否定的な想いを抱くことで、自分の世界は狭くなる。


しかも、否定的な想いを抱けば抱くほど、より自分の世界は狭くなる。


なぜなら、否定的な想いを抱くとそれを拒絶するようになるから。


自分の世界に現れないようになるから。


例えば、グリンピースが嫌いなら、グリンピースが入っている料理を食べる機会ほとんどない。


並ぶことが嫌いな人は、並んでまでお店に入ろうとしない。


嫌いな人がいれば、必要以上に関わることはない。


嫌なもの、否定しているものって、自然と距離を取るようになるものなんよね。


距離を取り関わらないようにするため、視界に入ることは少ない。


嫌な想いを抱くことを避ける一つの工夫。


自分を守る方法とも言える。


嫌なことを嫌と想うことは、人としてよくあること。


誰だって、嫌と想うもの。


だから、嫌と想ったところで、それが悪いと言うつもりは毛頭もない。


ただ、嫌と想えば、否定的に想えば、それだけ世界が狭くなることは事実。


グリンピースが嫌なら、この間はグリンピースを入っている料理を食べずに生きる。


もちろん、それはそれで構わない。


だが、グリンピースを食べることができる人より、幅が狭い。


なんせ、グリンピースを食べることができる人は、グリンピースが入っている料理をたくさん知ることができるから。


嫌と想わないだけで、幅や可能性が広がる。


もちろん、グリンピースは一つの例。


でも、否定的に想っているものが増えれば増えるほど、自分の世界は狭くなっていく。


世界が狭くなれば、狭い世界で楽しさ等を探す必要がある。


限定された世界の中で、選択肢が限られた中で探す必要がある。


何かをする前に、選ぶことができるものがある程度決められている。


これって、ものすごく損しているんよね。


なんたって、無意識の内に、自分の周りに枠を囲い、その枠の中でしか生きることができなくなっているから。


世界は、ものすごく広いというのに…


何かを否定的に想うことで、ドンドン世界を狭くしている。


しかも、多くの人が小さい時から否定的な想いを溜め続け、少しずつ少しずつ自分の世界を狭くしている。


なぜなら、自分の中に溜めるばかりで、自分の外に出すことをしていないから。


自分の世界を狭くしている張本人は、自分なんよね。


自分が嫌に想うことで、否定的に想うことで、自分の世界は狭くなり続けている。


どこかでこの事実に気づかなければ、時が流れれば流れるほど、自分の世界は狭くなり続ける。


終いには、身動きが取れないほど狭い世界の狭い範囲で生きることになってしまう。


嫌と想うことも、否定的に想うことも簡単なこと。


だが、簡単だからといって、何も考えずに嫌に想えば、否定的に想えば、自分の世界はドンドン狭くなっていく。


ゆえに、簡単に嫌と想わないこと、否定的に想わないこと。


仮に、嫌と想えば、否定的に想えば、何がそうさせているのかを意識すること。


すると、嫌と想う理由が、否定的に想う理由が、何となく分かってくる。


理由を突きとめ、手放すことができると、そこからは嫌と想う必要性がなくなる、否定的に想う必要性がなくなる。


今まで嫌と想っていたことを、否定的に想っていたことを、やれるようになるということは、それだけで選択肢が格段と増えることを意味する。


その上、受け入れる度量が広がり、可能性も広がる。


嫌と想うことにも理由があり、否定的に想うことにも理由がある。


多くの場合、過去、心に傷を負った経験が嫌と想う原因になっているし、否定的に想う原因になっている。


何も原因がなくて嫌と想うことはないし、否定的に想うことはない。


だから、嫌な想いや否定的な想いを抱いた時というのは、過去に負った心の傷を解放するチャンスでもあるんやで。


解放すると、その後はどうも想わなくなる。


もちろん、過去に負った心の傷を一つ解放したからといって、大きな変化があるわけではない。


だが、解放する数が百、二百となっていけば、話は別。


必ずといって変化が生じ、それが大きな変化へとつながっていく。


解放する数が多くなればなるほど、受け入れることができる数も増え、選ぶことができる選択肢も増えるもの。


そもそも、多くの人が、否定的な想いをたくさん抱えている。


なんたって、抱えることができる数に限りはないから。


小さい時から、コツコツ溜め続けているから。


抱いた否定的な想いを自分の外に出す習慣を持っている人は少ないから。


そのため、時が流れるほど、歳を重ねるほど自分の世界を狭くする人は山ほどいる。


小さな世界で生き続けている人はゴマンといる。


世界は広いというのに…


自分で枠を設け、自分で世界を狭くしている。


こういうことが至る所で起きている。


否定的な想いを手放せば手放すほど世界を広げることができるというのに…


広げる発想を持つことなく、せっせと狭くし続ける。


何気なく生きていると、こうした状況に陥りやすい。


ゆえに、否定的な想いを一つずつでも自分の外に出す必要がある。


心に残っている傷を一つずつ解放する必要がある。


こういうことが、自分の世界を限定している元凶なんやから。


手放せば手放すほど、自分の世界は広がり、自分の幅や可能性が広がっていく。


しかも、器量だって大きくなっていく。


とにかく、自分の世界を広げるためにも、否定的な想いや心にある傷に着目しなよ。


手放すことができれば、高い確率で自分のためになるから。


案外、そんなものなんやで。



サコヤンの独り言

「否定的な想いを抱くことで世界は狭くなるが、否定的な想いを手放すことで世界は広がっていく」