選択肢が複数ある時、人は、自分にとってメリットがある方に動く。
無意識の内に、メリットがある方を選んでいる。
やった方がメリットを感じているのならやるし、やらない方がメリットを感じるならやらない。
当たり前と言えば当たり前。
ただ、これは、目先の損得に限らない。
だって、周りから見ると明らかにメリットがないことであっても、当の本人からするとそれがメリットだったりするから。
やった方が良いと頭では分かっていても、やらなかったりすることは意外とある。
やらない方が良いと頭では分かっていても、ついやってしまうことも結構ある。
目先の損得だけで選んでいるのなら、すごく分かりやすい。
でも、実際はそうではない。
だって、ダイエットした方が良いと分かっていても、ダイエットしないことによるメリットを優先している人は多々いるから。
恋愛において、いつもいつもダメンズばかりを選ぶことにメリットを感じている女性は意外といるから。
一般的に良いと言われていることを選ぶとは限らない。
むしろ、潜在的に抱いている想いによって選んでいることの方が多い。
その証拠に、自分でもなぜこの選択肢を選んだのか説明できないこともあるしね。
ただ、何を選ぼうと無意識の内にどちらが自分にとってメリットが高いかを判断して選んでいるもの。
そして、この判断というのは、自分が思っている以上に正確なんよね。
ちゃんと自分にとってメリットになっている方を選んでいる。
しかも、これは、行動だけに限らない。
出す結果においても、自分にとってメリットが高い結果が出るようになっている。
素晴らしい結果の方がメリットが高いのなら、素晴らしい結果が出ている。
芳しくない結果の方がメリットが高いのなら、芳しくない結果が出ている。
いつもいつも素晴らしい結果を出すことが良いとは限らないことを、自分の心はちゃんと知っている。
だって、大失敗をしたからこそ、新たなチャンスをつかんで大きく飛躍した人は世の中には山ほどいるから。
こういう人ほど、あの失敗があったからこそ今がある、と思っている。
人生が大きく変換する時、意外と、とんでもないことが起きたりする。
大病を患ったり、リストラにあったり、家族に何かしらの問題が起きたりとして。
今までの人生をひっくるめて真剣に考えなければならない状況に陥ったりする。
大切なことに気づくために…
天からの大切なメッセージを受け取るために…
一般的によくないと思われていることが人生が変わるキッカケだったりする。
芳しくない結果が出るのは、長い目で見ると、それが自分にとってメリットがあるからなんよね。
メリットがないのなら、素晴らしい結果をちゃんと出せている。
だから、どんな結果を出そうと、自分にとってはメリットがある結果しか出ないようになっている。
なのに、今の自分の目先の都合によって良いか悪いかを決めてしまうため、メリットの他にディメリットが生じてしまう。
本来、考える必要がないディメリットが、自分の都合を判断基準に入れることで考えなければいけなくなる。
出る結果に良いか悪いかを決め、メリットかディメリットかを決めてしまうため、迷いやためらいが生まれる。
基準を増やせば増やすほど、バシッと決めることができずに、結局は今に留まる。
でも、基準が多くて決めることができずに今に留まっているのは、下手に決めないことにメリットを感じている結果なんよね。
決して、やらないから悪いというわけではない。
やらないことに自分自身がメリットを感じているからやらないだけ。
やらないことにメリットがなくなると、自然とやるようになる。
結果を出さないことにメリットがなくなると、自然と結果も出るようになる。
ただ、頭では、やった方が良いと、簡単に思いつく。
結果を出した方が良いと、簡単に思いつく。
けど、すぐ思いつくような表面的なものは、当てにならない。
なぜなら、頭では肯定していても、潜在的には否定していることなんてたくさんあるから。
すると、否定していることにメリットを感じているため、頭で考えているのと逆の行動を選ぶ上に、結果を出すもの。
案外、そうなっているんよね。
自分が望む道に進みたいのであれば、この道に進むことに対して心の底からメリットを感じるようになること。
そのためにも、進まないことで感じているメリットを手放し続けること。
なんせ、進まないことにメリットを感じていると、それが強いブレーキとなり前に進めなくなるから。
そして、自分を留める強いブレーキがある間は、進まないことにメリットを感じているため、望む道に進まない行動を選んでしまう。
どんな行動を選ぼうと、その時の自分のメリットとなるように選択肢を選んでいる。
不思議とそうなっている。
だから、行動や結果を見ると、どういったことにメリットを感じているか本心がすぐ分かる。
やるを選べばやることにメリットを感じている。
やらないを選べばやることにメリットを感じている。
素晴らしい結果を出した場合は、素晴らしい結果を出すことにメリットを感じている。
芳しくない結果を出した場合は、芳しくない結果を出すことにメリットを感じている。
すべて、自分が無意識の内に望んでいるメリットを選ぶようになっている。
ただし、頭で考えているメリットではなく、心で感じているメリットだが…
だから、やることを実現させたいなら、やることにメリットを感じるよう工夫したら良い。
素晴らしい結果を出すことを実現したいなら、素晴らしい結果を出すことにメリットを感じるよう工夫したら良い。
これによって、自分で自分が進む道をコントロールしやすくなるはずだから。
案外、そんなものなんやで。
サコヤンの独り言
「人は、その時の自分にとってメリットになる行動を選び、メリットになる結果を出している」