やれたことはすぐ忘れるのに、やれなかったことはいつまでも覚えている。
案外、こんなもの。
すると、どうなるのか。
それは、やれなかったことばかりに意識を向けて日々を過ごしてしまう。
これでは、やれなかったという想いに支配されながら生きることになってしまう。
そして、次第に、「また上手くいかないのではないのか」という想いが芽生えてしまう。
この想いが強くなればなるほど、行動に取りかからなくなるようになる。
上手くいかないことを怖れて・・・
上手くいくことを諦めて・・・
今のままでも良いと妥協して・・・
やれなかったことばかりを考えていると、本当にやれない自分になっていく。
だからこそ、時には、自分がやれたことを思い出す。
もちろん、過去の栄光に縛られるのはアカンが、時々、思い出すだけで、「自分はやれる」「自分なら大丈夫」と思わせてくれる。
前を向くためにも、過去にやれたことを味わう。
すごく大事なこと。
なんたって、人は意識しなければ、過去にやれたことを思い出すことはないから。
むしろ、上手くいかなかったことばかりが気になってしまう。
何気なく過ごしていると、上手くいかなかったことばかりに焦点を合わせ、本当に上手くいかないような気にさえなってしまう。
何に焦点を合わせるのかは、自分の想いに大きな影響を与える。
ゆえに、やれたことを意識するんやで。
必ずといって、誰にだって、何かしらやれた経験があるはずだから。
それを、自分と向き合って思い出す。
すると、不思議と、自分に自信が芽生えるから。
「〇〇ができたんだから、大丈夫」
「〇〇を乗り越えたんだから、大丈夫」
「〇〇に比べると今回のことは大したことはない」
といったように、やれた経験が前を向かしてくれる。
どんな想いで取り組むのかは、非常に大切なこと。
仮に、不安を抱いている状態なら、過去にやれたことを一つずつイメージしなよ。
しかも、その時の状況や想いなどを鮮明に・・・
イメージするだけで、高揚感を抱き、体温が上昇していくのを感じるはずだから。
すると、今まで抱いていた不安が和らぐもの。
過去、何かやれた時の状況や想いをめぐらすことで、今、あたかも、経験をしたかのように脳は錯覚する。
だから、良い状態で臨むことができる。
不安を抱きながら、怖れを抱きながら臨むよりは何倍もマシ。
そのため、やれたことを思い出すことは、意外と、大事なことなんやで。
特に、新たなことをやる際には・・・
やれないイメージをするのか、やれるイメージをするのか、それによって、行動は異なり、結果も異なってしまう。
どんな想いを抱いて臨むかは、すごく大切なんやで。
何かに取りかかる際の想いを疎かにしていると、痛い目に遭うこともあるから要注意。
ただ、上手くいっていない状態が続いている場合、過去やれたことを意識するのは、案外、盲点だったりする。
なぜなら、上手くいかないことに、上手くやれないことに焦点が合っていて、見えていないから、考えられる状態ではないから。
そんな時こそ、焦点がずれるような行動を自ら取り入れなよ。
本を読むのも良し。
人に会うのも良し。
気分転換するのも良し。
どんな方法でも構わないから、焦点をずらしなよ。
焦点をずらすことに成功し、過去やれたことに気づくと、気づかなかった時よりも自信が高まっているもの。
過去、上手くやれたことを再認識することは、自分の自信を高める工夫の一つなんやで。
こういった工夫をしなよ。
しかも、自分に合うような工夫を。
できるのであれば、平時の時に、工夫を考えておくと、なお良い。
だって、何か問題が起きてからでは、意識が向かないことが多いから。
そのため、平時の時に、過去やれたことを文章にしておくことも、効果的な手段の一つであろう。
とにかく、人は、過去やれたことをすぐ忘れてしまう傾向がある。
前に進み続けることができている人は、あえて思い出す必要はない。
だが、立ち止まった時、前に進むのにもがいている時には、時折でいいから、思い出しなよ。
過去やれたことが、今の自分にパワーを与えてくれるから。
自分に起きた全てのことには意味がある上に、つながりがあるんやで。
過去の記憶にパワーをもらい、今に活かすこともできる。
過去は過ぎたことでも、そこで、終わりというわけではない。
自分次第で、過去の出来事を今につなげることもできる。
だからこそ、どんな経験も立派な経験であって無駄はないんやで。
過去の記憶で使えるものは堂々と使う。
これもありなんやで。
なんたって、過去の経験は、自分だけの財産なんやから。
遠慮なく使えば良い。
それで、今の自分が活きるのであれば・・・
サコヤンの独り言
「やれたことはすぐ忘れる傾向があるが、時折、思い出すようにしなよ」