前に進むコツは力を抜くこと。
それなのに、力を入れて臨んでしまう。
やらなければいけないと思い込んで。
やり遂げてみせるんだと意気込んで。
上手くやらなければならないと決めつけて。
必要以上に、想いを抱くと、かえって、空回りをする。
しかも、余計な力が入り、心と身体が硬直する。
よって、前に進めない。
前に進もうとする意志はあるのだが・・・
人の身体は面白く、力を入れるからといって、最高のパフォーマンスを示せるわけではない。
むしろ、力を抜いた状態の方が、最高のパフォーマンスを示せるもの。
だから、必要以上に力を入れる必要はないんよね。
もっと力を抜いて、気楽にやった方が結果もついてくる。
案外、そんなもの。
それにもかかわらず、つい、力が入ってしまう。
特に、自分の心が乱れた時には。
不安や怖れ、緊張といったものを強く感じていると、心が乱れ、いつもどおりの判断ができるものではない。
ゆえに、変に力が入っちゃうんよね。
いつもと異なる状態に慌ててしまって・・・
一度、力が入っちゃうと、力を抜こうと思ったところで、そう抜けるものではない。
かえって、力んでしまうことの方が多い。
不思議なもので、意識すればするほどに、芳しくない方向に向かう。
そのため、意識することは、必ずしも良い方法とは言えない。
では、力が入った時にどうしたら良いのか。
それは、関係ないことを考えること。
どうでもいいことに意識を向けると、今まで力んでいたのが、ウソのように止まってしまう。
なんたって、人は一度に一つのことしか考えることができないから。
この性質を上手く利用する。
そして、自分の力みを軽減する。
これが大事。
なんせ、一つのことだけを考えていると、いつしか、同道巡りしていることは多いから。
答えが出ないものを一生懸命考える。
いつまでもいつまでも。
すると、次第に必要以上に力んでしまっている。
自分でも気づかないくらいのゆっくりしたスピードで。
自分では力んでいるつもりはないのに、力んでしまっている事実。
だから、スムーズに前に進むことができないんよね。
前に進む上で、力む必要はない。
力めば力むほど、心と身体が硬直する上、視野が狭くなる。
こんな状態であれば、良いアイディアは浮かばないし、大きなエネルギーを生み出すこともできない。
力んでいる状態は、異常と考えてちょうど良い。
だが、力を抜いて過ごしていると、心と身体に余裕が生まれる。
この余裕が柔らかさとなり、前に進む上で重要なものとなる。
なんたって、柔らかさは、対応に幅をもたらしてくれるから。
何かをする際、自分が思っている通りにやれることは、結構少ないもの。
そのため、当初思い描いていたものを変え対応する必要が出てくる。
ただ、この対応は、心が柔らかい状態だからこそ、力んでいない状態だからこそできるもの。
おそらく、変に力んでいれば、上手いこと対応することは難しい。
なんせ、力めば力むほど、行動の幅が狭くなる上に、思考の幅も狭くなるから。
力めば力むほど、リスクは高まるもの。
だから、力んだって仕方がない。
自分で自分を苦しめても、意味がない。
力むのは、他の誰でもない自分の責任なんやで。
自分が我を見失い、心を乱す。
これが、力みの大きな要因。
そもそも、自分はいついかなる時も、自分として生きる。
誰かが、自分の人生を生きることはまずない。
ゆえに、どの自分もあるがままを受け入れ、その時その時を楽しもうとする意識を持てば良い。
だって、何が起きようと、自分に起きたことは自分で対処するしかないんやから。
嘆いたところで、これは、変わることはない。
だったら、初めから、何であろうと自分の責任として受け入れる覚悟を持って生きたら良い。
すると、何かが起きたところで、必要以上に心を乱すことはなくなるから。
心を乱すことなく、力を抜いた状態を保っていれば、次につながる。
次に動きやすくなる。
そもそも、何かが起きたとしても、そこで終わりではない。
次があるから、次に進める準備をすることは、すごく大事。
なんせ、これがあるかないかで、リカバリーが全然違うものとなるから。
人は、完璧ではないから、失敗しても良いんやで。
上手くいかなくても良いんやで。
ただし、心を保ち、力みがない状態でいるのであれば・・・
現象に惑わされることなく、自分は自分として振る舞う。
結果は結果として受け入れ、次に意識を向ける。
そうやっていれば、失敗は単なるプロセスとなり、必要以上に重くとらえることがなくなる。
失敗を重大な結果として落ち込むのか。
失敗を素晴らしい結果を出すまでのプロセスとしてとらえて次に目を向けるのか。
どちらの対応をするかによって、全く違う結果が生まれる。
どちらが良いかは、一目瞭然。
とにかく、できる限り、どんな時も力みがない状態で過ごしなよ。
この状態だからこそ、最高のパフォーマンスを発揮することができるんやから。
最高のパフォーマンスを発揮するから前に進めるんやで。
そのことを自覚しなよ。
サコヤンの独り言
「何があっても心を保って前に進む」