準備が整うとすんなりとやれるようになる。


だって、本当に準備が整っているとスムーズにエネルギーが流れていくものだから。


もし、本当の意味で準備が整っているのなら、たとえ、何かが足りない状態であっても、最高の場面で最高の出会いがあったりするもの。


最初から用意されていたかのように、最高の出会いが用意されている。


不思議なのだが、やることなすことすべてが、上手い具合に重なっていく。


準備が整うと先に進まずにはいられなくなる。


ゆえに、先に進めないのは、まだ、準備が整っていない証。


先に進むだけの準備ができていない証拠。


なんたって、準備ができていれば、すんなりと先に進んでいくものだから。


ただ、準備を整えたら先に進めると、口では言っても、何をどのように準備したら良いのかはよく分からない。


なんせ、絶対的な答えは存在しないから。


技術が足りない人もいれば、心のレベルが足りない人もいる。


重要な人との出会いがない人もいれば、自分に目を向ける時間が少ない人もいる。


先に進むために、どんなピースが必要なのか、それは各々異なる。


なぜなら、各々が独自の人間形成をしてきたから。


長所も短所も、性格も人それぞれ。


決して、同じものはなく、どの人にも独自の味がある。


自分独自の個性と先に進むためのレベルを比べた時、何をすれば良いのか、どういった方向でやれば良いのかが何となく分かる。


具体的には分からなくとも、無意識の内に何をすれば良いのかを感じている。


無意識に従って、感じたものをやっていると、少しずつ少しずつ準備が整っていく。


もちろん、準備が整うまでの時間は、人によって全然違う。


一瞬に準備が整う人もいれば、準備が整うのに膨大な時間を要する人もいる。


それは、今までの生き方と、どんな道を進むかによって大きく変わってくる。


おそらく、今までの方向性と同じ道に進むのであれば、準備をする時間が少なくて済む傾向があるだろう。


だが、人はそんなにシンプルにいくものではない。


だって、今までと違う道に興味を感じることは多いから。


今までと異なる方向性に進むのであれば、様々なズレを修正するために準備に膨大な時間を要する。


でも、今までと方向性が異なろうと、準備さえ整えば、なんとかやれるもの。


途中で諦めることなく、準備さえ整えていけば、ちゃんと先に進めるもの。


不安や心配があっても、ちゃんと進んでいく。


思っている以上に、人の能力は高い。


ただ、今までと方向性のズレが大きい道に進む際、最大の弊害となるのが考え方なんよね。


今までと同じ考え方では通用しないにもかかわらず、今までと同じ考え方で臨んでしまう。


そして、ケチョンケチョンにやられてしまう。


なのに、考え方を変えようとせずに、また同じ考え方で挑戦してしまう。


なぜなら、他の考え方を知らないから。


他の考え方を知ろうとしないから。


今までと同じ考え方ではどうにもならない、と自分で思うまでは今までと同じ考え方を繰り返しちゃう。


けど、気づいたからといって、直ぐ変えることができるものではない。


自分の中に根づいた考え方は、よっぽどの人ではない限り、即座に手放すことができるものではないから。


心のコントロールに卓越している人は、即座に手放し新たな考え方で臨めば良い。


だが、こんなのができるのは稀。


ゆえに、すんなり手放すことができない人は、今までの考え方を少しずつ修正していけば良い。


少しずつ修正していけば、次第に変わっていくものだから。


多少、時間はかかるだろうが…


ひょっとすると、進む方向性と自分との向きを修正していくことが、準備を整えるということなのかもしれない。


進む方向性と今までの自分との向きを合わせるためにも、何度も何度も両方を意識する必要がある。


意識して、双方のズレは何のかを一つずつ追求していく。


この積み重ねによって、お互いのズレがなくなり、方向性が合い、先に進めるようになる。


考え方を修正することなく、やみくもにやったところで、痛い目に遭う可能性が高い。


何度も何度も痛い目に遭うとやること自体に、怖れを抱くようになる。


そして、次第にやることから遠ざかる。


だから、要注意。


なぜなら、上手くいかないことの要因は、力不足というより、考え方の方向性が合っていないことの方が多いんやから。


そもそも、人は皆が皆素晴らしい力を備えている。


でも、この力を活かせるように考え方を修正する人は少ない。


だって、自分に意識を向ける習慣がある人は少ないから。


何も考えずに、やり続ける人は意外と多いもの。


ゆえに、自分の考え方を修正し方向性を合わせている人は、そうではない人と差をつけるようになっていく。


自然に差が生まれ、次第に目立つ存在になっていく。


案外、そんなもの。


仮に、先に進めないのであれば、準備が整っていないことを自覚しなよ。


また、先に進めないのは、考え方が進む方向性と合っていない可能性を疑いなよ。


先に進めないのに、いつまでも同じ方法を繰り返していても、先に進めないのは変わらない。


こういう時、先に進むには、自分が変わるっきゃない。


自分の考え方を変えるっきゃない。


自分の考え方を変えれば行動が変わり、返ってくる反応も変わってくるから。


そういう反応の違いを敏感に感じ取り、修正のヒントとして活用する。


この繰り返しで、双方のズレが合うようになる。


そして、双方のズレが修正され、先に進めるようになることを、準備が整うと言うのであろう。


諦めることなく、ズレを修正し続けていると、ちゃんと準備は整う。


大事なのは、準備は整い先に進めると信じ、やり続けること。


それさえやっていれば、時間はかかろうとも、先に進めるようになるもの。


意外と、そういうものなんやで。



サコヤンの独り言

「準備が整うよう一つずつ積み重ねなよ」