無駄と感じていることをやってみる。


すごく大事。


なんたって、無駄と感じていたことの中に、宝が眠っていることは多いから。


それなのに、無駄と判断すれば、それ以降、選択肢に上がることはなくなる。


たとえ、重要なことであっても・・・


表面上の判断だけで、深く知ろうとはしないもの。


そこが、危険なんよね。


無駄と判断することは・・・


人は、育つ過程で、歳を重ねる過程で、様々なことを経験する。


すると、色々な面において、自分なりの経験則を身につける。


過去の経験に基づき、予測を立てる。


そして、自分の予測どおりに、行動を進めていく。


だから、過去無駄と判断されたものは、再び、考えたり、やる機会は少ない。


最悪の場合、無駄と判断されたまま、一生を遂げることもある。


ただ、無駄を省くことは、効率的な面から見て素晴らしい。


なんせ、無駄がなければないほど、効率が上がり、より上手くいく可能性が高まるから。


だが、効率を追求するあまり、重要なことを見失うことも大いにある。


一見、無駄と感じるものの中にある重要なものは特に・・・


なんたって、人は、一度、無駄と判断すると、そこで思考が停止し、それより先に進まなくなる。


しかも、無駄と判断した時点で、自分の中では、どうでもいいものになってしまう。


ゆえに、無駄と判断したものの中から、素晴らしいものを見つけることは、非常に難しい。


なんせ、自分の意識にフィルターがかかり、無駄としか判断できなくなってしまうから。


これでは、極端に視野を狭めてしまう。


そのため、何をするにしても、無駄と決め付けない方が良い。


なぜなら、無駄なことなんて一つもないから。


仮に、複数の選択肢があって、一つの選択肢が最適であったとしても、他の選択肢が無駄ということはない。


他の選択肢があるからこそ、比較することができ、最適なものを選ぶことができるんやから。


選ばれないものにも、光が当たらないものにも、そこには、存在理由がちゃんとある。


たとえ、どんなことであっても・・・


光が合って影がある。


影があるからこそ、光が際立つ。


一極だけでは、それ自体が輝かないもの。


そもそも、際立つものがあれば、際立たせるものも同時に存在している。


こうして、成り立っているんよね。


ほとんどのことが・・・


無駄と感じることは、自分の都合でしか、物事を見ていない。


もっと全体を見ると、一見、無駄と感じたものが、どれほど役に立っているのかに気づくことができる。


自分だけの視点では、見えないものが、世の中にはある。


その存在に気づくかどうかで、人生は大きく変わっていく。


なんたって、自分の視点で、自分の都合だけで考えていれば、自ずと、こんな姿勢で生きている自分が当たり前になり、周囲に伝わっていくものだから。


すると、次第に、自分の下から人が離れていってしまう。


人は人のことを良く見ている。


自分が思っている以上に、些細な面まで・・・


ゆえに、物事において、無駄と判断することが多い人は、やはり、関わりずらくなってしまう。


なぜなら、自分自身も、無駄と思われる可能性があるから。


そんな人と、自ら近づき、自ら関わる人は少ない。


よっぽど、特別な事情がない限りは・・・


多くの人が、小さい時から効率を求められ、無駄なことを省くようにして生きることを教えられる。


受験がまさにそう。


受験においては、必要ないことをやっていれば、目的を達成できやしない。


目的を達成するために、できる限り、無駄を省くように過ごし、それが習慣となる。


だから、受験が終わった後にも、効率を求め、無駄を省こうとする。


もちろん、一つの生き方としてはあり。


だが、どこか人間味に欠ける。


ただ、無駄と思われることをやると、どうしても時間はかかるもの。


けど、時間をかけて無駄と思われることをすることで、人間力が大きく育つ。


案外、そんなものなんよね。


だって、人間の世界を見れば、それがよく分かる。


人が生きていく上で、必ずしも必要ないものが、文化となり、心に大きな影響を与え、人間力を育むのにすごく役立っているから。


スポーツ、音楽、読書、絵画、映画、漫画、どれをとっても、生きることだけを見ると、必ずしも必要ではない。


どちらかというと、無駄として分類されるものなのであろう。


でも、一見、無駄と分類されるようなものが、必要になっている事実。


無駄なものなんて存在しないんよね。


ただ、無駄と思う自分の心があるだけ。


この心は、自分自身に自惚れや傲慢を与える。


持てば持つほど、自分の心が荒んでいく。


だから、無駄とは決め付けない。


すごく大事。


もし、できることなら、まずはやってみる。


やる前から、頭の中で無駄かどうかを判断しない。


頭で決めつけても、良いことはあまりないから。


やった後に、必要ないものと分かれば、それはそれで良い。


これが分かっただけでも意味があるんやから。


とにかく、自分の都合だけで、無駄と判断する必要はない。


どんなことも、意味があり、価値があるんやから。


こう意識して、日々を過ごしなよ。


すると、時の流れと共に、自分の人間力を育むことができるから。



サコヤンの独り言

「無駄なことなんて存在しないから、まずはやってみること」