無意識の内に難しいと思い込んでしまう。


現時点の力を少しでも上回っているものに対しては…


もしくは、現時点での力と同等くらいのものに対しては…


ただ、本来、難しくないものであっても難しいと思うことによって、難しいものになってしまう。


自分で難しくしているだけ。


難しいと思い込んでいるだけ。


というのは、自分が思っている以上にたくさんある。


当の本人はそんな風には思ってはいないが…


そりゃそうじゃよね。


だって、こういう想いは、本能によるものだから。


人には、防衛本能という自分を守ろうとする性質がある。


これには、自分が意識するとしないに関わらず、働く性質がある。


物事に対して難しいと思うのは、それを危険と判断しているから。


危険と判断し、危険を遠ざけようとしている。


やらないことで危険を回避し、自分を守る。


少しでも傷つく可能性を下げるために…


でも、この防衛本能は、時に邪魔な存在となる。


だって、難しいと思うことで自ら遠ざけているのに、それをやる必要がある時には、遠ざけたものを追いかける必要が出てくるから。


そして、難しいととらえている間は、この距離は中々縮まるものではない。


だから、難しいという想いを和らげるか、取り除く必要がある。


じゃなきゃ、いつまで経っても、難しいと思い続けることになる。


では、どうしたら難しいという想いを和らげることができるのか。


それは、難しいと感じている想いを細かく分解していくこと。


細かく分解して、実際に何を難しいと思っているのか自分なりに分析すること。


単に、難しいと感じているだけなら、何が難しいのか漠然とし過ぎていて何がなんだか分からない。


ゆえに、難しいと感じているものが何なのかを特定すること。


特定して、その要因となっているものを取り除く。


すると、難しいという想いが少し和らぐ。


これを繰り返していれば、少しずつ、難しいという想いを和らげることができる。


何も、難しいと感じていることに対して真正面からぶつかる必要はない。


真正面からぶつかることができるのであれば、最初から難しいとは感じないもの。


難しいと感じるには、それなりの理由がある。


まずは、そこに着目することが大事。


なんたって、全体をとらえていると、圧倒され何をしたら良いのか分からなくなるから。


今の自分では手に負えないでかさなら、それを分割して今の自分でもなんとかできるものにすること。


難しいと感じたことをやる時の一つのコツ。


抽象的なものは、具体的にしていくことで見えてくるものがある。


だから、抽象的な言葉を使っている時には要注意。


なぜなら、抽象的な言葉を使っている時というのは、本質を見落としている可能性が高いから。


もしくは、何をしたら良いのか、分かっていない時が多いから。


そもそも、何かをやる際、抽象的な言葉ってさほど必要ない。


だって、漠然としていて、曖昧になっていて、かえって、混乱する。


ゆえに、何かをする際には、極力、具体的に特定していった方が良い。


特定すればするほど、何をしたら良いのかが分かってくる。


抽象的なことを分解することによって具体化する力はすごく大事。


また、具体的にある様々なものをまとめ抽象化する力もすごく大事。


この二つの力があれば、今まで見えていなかったものが見えてくる。


気づかなかったことに気づき、新たな発想を得ることもできる。


上記の二つの力というのは、自分を掘り下げる時にはすごく役に立つ。


だが、それと同じくらい、人に伝える時にも役に立つ。


なんせ、自分が当たり前に使っている抽象的な言葉は、相手にすると何がなんだか分からない言葉だったりするから。


そのため、人に伝える時には、より具体的な言葉に置き換える必要があるんよね。


人は、無意識の内に、抽象的な言葉を頻繁に使っていることが多いから要注意。


難しい、易しい、厳しいといった形容詞で表される言葉は、ほとんど抽象的。


他にも、成長、頑張る、一生懸命、努力といったことも抽象的。


人によってどうとらえるかは、程度が異なる。


自分では頑張ったつもりでも、他の人からすると、当たり前なことだってある。


抽象的な言葉を用いれば用いるほど、残念ながら、相手には伝わらない。


でも、文章としては、一応成立しているため、なぜ、伝わらないのかが自分では分からなかったりする。


そこが厄介なんよね。


だから、人に伝える時には、抽象的な言葉が多くなっていないか、良く確認することは大事。


これを意識するだけで、伝わり方は大きく異なる。


果たして、自分ができているかは「?」がつくが…


おそらく、まだまだ学ぶ必要がある。


なんたって、誰にでも分かる言葉で伝えることというのは、簡単そうで簡単なことではないから。


とにかく、抽象的なことを具体化する力を意識して身につけなよ。


この力を身につければ、自ずと一つ一つバラバラなものに対して共通項を見つけて抽象化することもできるようになるから。


自分の人生を歩む上で、大きく役に立つ。


身につけておいて、損はしない。


案外、そんなものなんやで。



サコヤンの独り言

「抽象的な言葉ばかり使っている時は、要注意」