どんなに些細なことであっても、全体の一部分であることには変わりない。
全体を考えてから、細部のことを考えるのは、案外、容易にできる。
だが、逆の場合、些細なことから全体をイメージするのは、容易にできるものではない。
でも、些細なことから全体をイメージすることは、非常に大事なこと。
なんせ、イメージできるかどうかで、目の前にあることに対して、取り組み方が大きく異なるから。
細部のことから全体をイメージできている人とそうではない人では、姿勢や意識、本気度に圧倒な差が出る。
今やることをこなすためにやるのか、全体の一部であることを自覚してやるのかでは、自ずと結果に違いが現れる。
なんたって、ただこなすためだけにやっていると、モチベーションが長く続くものではないから。
モチベーションを長く保つために、今自分がやっていることが何につながっているのか、どうなっていくのかを知ることは、大きな助けとなる。
なぜなら、全体をしっかりとしたものにするために、今自分がやっていることに意味があると分かるから。
もちろん、自分がやっていることなんて、全体から見ると些細なことかもしれない。
そこまで、考える必要はない。
と、思う人がいるかもしれない。
だが、全体というのは、最初から全体として成り立っているわけではない。
小さなこと、些細なことが積み上がり、合わさって成り立っているもの。
ゆえに、小さなこととはいえ、些細なこととはいえ、疎かにしてしまうと全体が崩れることだってある。
全体の価値が落ちることだってある。
たとえば、建物を建てる時、土台のちょっとした作業で手を抜いた場合どうなるだろうか。
作業がきついからといって、楽をしたらどうなるだろうか。
おそらく、その建物は、時が流れると共に、崩壊する可能性が高まる。
このチョットしたところから、傷みが広がっていって…
完成した後に、原因を追究することは容易。
作っている最中に、自分が手を抜いた時、最悪の場合、どうなるのかを考えるのは、そう簡単にできるものではない。
作業がきつければきついほど、全体を考える余裕はなくなり、「少しくらいなら手を抜いても良いだろう」という甘い考えが出てしまう。
自分にとって、「少しくらいなら手を抜いても良いだろう」という甘い考えが、大きな危険をもたらすことがある。
この可能性を認識しているかどうかで、真剣度は大きく異なってくる。
ゆえに、些細なことから全体をイメージすることはすごく大事なんよね。
そして、これができるかどうかは、仕事ができるかどうかにも大きな影響を与える。
ただ、目の前のことから、全体がイメージできてくると、かえって、要注意。
全体を考えるあまりに、目の前のことを疎かにしがちだから。
全体を考えることは楽しく、全体を考えることだけに焦点が合い、エネルギーを注ぐようになることは多い。
どんなに素晴らしい全体があろうと、それは、些細なこと、小さなことの集合体であることを忘れてはならない。
どんなに地位が上がったとしても。
基本は、些細なこと、小さなことなんやから。
よって、全体をイメージしつつ、目の前にある些細なこと、小さなことに真剣に取り組むことはすごく大事。
しかも、どんな時であろうと、どんな作業をしている時であろうと…
これができる人は、順調に成長し続けるだろう。
きっと、その内、誰かの目に止まる存在になるだろう。
案外、そんなもの。
すべては、些細なこと、小さなことから全体をイメージすることから始まっている。
最初の小さなキッカケが、流れを作り、次第に大きな流れへと変えていく。
そんなことが、実際に起きる。
ちゃんと意識を高く持って、目の前のことに取り組んでいると…
今までの人生の中で、「意識を高く持て」と言ってくれる人は何人もいた。
だが、どうやったら意識を高く持てるのか、教えてくれる人はいなかった。
意識を高く持つのは、自分の作業が全体の一部分だからなんよね。
また、自分の作業が、たとえ、誰にでもできる作業であっても、それを怠ることで全体を崩してしまう可能性があるからなんよね。
自分のためだけではなく、全体のために、意識を高く持って取り組む必要があるんよね。
そして、目の前にあるものを取り組む時、全体のことを考えながら取り組んでいると、自ずと、自分のためになっている。
自分のためだけなのであれば、意識やモチベーションを高く保つことは容易ではない。
だが、何かのためなら、結構、意識やモチベーションを高く保つことができるもの。
一は全。
多くのことは、小さな一つ一つが積み上がって、全体が成り立っている。
一つ一つなしでは、全体は成り立たない。
全体は、大きくて目立つ。
だからこそ、そこに意識が集中する。
だが、全体を支えているのは、小さな一つ一つ。
ゆえに、こういったことに焦点を当て、意識とエネルギーを費やすことが大事。
こんな考えを持ちさえすれば、目の前にある作業の取り組み方が大きく変わる。
本気度が以前とは、比べられないもとなるだろう。
もちろん、何気なくやっている時より、結果も異なってくる。
些細なことに焦点を当てることで、視点が変わり、見る世界が違ったものになる。
そこから何かに気づき、人生に活かす。
こうやって、工夫することで、人は成長していく。
人は、同じ環境にい続けると、視点が定まるから、時には、違った視点を取り入れなよ。
それが、自分を大きく成長させてくれるから。
サコヤンの独り言
「一つ一つが合わさって全体が成り立っていることを強く意識しよう」