目標を意識し続けること。
これさえできていると、大概のことは、やれるようになる。
いつまでもやれないのは、意識が目標に向かっていないから。
最初は、多くの人が目標に対して意識が向いている。
だが、時が流れると共に、当初抱いていた目標からズレる人は多い。
なんせ、やっている内に、様々な感情を抱き、色々なことを考えるから。
目標以外のことが見えたり。目標以外のことが大切に思えたりする。
そして、別なことが重要なのではないかと思うと、そちらに意識がシフトしていく。
でも、シフトしたところで、また、あれこれ思うから、少し時が流れると、意識がまた別なところにシフトしていく。
あっちへ行ったりこっちへ行ったり、意識が右往左往してしまう。
自分では、たくさんやっているつもりでも、客観的に見ると、大して進んでいなかったりする。
大局から外れた行動をしていたりする。
意識することをコロコロ換えて結果を出せる人は、よほど流れをつかむのが上手い人。
けど、これができる人はそう多くはない。
なんたって、多くの経験を摘む必要があったり、類稀なるセンスを要するから。
こういう能力がある人は、意識を色々なところに向けても大丈夫であろう。
しかし、こういった能力がない人が、意識をあちこちに向けていると、かえって、すべてが中途半端になってしまう。
何一つつかまないまま、多くの時間が過ぎていく。
無駄のように感じる時間をたくさん使ってしまう。
ただ、中には、一つの目標を定めて、それだけに意識を向け続けることができる人もいる。
他のことには目を移さず、愚直に一つのことだけを見続ける人がいる。
一つの目標だけを達成することだけに意識を注いでいる人がいる。
こういう人は、高い確率で、目標を成し遂げる。
なぜなら、一つの目標しか見えていないから。
一つの目標しか見えていないため、一つの目標を成し遂げることだけに意識を注いでいる。
一つのことに意識を注ぐと、人は、ものすごく大きな力を発揮する。
これは、誰にだって備わっている能力。
けど、誰もが使っている能力ではない。
だって、一つの目標を定め、常にこれを意識するというのは、そうできるものではない。
よっぽど想いが強くなければ、そういう環境が整っていなければ、やれるものではない。
なんせ、人は弱いから。
楽な方楽な方に進みがちだから。
そして、楽な方に進んでは、これでも良いのではないかと思ってしまう。
もちろん、誰だって、掲げた目標を達成することの素晴らしさは知っている。
だが、目先の楽についつい手が伸びてしまうのも事実。
そういう弱さを持っているんよね。
ダイエットしていたとしても、目の前にお菓子があればつい食べてしまう人はいる。
勉強しようとしていても、面白いTVが目に入ればそれをついつい見てしまう人はいる。
一日の中でも楽なことを選ぶんやなから、長い期間を通して見ると、より一層楽な方を選びやすい。
なんたって、期間が長ければ長いほど、このくらいなら大丈夫だろう。
と楽なことをする時間が増えていくから。
楽なことをする時間が増えれば増えるほど、より楽なことを選びやすくなる。
ゆえに、長い期間を通して、最初掲げた目標を意識し続けることはたやすいことではない。
では、どうしたら、最初掲げた目標を意識し続けることができるのか。
それは、目標を確認することができる仕組みを作ること。
できることなら、一人でやらずに誰かとやること。
もし、一緒にやる人がいなければ、定期的に自分の目標を誰かに伝えること。
人に目標を伝えていると、より強く意識することができる。
より強く意識していれば、より成し遂げる可能性は高くなる。
だから、自分の目標を聞いてくれる人が側にいる人は、その目標を達成する可能性が高かったりする。
人を使って、一つの目標を意識し続ける環境を作る。
こういう方法もあり。
だって、人は自分一人でやる場合は、どうしても意識がブレやすくなるから。
自分の考えや感情にとらわれやすくなるから。
心が少し動くだけで、考えや感情もそちらに引っ張られてしまう。
歯止めが効かないんよね。
そのため、あっちへ行ったりこっちへ行ったりしてしまう。
よほど心をコントロールできていなければ、すぐに元に戻ることはない。
あっちへ行ったらあっちへ行きっぱなしだし、こっちへ行けばこっちへ行きっぱなし。
ゆえに、一人でやる場合、多くの時間をロスしがち。
もし、掲げた目標に期限がないのであれば、自由にやったら良い。
様々なところに行き、色々なことを見るのは、自分の力を高める上では効果があるから。
長い目で見ると、自分のためになる。
だが、期限がある場合は、そんなことをしている時間はない。
右往左往している間に、期限が迫ってくるから。
しかも、期限が迫るたびに、焦りが生まれ、冷静な判断ができなくなってしまうから。
時間をロスしないためにも、一人ではやらないこと。
誰かを巻き込んでやることが重要。
たとえ、目標が、就活での内定や資格の取得といった自分のことであろうと関係ない。
人と一緒にやった方が、目標達成の可能性は高まるもの。
よって、何かを成し遂げようとしているなら、仲間を募ることを意識しなよ。
もし、どうしても一人でやらなければいけない場合は、掲げた目標から意識がズレていくことを最初から自覚しておきなよ。
自覚していれば、たとえ、ズレたとしても、元に戻す時間が少なくて済むから。
ズレたまま突っ走っても、目標を達成する可能性は低いんやから。
そのため、一人でやる場合は、自分と向き合う時間を作り、目標とズレていないかをできる限り確認しなよ。
確認の数が多いほど、ズレることなく、目標を意識し続けることができるから。
案外、そういうものなんやで。
サコヤンの独り言
「一つのことを意識し続ける工夫をするんやで」