自分に対する疑いは、否定した自分を受け入れた時から始まる。


誰だって、最初から自分を疑っているわけではない。


なんせ、「やってらんない」と思って何もかも諦めている赤ちゃんはいないから。


そんな赤ちゃんがいたら、かえって、怖い。


人は、育つ過程で、多かれ少なかれ自分を否定するようになる。


キッカケは様々。


親の期待に応えることができなかったこと。


兄弟や友達と比較され劣っている立場でいたこと。


何か失敗をして、「お前はダメだなぁ」的なことを言われたこと。


育つ環境が皆異なるため、人がいるだけ、キッカケも異なる。


ただ、忘れてはいけないのは、どんなキッカケがあろうと、受け入れているのは自分自身であること。


キッカケがあるだけでは、自分を否定することにはならない。


なんたって、何があっても、ノホホンとしていると、自分を否定することにはなりはしないから。


認めて、受け入れて、自分を否定することが成り立つ。


そして、自分を否定していると、何をするにしても、自分を疑うようになってしまう。


本当に、大丈夫なのか。


本当に、自分がやっても良いのか。


もっと、自分より最適な人がいるのではないか。


といったようなことを考えて・・・


自分が率先してやろうとするのではなく、いかにやらずに済むかに頭を働かせる。


こうして、自分を守ろうとする。


自分を否定することで、力のない自分や自信のない自分を演じて・・・


いや、自分では演じているつもりはないのであろう。


なぜなら、無意識の内にしていることだから。


多くの人が、否定した自分を受け入れた時から、力のない自分や自信のない自分を振る舞っている。


決して、その姿が本来の姿ではないのにもかかわらず・・・


ただ、振る舞っているうちに、あたかも、この姿が当たり前のように感じてしまう。


そして、当たり前のものとして過ごすようになる。


本来の自分に偽りの自分を重ね、その偽りの自分を本来の自分と思い込む。


こうして、自分に対して疑いを持つ自分が出来上がる。


なのに、全くといって違和感を抱くことはない。


何気なく生きている間はずっと。


だって、本気で、偽りの自分を本来の自分と思い込んでいるから。


人は、思い込んだものを、正解ととらえる傾向がある。


だから、誤ったものでも、それを正しいと思い込めば、自分の中では正しくなる。


正しいものを正しいと思い込めば素晴らしい力を発揮する。


けど、誤ったものを正しいと思い込めば、自分に対して強力な制限となる。


自分を否定し、自分を疑うことは、自分に対して強力な制限をかけるのと同じこと。


ゆえに、現時点で自分に制限をかけている人はその制限を取り外すよう意識しなよ。


なんせ、取り外すことができれば、今まで以上に大きな力を発揮することができるから。


しかも、制限をかけている間は、ずっと負荷をかけている状態だから、自分が思っている以上の大きな力を発揮することができる。


でも、中には、制限を外すことなく一生を終える人もいるから要注意。


人は皆、素晴らしい力を持って、この世に生を授かる。


なのに、素晴らしい力を発揮して生きている人は少数なんよね。


多くの人が、素晴らしい力に制限をかけ、今を生きている。


自分を否定し、自分を疑うことで・・・


また、力のない自分が本当の姿と信じ切って・・・


自分の力の存在自体を認めなくて・・・


キッカケはどうであれ、自分に制限をかけているのは自分自身なんよね。


あまり、意識している人はいないが・・・


ただ、自分に制限をかけたのが自分なら、制限を取り除くことができるのも自分なんよね。


だから、過去に築いた思い込みやとらわれを放っておいた状態で、過去と同じ思い込みやとらわれを抱いたまま生きる必要はない。


なんたって、過去の自分と今の自分は大きく異なるから。


実力も経験値も、全く違う。


しかも、自分一人で考えることもでき、判断することもできる。


何から何まで異なるのに、同じように生きる必要はない。


そんなことをしても、自分にとってマイナスになることが多いから。


ただし、過去の自分のすべてを認め、受け入れること。


これは、ものすごく大事。


なんせ、この作業を怠ると、次に行けない可能性が高くなるから。


そもそも、人は完璧な存在ではない。


ゆえに、自分を否定したり、自分を疑うこともある。


そうやって、大切なことを学んでいるんやから。


でも、学んでいることに気づいていない人も多い。


そういう人は、気づくまでの間、これを学ぶ必要があるだけ。


仮に、生きている間のどこかで気づいたのなら、その学びは終了し、また次の学びへと移ることができる。


単に、それだけ。


自分を疑っていたのかは、自分だけが分かるもの。


また、自分にかかっている制限は、自分だけが取り外すことができるもの。


全ては自分次第。


自分と向き合い制限を外すのも外さないのも。


自分と向き合うことなく制限がかかっていることを知らずに今までと同じように生きるのも。


ただ、自分にかかっている制限は、できる限り取り外した方が人生が楽しくなることはまちがいない。


なんたって、制限が少なければ少ないほど、選択肢は膨大になり、やれる行動が多くなるから。


ゆえに、意識して、自分にかかっている制限を取り除きながら過ごしなよ。


そうやって過ごしていると、制限によって今まで抑えきれていた行動が抑えきれなくなった時、高い確率で大きく飛躍するから。


ちなみに、人は、膨大な力を備えているのにもかかわらず、育つ過程で、その力に制限をかけ使えなくしていることが多いもの。


だからこそ、制限を外し、膨大な力を自分の意思で発揮できるようにするんやで。


そのためにも、自分自身と、根気よく向き合い続けなよ。


また、何かしら動き続け、刺激を受け続けなよ。


動いて刺激を受けていると、制限を外すヒントを得やすくなるから。


案外、そんなものなんやで。



サコヤンの独り言

「自分に対しての疑いや否定は自分に制限をかけることになるが、取り除くと大きな力を発揮できるようになる」