも、自分の想いに素直になることが大事なのではないか。


自分自身を見失わないために…


おそらく、男性より、女性の方が自由な時間の使い方は上手いのだろう。


なんせ、おいしいお店を探しては食べに行ったりするのは女性が多いから。


楽しむことって、すごく大事なことなんよね。


けど、楽しむことって、自分をごまかしていると、そうできることではない。


どこか冷めた感じになり、皆が楽しんでいる場所でも楽しめなくなっちゃう。


しかも、終わった後に、ドッと疲れが出たりする。


自分ごまかして生きていると、人生で損することって意外と多い。


ゆえに、自分が好きに使える時間くらいは、自分をごまかさずに、素直に生きなよ。


こういう時間を日々確保することで、自分を見失わずに済むんやから。


人生において、自分を見失って生きるというのは、ものすごくもったいないことなんやで。


単に、こなす生活を守るために、自分のことを疎かにする必要はない。


だって、自分の想いは生涯いつだって大切なものだから。


想いを出すからこそ、心が動き、感情が揺さぶられる。


そして、記憶に残り、思い出となる。


とにかく、生きていると、自分をごまかしながら生きがちだから、要注意。


できる限り、自分に素直になって生きなよ。


それが、人生全体を考えてみると、重要なことなんやで。


案外、そんなもの。



サコヤンの独り言

「自分をごまかしたって自分が損をするだけ」