好奇心を強めること。


ものすごく大事。


なんたって、好奇心が強ければ強いほど、行動につながりやすくなるから。


行動につながればつながるほど、人と出会い、多くのことを経験し、たくさんの刺激を受けることができる。


刺激を受ければ受けるほど、人は成長する。


ゆえに、行動は人に成長を促す。


そして、好奇心がどれほど強いかによって、どれだけの行動ができるかが決まってくる。


だから、好奇心は強ければ強いほど良い。


好奇心は強いほど行動の量が増え、行動の質も良くなる。


ただ、好奇心を強めた方が良い、というのは誰もが知っている。


だが、頭で分かっていても、すぐ強めることができるものではない。


なぜなら、好奇心が育つ環境を自分が保ち続けているかが大きく関わっているから。


仮に、好奇心が育たない環境であれば、いくら好奇心を強くすることを望んでも育つことはないだろう。


そのため、好奇心を育むには、まず、好奇心が育む環境を整備する必要がある。


では、好奇心が育む環境というのは、どういうものなのか。


それは、小さい時を思い出してみると分かる。


なんせ、小さい時というのは、誰もが好奇心の塊のようなものだったから。


小さい時というのは、未知なるものを知るということに関して貪欲だったんよね。


手当たり次第、何だって知ろうとする。


興味を抱けば大人が困るような質問を何度でも繰り返す。


失敗なんて気にせず、どんなことにも挑戦する。


不安を抱くことがほとんどなく、全力でぶつかっていく。


自分で自分を抑えるということを知らない。


こういう姿こそ、好奇心が強い状態なのだろう。


でも、歳を重ねると共に、様々な経験を積んでいく内に、好奇心に蓋をする人はたくさんいる。


未知なるものを知るということに対して、貪欲ではなくなっていく。


だって、未知なるものを知るには、不安を抱くこともあれば、傷つくこともあることを学んでいくから。


最初の内は、未知なるものを知る欲の方が勝るが、次第に、不安を抱きたくない、傷つきたくないといった想いの方が勝つようになる。


だから、未知なるものを知ろうという欲はあるのだが、不安を抱いてまで知りたくない。


傷つくことまでして知りたくない。


とシフトしていく。


不安を抱けばどうなるのか。


傷つけばどうなるのか。


こうしたことをリアルに想像できるようになればなるほど、行動に取りかかりにくくなる。


何をするにしても、不安や傷つくことを無意識の内に抱き、自分自身に強力なブレーキをかける。


おそらく、経験を積むことによる弊害なのだろう。


もちろん、経験を積めば積むほど、人の能力は高まっていく。


ただ、その過程で、心を傷つけることも多々ある。


そして、心を傷つけているにもかかわらず、その心の傷を癒やすことなく過ごしている人は、いつまでも心に傷が残り、好奇心を抱く妨げとなる。


好奇心は、マイナスな感情が強ければ強いほど育ちにくい。


マイナスな感情に意識が向かう状態であればあるほど育ちにくい。


ゆえに、自分が何かをする際、不安や怖ればかりに意識が向いていないかを確認すること。


なぜなら、不安や怖ればかりに意識が向いていると、好奇心が育たない環境である可能性が高いから。


好奇心が育たない環境では、行動につなげることも難しく、今の自分の環境がさほど変わっていかない。


今と同じまま、何かが起きることもなく時が流れていってしまう。


これで良いというのであれば、そのまま何事もなく生きれば良い。


だが、今のままではアカンと思っているなら、好奇心が育つような環境を整備しなよ。


そのためにも、不安や怖れの感情を和らげるよう努めなよ。


失敗しても大丈夫。


傷ついても大丈夫。


と思えるようにするなどして…


大概、失敗することや、傷つくことを嫌と感じているのは、ある種の思い込みだったりする。


過去の経験によって植えつけられた思い込みだったりする。


でも、今冷静に考えてみると、思い込んだ原因は大した理由ではない場合が多い。


当時では、極端に思い込んでしまっただけで、成長した今の自分が考えると、なぜ、そんなことをしたのか分からないことも山ほどある。


けど、自分と向き合い、振り返ることで、過去の記憶を修正することができる。


過去の記憶を修正することができれば、それに応じて、心が和らぐ。


これを繰り返していくと、少しずつ少しずつ心が和らいでいく。


すると、不安や怖れを抱く原因が解消されると共に心に残っている傷がなくなっていく。


そして、好奇心を育むことができる環境がドンドン整っていく。


好奇心を育むのに妨げとなるのが、不安や怖れといったマイナスな感情であれば、マイナスな感情を抱く要因を一つずつ取り除いていけば良い。


取り除けば取り除くほど、好奇心は育みやすくなる。


ただし、好奇心が表に出るまでの時間は各々によって異なるから要注意。


これまで、どれほどのマイナスな感情を自分の中に溜め込んでいるかによって違いが出てくる。


多ければ多いほど取り除くのに時間を要する。


こればかりは仕方がない。


ただ、マイナスな感情を抱く要因を取り除き、好奇心を強く抱くことができる環境を整備するのは、自分の人生において大きなプラスをもたらす。


自分と向き合い続けることにはなるが、やるだけの価値は大いにある。


なんたって、今に留まるために使われていたエネルギーが前に進むために使われるようになるから。


まちがいなく、自分のためになる。


ゆえに、普段から、好奇心を育むことができるよう環境の整備に努めなよ。


この積み重ねが、自分に与えるものは大きいんやで。


チョット意識するだけで、人生は全然違ったものとなる。


案外、そんなもの。



サコヤンの独り言

「好奇心を強く抱くことができる環境は自分で整備できる」