やろうという想いはあるのに、未だにやっていないことがある。
こうしたことを、多くの人が抱えている。
他の人からすると、なぜ、やらないのか分からない。
「さっさとやっちゃえば良いのに」
と思ってしまう。
ただ、どんなことであれ、やらないのにはやらない理由がある。
当の本人だけに分かる理由がある。
やらない理由がなければ、ちゃんとやっているもの。
あえてやろうとしなくても、自然とやっているもの。
だから、何かやっていないことがあるなら、その裏にどんな想いを抱いているのか意識することは大事。
意識しなければ、本当の想いに気づかなければ、いつまで経ってもやらないままで過ごしてしまう。
もちろん、やらずにいて、すっかり忘れてしまうものであれば、特別、何かをする必要はない。
だが、やらずにいて、時折、思い出ものは自分の中で大事なものだったりする。
けど、なぜやらないのか、やらない理由を知らないから、いつまでも放ったらかしにしてしまう。
自分と向き合い、やらない理由や本当の理由を知り、やらない理由を解放したら、自ずとやるようになる。
なんたって、やることを抑えていた理由がなくなるから。
抑えるものがなくなれば、強い意志を出さなくともちゃんと前に進む。
抑えるものがあるからこそやらない行動を選んでしまう。
ただ、普段の生活において、何が自分を抑えているのかは分からないことが多い。
自分自身と向き合うことがなければ…
なんとなく、気分が乗らない。
やる気にならない。
といったように、軽く済ませてしまうことがしばしば…
すると、また、気分によってやるかどうかが左右されてしまう。
本当のやらない理由を解放すれば、気分に左右されることはなくなるというのに…
何かをやらない。
というのは、一つの行動なんよね。
自分の意志が発せられた行動なんよね。
そのため、自分の意志の裏には、動機がある、理由がある。
仮に、ある人には好きな人がいて、片思いの状態だと仮定しよう。
想いを告げると、想いが叶おうと叶うまいと何かしらの結果が出て次に進める。
だが、今の関係が崩れるのが嫌と思えば思うほど、想いは告げることができなくなる。
この時、「今の関係が崩れるのが嫌」という想いが、やらない(想いを告げない)理由となる。
けど、「今の関係が崩れても構わない、その時は次に進もう」と腹を括ると想いを告げることができるようになる。
いつまでもやらずに後伸ばしするものではなくなる。
これは、「今の関係が崩れるのが嫌」という想いを、解放したからこそできるようになる。
やらないことには、自分だけのやらない理由がある。
でも、何か特別なことがない限り、意識を向けようとはしない、考えようとはしない。
それが一般的なのではないか。
なぜなら、たとえ、理由が分かったとしても、あえて、それに向き合う気持ちがないから。
向き合うことになると、嫌な想いをすることもあれば、苦痛が伴うこともある。
自分と向き合うことって、心を軽くする作業だが、それに見合った行動が求められる。
ちゃんと向き合う意志や姿勢がなければ、たとえ、考えたところで、かえって、混乱させかねない。
ゆえに、初めの段階で、意識が向かないように、考えることができないようになっているのではないか。
そして、自分に準備ができた時、意識ができるように、考えることができるようになっているのではないか。
なんだか、そんな気がする。
だって、準備ができていない人に、素晴らしい情報を与えたところで、豚に真珠。
意味がない。
ただ、準備ができた状態になるには、自分自身が、日々、成長する必要がある。
成長し続けて、気づけなかったものに気づくようになっていき、少しずつ準備が整う。
そして、普段からどんなことに気づき、どんなことを想い、どんなことが自分の世界に現れているかを知ることで、今、準備が整っているかを知っていく。
未だにやっていないことにおいて、準備が整っていなければまだ何かに引っかかり、準備が整えば、「やれる」と確信する。
でも、成長することを諦めれば、準備が整う日がやってくることはないだろう。
すると、「いずれやろう」という想いだけがいつまでも残る。
やろうとする想いがあるのに、いつまでも残り続けることって、なんだか、悲しいことだよね。
自分が成長し、やれる準備を整えたら、その想いは、ちゃんと形になるというのに…
形にならないまま、自分の中に留まる。
すごくもったいない。
なんたって、この想いは、いずれ、後悔へと変わっていくから。
やろうという想いがありつつやらなかったことは、生涯残る。
決して消えることはない。
後で、後悔することが分かっているのなら、やる想いがあるなら、後延ばしすることなくやりなよ。
やれるよう力をつけなよ。
やれるよう、準備を整えなよ。
それが、自分の人生にプラスとなるから。
後悔ではなく、充実という想いが自分の中に宿るから。
案外、そんなものなんやで。
サコヤンの独り言
「未だやっていないことでも、やろうという想いが少しでもあるのなら、成長してでもやれるようにしなよ」