何のためにやるのかが分かると、焦点が定まる。


すると、迷いが消え、目移りすることなく、エネルギーを一点に集中することができる。


エネルギーを一点に集中することができれば、人は大きな力を発揮する。


なぜなら、普段、人は、様々なことを意識しており、力を分散させて生きているから。


分散させている力では、限りがある。


ゆえに、エネルギーを一点に集中させ、一点突破を試みた方が良い。


そのために、何のためにやるのかを明確にする必要があるんよね。


何をするにしても、理由が分からなければ、どうしても迷いは生まれる。


なんたって、人には感情が備わっているから。


ロボットのように、何も考えずに、一つのことをやり続けることには向いていない。


だが、何のためにやるのかが明確であればあるほど、迷いは消え、集中して事に取り組むことができる。


迷いを和らげ、迷いを消すことは、非常に重要なことなんよね。


だって、迷いは不安を呼び、不安は行動を制限させるから。


一つの迷いが、時と共に、大きなブレーキへと変わる。


こうなると、ブレーキがかかっている原因が何だか分からなくなってしまう。


様々なことが絡み合って…


絡み合ったものをほどくのには、多くの時間を要する。


だから、できる限り、色々なものが絡み合う前に、解決した方が良い。


その方が、時間もエネルギーも少なくて済むしね。


ただ、何のためにやるのかが分かると焦点が定まるといっても、表面的な理由には要注意。


表面的な理由は、すぐ気づきやすく、最もそうに思える。


だが、本質を射ていない場合が多い。


腑に落ちるほど納得していない場合が多い。


でも、無理矢理、表面的な理由を「やる理由なんだ」と思い込んでしまう。


なんせ、他の理由が見つからないから。


見つからないから、簡単に見つかるもので済ましてしまう。


けど、表面的な理由は、しょせん、表面的な理由であって、時の流れと共に、化けの皮がはがれてしまう。


やる動機が、表面的な理由であれば、結構、通用しない場合が多い。


これは、就活や仕事をしていると痛感することであろう。


なんたって、やる動機が表面的では、どうしても力が分散されてしまうから。


しかも、モチベーションが続きはしない。


ゆえに、当然のように、望むような結果を得はしないだろう。


ただ、例外はあって、卓越した力があるなら、やる動機が表面的な理由でも通用する人はいる。


しかし、皆が皆、こういう風にできるものではない。


だって、卓越した力というのは、才能や日々の積み重ねがあって得られるものだから。


何気なく生きていると、卓越した力には、到達することはない。


でも、卓越した力がなくとも、挑む必要がある、勝負する必要がある。


では、卓越した力がない人は、どうやって臨めば良いのか。


何も考えずにやると、どうしても、卓越した力がある人に負けてしまう。


なんせ、互いの力の差が歴然としているから。


力の差がある人と勝負をする場合、真正面からぶつかっても、勝ち目は薄い。


ゆえに、一つのことで勝負をする。


一点に全エネルギーをかけて勝負を挑む。


すると、何も考えていない時より、勝つ確率が高まる。


力がない人は、力がないなりに工夫して、臨む必要があるんよね。


そのために必要なのが、「何のためにやるのか」という理由。


しかも、本質を射ぬき、腑に落ちるほどの納得できる理由。


これが分かれば、勝負になる。


おそらく、スポーツを経験している人は、これが分かっている。


なぜなら、相手が嫌がることを卑怯と思われることを平然とやっているものやしね。


誰だって、卑怯と思われることは、できることならやりたくないと思っている。


だが、やるのは、「勝つため」という理由が明確だから。


たとえ、卑怯と思われようと、勝つためには必要な行動。


ただ、普段の生活では、スポーツのように勝ち負けが明確ではない。


だからこそ、スポーツのように簡単にやる理由を決めることができるものではない。


でも、すごく重要なことなんよね。


あまり意識されていないことだが…


やる理由が明確な人と、そうではない人との間には、どうしても、時の流れと共に、大きな差が生まれるもの。


仮に、最初は、同じスタートラインだったとしても…


なんせ、集中して力を注ぐか、分散させて力を注ぐかでは、どう考えても、結果に差が生まれてしまうから。


スタートが同じであっても、どんな意識で過ごすかによって、全然違ったものとなる。


要は、自分次第。


自分さえ、高い意識を保ち続ければ、人生はいかようにもなる。


そして、何か理由があれば、高い意識を保ち続けることも、案外、容易にできるもの。


そのため、できる限り自分と向き合い続けなよ。


向き合い続けていると、「何のためにやるのか」本質を射ぬいた理由を得ることができるから。


一見、大変な作業に感じ遠回りのように思われがちだが、実は、近道だったりする。


やる動機は、非常に大事なことなんやで。


これによって、結果は大きく変わり、人生も大きく変わっていく。


ちゃんと自覚して生きなよ。


やる動機が明確になればなるほど、人生は楽しくなるから。


面白みが増すから。


案外、そんなものなんやで。



サコヤンの独り言

「やる動機が結果に違いを生む」