劣等感は、前に進む妨げとなる。


なんたって、何をするにしても、マイナスに考え、マイナスな行動を取るから。


前向きな行動は滅多に取らない。


だって、自分に自信がないから。


普段から自分自身を下げているから。


起きてほしくないことを考え、やることから逃げているから。


劣等感が心にあるだけで、自分自身に大きな影響を与え続ける。


なぜなら、劣等感から派生した想いが自分を留める強力なブレーキとなるから。


だが、当の本人は、このことに気づいていないことが多い。


なんせ、劣等感を抱いたのは、小さい時であることが多く、劣等感を抱いたこと自体を覚えていなかったりする。


時が経てば経つほどに、忘れてしまう。


ただ、忘れているだけで、心の奥には留まっている。


潜在意識にちゃんと刻まれている。


なんたって、劣等感をちゃんと解放していないから。


そのため、自分の世界の至るところに、劣等感が顔を出している。


姿形を変えて。


時には怖れとなり、またある時には、蔑みとなって。


ひょっとすると、強いマイナスな感情の多くは、劣等感が基になっているのかもしれない。


それほど、強力なエネルギーを持っているんよね。


劣等感という感情は。


けど、強力といっても、マイナスだから、自分のためにならない。


むしろ、自分をダメにすることばかり。


劣等感を抱いて良い点というのは、劣等感を抱く人の気持ちが分かるくらいではないか。


それ以外で、劣等感の良さを思い浮かべることができない。


おそらく、劣等感を抱きたいと思って、劣等感を抱いている人はいないだろう。


そして、今、劣等感を抱いている人の多くが、小さい時に抱いている。


しかも、家族などの近しい人と過ごしている時に、抱いていることが多い。


なぜなら、劣等感というのは、自分自身の存在の価値を疑う時に抱くものだから。


そのため、どうしても近しい人との間で生まれやすい。


特に、家族との間で。


家族と共に過ごしている間に、劣等感を抱くことになるのは、次のような原因のためであろう。


兄弟との比較をされ続ける or 兄弟と比較し続ける場合。


親の期待に応えることができなかった場合。


親の愛情を実感できていなかった場合。


自分の存在が必要ないように感じたまま時を刻むと、次第に劣等感は形となり、力を持つようになる。


その上、自分の心に深い傷を残す。


この深い傷が残っている間は、劣等感も居座り続け、マイナスな想いを抱きやすくする。


でも、当の本人は、どうして、マイナスな発想ばかりするのかは気づいていない。


だって、自分の中に劣等感があることを忘れてしまっているから。


ゆえに、何かしらのキッカケで、自分の心の奥に劣等感があることに気づかなければ、いつまで経っても、マイナスな発想は続いてしまう。


だから、マイナスな発想ばかりしている人は、なぜ、マイナスな発想ばかりしているのかを時には疑いなよ。


すると、自分の劣等感に気づくかもしれないんやから。


劣等感は、持っていても、ほとんど役に立たないから、今あるならできる限り早く手放しなよ。


どういったことがキッカケで劣等感を抱くようになったのかをつきとめて…


キッカケさえ分かれば、劣等感を抱く必要性がないことに気づくから。


小さい時は、判断基準が少ない上に視野が極端に狭いため、ちょっとしたことですぐ劣等感を抱いてしまう。


たった一つのことができないくらいで、劣等感を抱いてしまう。


目の前にあることがすべてのようにとらえちゃうことで…


他が見えないからこそ、目の前のことに激しく一喜一憂する。


そして、憂いが多い時に、劣等感を抱いたり、心に傷を負ったりする。


だが、歳を重ね、経験を積んでいくと、様々なことが分かってくる。


劣等感を抱く必要性がないことが分かってくる。


劣等感を持つ意味がないことが分かってくる。


だって、自分が前に進む妨げとなるだけだから。


何をするにしても、自分を下げていると、中々、上手くいくものではない。


なんせ、自分を下げることは、必要以上に目の前にあるものを大きくしちゃうことになるから。


相手が大きく感じてしまうと、不安や恐れ、迷いなどが生まれる。


マイナスに考えることで、より一層難易度を上げてしまっている。


決して、難易度が高いものでなくても…


劣等感は、容易にできるものを、複雑にする。


現実を現実のままにとらえなくさせる。


本質を見誤ってとらえさせる。


ゆえに、持ち続けていても、自分が損するばかり。


生きる上で、人生を楽しむ上で、劣等感は必要ない。


そのため、できる限り早く、手放しなよ。


劣等感から解放されることで、人生は今まで以上に楽しくなるものなんやで。


なんたって、自分の力をより発揮することができ、自分の可能性が開いていくのが実感できるから。


劣等感と共に生き、劣等感を抱くことが当たり前になっている人ほど、劣等感を手放しにくくなっているだろう。


だが、手放した方が自分のためになることはまちがいない。


だから、少しずつでも、自分の中にある劣等感を和らげるよう意識しなよ。


きっと、これが、今後の自分の人生に活きてくるから。


案外、そんなものなんやで。



サコヤンの独り言

「劣等感を持ち続けていると、人生はつまらなくなる」